日本国内だけではなく、世界的にも注目を集めるパウダースノーが有名なニセコは、ウィンターリゾートとしてはもちろん、雪の降らない夏の時期の集客にも積極的に力を入れている観光地の1つです。
我が家でも2018年9月に晩夏から初秋の北海道を楽しむ拠点として、ヒルトン系のホテルの1つ、ヒルトンニセコビレッジ(Hilton Niseko Village)を今回、初めて訪れる滞在先として選びました。
目次
ダイヤモンド会員向けのアップグレードでツインプレミアム・デラックスファミリー羊蹄山ビュールームにアサイン
初めて宿泊するホテルの予約で頭を悩ませることになるのは、どのカテゴリーの部屋を予約するべきなのかということ。
もちろん、私が継続しているヒルトンのダイヤモンド会員の場合、どんなカテゴリーの部屋がアサインされても、ラウンジアクセスを始めとした特典が保証されるのですが、蝦夷富士の名でも知られる羊蹄山を望む部屋をラインナップに持つヒルトンニセコビレッジようなホテルでは、部屋ごとの眺望も満足度を左右する重要なポイントです。
今回の宿泊予約では、比較的空いている時期の滞在と予想されることと、最初の滞在でのお試しということで、最も安価でスタンダードな部屋として扱われるヒルトンルームを予約してみました。
結果としては、オンラインチェックインが開始されるタイミングで、ツインプレミアム・デラックスファミリー羊蹄山ビュールーム(Twin Premium Deluxe Family Mt. Yotei)に確定。
ヒルトンニセコビレッジの部屋のカテゴリーは、安価な順に、
- ツインヒルトンルーム(Twin Hilton Room)
- ツインヒルトンルーム羊蹄山ビュー(Twin Hilton Mt. Yotei)
- キング/ツインデラックスルーム、キング/ツインデラックスファミリールーム(King/Twin Deluxe, King/Twin Deluxe Family)
- キング/ツインデラックスルーム羊蹄山ビュー、キング/ツインデラックスファミリールーム羊蹄山ビュー(King/Twin Deluxe Mt. Yotei, King/Twin Deluxe Family Mt. Yotei)
- ツインプレミアム・デラックスファミリー羊蹄山ビュールーム(Twin Premium Deluxe Family Mt. Yotei)
- キング/ツインデラックスパノラマルーム(King/Twin Deluxe Panorama)
- スイートルーム(Suite)
というようなラインナップですから、4段階のアップグレードと言えそうです。
ただし、ヒルトンニセコビレッジの場合、ダイヤモンド会員であっても、1段階のアップグレードを基本としていて、さらにツインプレミアム・デラックスファミリー羊蹄山ビュールーム自体、人気があるにも関わらず部屋の数自体が少ないカテゴリーということは要注意。
そのため、余程の閑散期やリピート滞在を繰り返さないことには、最安の部屋からのアップグレードはデラックスルーム羊蹄山ビューが基本となりそうです。
また、担当スタッフの方にやんわりと尋ねた限りでは、仮にツインヒルトンルーム以外でツインプレミアム・デラックスファミリー羊蹄山ビュールームまでの上位の部屋をダイヤモンド会員が予約した場合でも、無料でのアップグレードではデラックスパノラマルームやスイートの提供は難しく、チェックイン当日に差額を支払っての利用が必要になるような感触を感じました。
ツインプレミアム・デラックスファミリー羊蹄山ビュールームの景色
ツインプレミアム・デラックスファミリー羊蹄山ビュールームはその名の通り、羊蹄山の景色が楽しめる部屋ですから、ホテルの17階と18階にあるもののうち、東側に面した部屋に設定されています。
上の写真に写っている館内地図では羊蹄山は上方向にあるのですが、ホテルの建物自体が曲線を描く形をしているため、同じ東側の部屋でも眺望が微妙に異なることに加え、エレベーターからの距離も大きく離れるリスクがあるのは要注意。
上の画像はオンラインチェックインの際に表示された18階の館内マップのため、最初の写真とは羊蹄山の向きが異なり、画像の右側になっていることにも注意して見てみると、実際、同じツインプレミアム・デラックスファミリー羊蹄山ビュールームでも、窓の向きが大きく異なることが分かりますね。
個人的には、エレベータへの近さとベッドの上からを含めた部屋全体からの羊蹄山の見やすさのバランスを考えると、可能なら60番台半ば、それが難しい場合には次点として60番台後半の部屋がおすすめだと考えています。
逆に、60番台前半やそれ未満の部屋はエレベータからの距離が間違いなく気になるのはもちろん、羊蹄山をそのまま窓の正面に捉えることが少し難しくなるはず。
実際、上の写真は今回滞在した60番台後半の部屋から、写り込みを回避するためにカメラのレンズを窓のガラスにまっすぐ接した状態で撮影したものですが、60番台半ばの部屋に比べ、羊蹄山が真正面の位置ではないものの、エレベーターから部屋へのアクセスの容易さと合わせて個人的には満足しています。
また、17階と18階にあるツインプレミアム・デラックスファミリー羊蹄山ビュールームにアサインされた場合、部屋の窓から羊蹄山の景色が楽しめるということですから、早朝の夜明け前から日の出のタイミングに、羊蹄山の周囲に雲海や霧が立ち込める様子も快適な部屋の中からゆったり楽しめるということ。
せっかく、ツインプレミアム・デラックスファミリー羊蹄山ビュールームに滞在するのであれば、運良くそうした光景に出会えることに期待しながら、早起きして羊蹄山を眺めてみるのも本当におすすめです。
ツインプレミアム・デラックスファミリー羊蹄山ビュールームの設備と特典