多くのヨーロッパ諸国を束ねる役割を担うヨーロッパ連合(EU)。
その事実上の首都としての機能を持ち、ヨーロッパの中心の1つとしての存在感をも示し続けているベルギーの首都ブリュッセルは観光の目的地としても魅力ある都市なのは間違いありません。
目次
- 1 ブリュッセルにある3つのブリュッセル駅
- 2 ブリュッセル中央駅が最寄り駅のヒルトン ブリュッセル グランプラスへのアクセス
- 3 ヒルトンのダイヤモンドステータスによるスイートアップグレード
- 4 ヒルトン ブリュッセル グランプラス キングジュニアスイートのリビングエリアインテリア
- 5 ヒルトン ブリュッセル グランプラス キングジュニアスイートのリビングエリア インテリア
- 6 ヒルトン ブリュッセル グランプラス キングジュニアスイートのウェットエリア
- 7 ヒルトン ブリュッセル グランプラス エグゼクティブラウンジの営業時間とインテリア
- 8 ヒルトン ブリュッセル グランプラス エグゼクティブラウンジの一般サービス
- 9 ヒルトン ブリュッセル グランプラス エグゼクティブラウンジのカクテルタイムサービス
- 10 ヒルトン ブリュッセル グランプラスの朝食
- 11 まとめ
ブリュッセルにある3つのブリュッセル駅
そんなブリュッセルを訪れた時、ブリュッセル市内での観光はもちろん、そこを起点としたベルギー内の主要な観光地を訪れる時に重要になるのは、どのブリュッセル駅の近くに宿泊するのかということ。
というのも、ブリュッセルには、
- ブリュッセル北駅(Gare de Bruxellles-Nord / Station Brussel-Noord)
- ブリュッセル中央駅(Gare de Bruxelles-Central / Station Brussel-Centraal)
- ブリュッセル南駅(Gare de Bruxelles-Midi / Station Brussel-Zuid)
といった3種類のブリュッセル駅が存在していて、
- ブリュッセル北駅:ホテルの宿泊費相場が安いものの治安は悪い。
- ブリュッセル中央駅:グランプラスなどの市内中心部の主要観光地の最寄り駅。
- ブリュッセル南駅:タリスやユーロスターなどの高速鉄道が唯一停車する主要駅。
といった異なる特色を持ち合わせています。
さらに、これらの3つのブリュッセル駅はいずれもブリュッセル空港から乗り換え無しの電車1本で到達できることから、個人的には、治安の面で不安を感じる北駅は避ける一方、
- ホテルまで/ホテルからの旅程
- 鉄道/飛行機などの移動の方法
- 荷物の量
などに合わせて、中央駅か南駅のいずれかの近くにあるホテルの選択を基本にしています。
ブリュッセル中央駅が最寄り駅のヒルトン ブリュッセル グランプラスへのアクセス
2019年ゴールデンウィークに滞在したヒルトン ブリュッセル グランプラス(HILTON BRUSSELS GRAND PLACE)もそうしたホテルの1つで、最寄り駅はブリュッセル中央駅。
それもその駅の、最も大きな出口の正面にホテルのメインエントランスが位置していて、初めて訪れても見つけやすいのはもちろん、早朝や夜間といった治安を重視したい時間帯の移動にも便利で安心なのも嬉しいポイント。
また、ブリュッセルでは比較的よく見かけるゴディバもホテル内にテナントとして入居している関係で、ゆったりとしたカフェスタイルの席がホテルの屋外に用意されている様子が、駅をすぐ出た瞬間に確認できるはずです。
ヒルトンのダイヤモンドステータスによるスイートアップグレード
ホテルの上級会員ステータスを保有している場合のお楽しみの1つといえば、それは無料でのアップグレード。
特に、それぞれのホテルグループで最上級のステータスを保有している場合には、その効果や優先度もなかなか高く、チェックインの手続きを終え、実際にアサインされた部屋を確認するのが楽しみになるほどです。
実際、ヒルトンの最上級会員として位置するダイヤモンドのステータスを保有している我が家のヒルトン ブリュッセル グランプラス滞在でも、アップグレードは無事に提供され、元々予約していたキングデラックスルームからキングジュニアスイートまでスイートアップグレードという結果になりました。
このヒルトン ブリュッセル グランプラスでの部屋のカテゴリは、
- キング/ツイン/アクセシブル ゲストルーム(KING/TWIN/ACCESSIBLE GUEST ROOM)
- キング/ツイン デラックスルーム(KING/TWIN DELUXE ROOM):実際に予約
- キング/ツイン エグゼクティブルーム(KING/TWIN EXECTIVE ROOM)
- キング/2クイーンベッド ファミリールーム(KING/2QUEEN BED FAMILY ROOM)
- キング/ツイン ジュニアスイート ラウンジアクセス付き(KING/TWIN JUNIOR SUITE WITH LOUNGE ACCESS):無料アップグレード後
- キング ワンベッドルームスイート ラウンジアクセス付き(KING ONE BEDROOM SUITE WITH LOUNGE ACCESS)
- プレジデンシャルスイート ラウンジアクセス付き(PRESIDENTIAL SUITE WITH LOUNGE ACCESS)
となっていますから、3段階の無料アップグレードということですね。
ちなみに、最も安価な各種ゲストルームではなく、もう1つ上のデラックスルームを選択したのは、今回ブリュッセルでは大人3人1室での滞在を予定していたため、エキストラベッドの利用も含め、3名での予約が可能なデラックスルームが最も安価だったことがその理由です。
今回の滞在では旅程の関係でアーリーチェックインやレイトチェックアウトは希望しなかったものの、フロントデスクのスタッフと雑談的に話題にした感触では、繁忙期であっても、ヒルトンダイヤモンドであれば、チェックインとチェックアウトのそれぞれに3時間程度の優遇はそれほど問題ないようでしたから、上級会員には優しいホテルと言えそうですね。
ヒルトン ブリュッセル グランプラス キングジュニアスイートのリビングエリアインテリア
ヒルトン ブリュッセル グランプラスでアサインされたキングジュニアスイートですが、この部屋は想像以上に好印象な部屋でした。
というのも、ジュニアスイートというカテゴリーながら、リビングと寝室がしっかりとドアで分けられていて、それぞれがしっかりとスペースを確保されているから。
部屋の案内図を見ると、ホテルの形を最大限活かすために、スイートなどの部屋が特殊な形で用意する方針を取られていることが分かるのですが、その影響で、ジュニアスイートにも関わらず、リビングエリアと寝室エリアが分離されているのは嬉しいですね。
ブリュッセルという歴史的な都市の中心部、それも駅前という立地にあるホテルでは十分なゆとりが良い感じです。
もちろん、スイートですから通常の椅子に加え、大人2人がしっかりと寛げるソファもリビングエリアに完備。
リビングにある壁掛けタイプのテレビの前には、ラゲッジスタンドとしても利用できて便利な収納ケースも。
その収納ケースは曲線を描く特長的な形のデスクにつながっていて、デザイン性とスペースの有効活用に一役買っていました。
デスクの上には、テレビ用のリモコンや十分な数の充電に便利なコンセント、ルームサービス用のメニューなどの他に、ホテル内のゴディバで利用可能な宿泊者限定割引クーポンも用意されていました。
このゴディバの割引クーポンは、購入金額による利用条件が設定されているものの、お土産などでそれ以上の金額を購入するのであれば、なかなか魅力的な提案になっていたのが印象的でした。
それだけに、ブリュッセルの後にもヨーロッパを予定している我が家では荷物になるリスクのため、活用できなかったのはなかなか残念だったのも正直な部分です。
ヒルトンの上級会員向けに提供される無料のミネラルウォーターは、1リットルの大きいサイズのものが一本のみ、リビングエリアのテーブルの上に鎮座。
それ以外のコーヒーやお茶などの無料で利用できる飲み物コーナーもリビングエリアに用意されているのですが、少し笑ってしまうような問題も。
なぜなら、エキストラベッドがそのコーナーの正面に陣取っていて、気楽に利用することができなかったから。
同じ理由で、飲み物コーナーの下に位置する冷蔵庫も結局一度も開閉することはありませんでした。
個人的には、エグゼクティブラウンジへのアクセスがあるため特に困らなかったものの、無料で提供されるミネラルウォーターが1本しか見つからなかったことが疑問だったのですが、もしかすると、冷蔵庫のミニバーの中に冷やされた形で用意されていたのかもしれませんね。
ヒルトン ブリュッセル グランプラス キングジュニアスイートのリビングエリア インテリア
ドアでしっかりと区切られた寝室に入ると、その左右にはクローゼット。
中身はいずれもヒルトンらしいスタンダードなものが揃っていて、安心して快適な滞在が楽しめるようになっています。
利用者自身が暗証番号を設定するタイプの金庫はもちろん、あると嬉しいバスローブも完備。
ただし、ドライヤーはバスルームではなく、寝室エリアにあるクローゼットに用意されているため、そこから持ち出してお風呂を楽しむ必要があるのは要注意ですね。
それ以外にも十分な収納スペースが確保され、多少長期の滞在でも快適に滞在できる客室に仕上がっていると感じました。
寝室エリアの奥には、キングサイズのベッド。
枕元には、コンセントだけではなく、枕元での充電に便利なケーブルだけで利用できるUSBタイプの充電コネクタも用意され、最近の流行に合わせる形で手が加えられたホテルという印象をはっきりと感じますね。
寝室エリアの壁には、壁掛けタイプのテレビと共に、星座をイメージさせるイルミネーションを兼ねたライトも。
ただし、常夜灯としては眩しいため、枕元のスイッチで消した上で、同じスイッチを利用して足元だけを照らす間接照明だけを点灯しておくのがおすすめです。
ヒルトン ブリュッセル グランプラス キングジュニアスイートのウェットエリア
ヒルトン ブリュッセル グランプラス キングジュニアスイートのウェットエリアは2ヶ所に分かれています。
その1つが個室タイプのトイレ。
スイートらしいゆったりとした作りで、独立した手洗いコーナーも設置済み。
もう1つがバスルーム。
しっかりとした深さと長さ、水量も備えられたバスタブが一番奥に用意され、どうしても長い距離を歩くことになりやすいヨーロッパの個人旅行で翌日以降に疲れを残さないための心強い味方になるはず。
バスタブの隣にはシングルボウルなものの、使いやすく配慮された洗面コーナー。
それらバスタブや洗面コーナーの隣にはシャワーブースも用意され、さっと気軽に汗を流したい時などは大活躍してくるのも嬉しいですね。
ヒルトン ブリュッセル グランプラス エグゼクティブラウンジの営業時間とインテリア
ヒルトン ブリュッセル グランプラスにはエグゼクティブラウンジが設置され、
- エグゼクティブルーム宿泊者
- スイートルーム宿泊者
- ヒルトンダイヤモンド会員
のいずれかの条件を満たす場合に、アクセスが与えられ、自由に利用可能です。
営業時間は午前6時から午後8時まで。
その中でも特別なサービスが提供される時間帯としては、
- 朝食:午前7時から午前10時まで
- カクテルタイム:午後6時から午後8時まで
が設定され、アフタヌーンティーは特に用意されていません。
ラウンジ内部はカジュアルながら自然と落ち着くリビングのようなデザインで統一され、のんびりと過ごす用途にもぴったり。
また、席数こそ多いとは言えないものの、席の種類は豊富なことで、その中でも座り心地もよく、ゆったりと身体を預けて寛げるソファがあるのもお気に入りポイントになりました。
その一方で、ラウンジ内にコンシェルジュなどのスタッフの常駐はなく、ラウンジのエントランスを入ってすぐの場所には、1台のPCとプリンターが自由に利用できる形で用意されたビジネスコーナーがあるのみ。
ちなみに、そういったシンプルなラウンジですから、ラウンジ内に専用のトイレの用意はなく、ラウンジを出てすぐ近くの廊下にあるホテルのパブリックエリアのトイレを利用することになります。
ヒルトン ブリュッセル グランプラス エグゼクティブラウンジの一般サービス
そんなヒルトン ブリュッセル グランプラスのエグゼクティブラウンジで利用したサービスは、
- 通常時間帯のサービス
- カクテルタイムのサービス
のみ。
そもそもサービスとしての提供のないアフタヌーンティーはもちろん、チェックアウト当日には早い時間帯にホテルを出発する必要があったため、ラウンジだけではなく、メインレストランでの朝食を楽しめなかったのは残念な部分となりました。
朝食が終わる午前10時からカクテルタイムが始まる午後6時までの間には簡単な軽食と飲み物が提供されています。
内容としては、
- デニッシュ
- クロワッサン
- パンオショコラ
- マフィン
- チョコバー
- シリアルバー
- ポテトチップス
- クッキー
- ナッツ類
といったラインナップ。
それ以外にも
- グラノーラ
- ワッフル
- バナナ
- オレンジ
なども自由に楽しめるように準備されていて、ちょっと小腹がすいた時には、意外に嬉しいと感じるサービスが提供されていました。
ドリンクとしては、1杯ごとに豆を挽いて淹れるタイプのエスプレッソマシン。
ガラスのボトルに入ったガス入りとガスなしのミネラルウォーターに、オレンジジュースとグレープフルーツジュースも。
そして、エグゼクティブラウンジの飲み物サービスのメインとなると考えられるのが、アルコールも含めたラインナップ。
個人的には、ベルギービールの中でも比較的スタンダードで有名な、
- ヒューガルデン(Hoegaarden)
- ステラ アルトワ(Stella Artois)
- ジュピラー(Jupiler):ジュピターではない。唯一のノンアルコールビール
といった3種がラウンジの営業時間の間であれば自由に楽しめるように用意されているのは、ベルギービールを手軽にのんびり楽しみたい時には嬉しいものです。
冷蔵庫に入っているそれ以外の飲み物はいずれもアルコールなしのソフトドリンクで、コカ・コーラやスプライトなどが並んでいました。
ちなみに、こうした飲み物のラインナップは、カクテルタイムの時間でもそのまま利用され、さらに、赤白のワインやスパークリングワイン、数種のハードリカーが追加されるのみとなかなかシンプル。
ヒルトン ブリュッセル グランプラス エグゼクティブラウンジのカクテルタイムサービス
このヒルトン ブリュッセル グランプラスのエグゼクティブラウンジで提供されるカクテルタイムで特長的なのは、提供される軽食がなかなか楽しいと感じるラインナップになっていること。
特に、豆や豆腐、生野菜などを積極的に利用しながら、ソースなどの味付けを工夫することで、ヘルシーさを全面に押し出した料理とは一線を画したものを4~8種類ほど提供されているのは好印象。
また、在庫がなくなる度に追加されるデザートとしては、2種類ほどチーズとは別に準備され、食事の後で軽くラウンジでの時間を過ごしたい時なども活躍してくれるはずです。
その他には、パスタやフライといったホットミールもたっぷり用意され、軽く楽しむつもりが、おつまみとホットミールで意外にお腹に満腹感を感じ始める心配も。
当然のようにカクテルタイム前から用意されている各種パンはもちろん、それにカクテルタイム開始時に追加されるハード系のパンも強力な援護射撃をし始めるので油断はできません。
個人的には、4種類ほど提供されたホットミールの中では、ジャガイモとキノコの風味を上手に活かしていたスープがどこかホッとするような自然な味付けで、特に気に入りました。
飲み物でカクテルタイム開始時に追加されるのは、上の写真に写っている各種ワインやハードリカーのみ。
それ以外は前述のように、カクテルタイム開始以前から自由に楽しめるラインナップがそのまま活かされる形になります。
それらの追加されたアルコールラインナップは、それほど高級ではない、あくまでスタンダードな価格帯のものですが、いずれも好みが分かれにくいものを選んでいるのか、意外に多くの利用者がアルコールの入ったグラスを傾けながらゆったりとしたラウンジでの時間を過ごしている様子が見られました。
ヒルトン ブリュッセル グランプラスの朝食
こうして滞在したヒルトン ブリュッセル グランプラスですが、残念ながら朝食の開始される時間帯を前にチェックアウトしなくてはいけない旅程上の制限によって、メインレストランでもラウンジでも、朝食を楽しむことはできませんでした。
しかし、そうした事情をあらかじめホテル側に事前に伝えていたところ、チェックアウトのタイミングで、朝食ボックスとして持ち運び可能な朝食セットを提供してくれることに。
内容としては、
- クロワッサン、デニッシュ、パンオショコラのパン3種
- 洋梨1個
- 青りんご1個
- バナナ1本
- フルーツヨーグルト1個
というシンプルなもの。
これらが白いナイロン袋に入れられた形で手渡され時には少し驚いたものの、パンはまだしっとりと温かく、ヒルトン ブリュッセル グランプラスによる素朴ながら十分なホスピタリティをはっきりと感じる大切なきっかけになりました。
次回以降にこのヒルトン ブリュッセル グランプラスに滞在した時には、朝食ボックスではない朝食をゆったりと楽しみたいものです。
まとめ
ヨーロッパの中心としての機能を誇りながら、治安の面での心配も忘れてはいけない、ベルギーの首都、ブリュッセル。
そのブリュッセルに立地するホテルの中でも、ヒルトン ブリュッセル グランプラスは、その名が表すように世界遺産に登録されている広場としても有名なグランプラスなどの主要な観光名所が徒歩圏に点在しているだけではなく、ブリュッセル中央駅の正面という、抜群の安心感と移動時の快適性を誇るホテルの1つと言えます。
また、そこで提供されているサービスも、決して豪華絢爛というわけではないものの、1つ1つがシンプルながら丁寧な配慮の積み重ねで作り上げられたものばかりで、どこかゆったりと寛げるホテルに仕上がっているのも気に入ったポイントです。
ヒルトンだけではなく他のホテルグループやブランドによる様々なホテルが用意されているブリュッセルですが、その選択肢の1つとして、ヒルトン ブリュッセル グランプラスもなかなかおすすめだと思いますよ。
実際、我が家でも、ブリュッセルの定宿候補としているくらいですから。
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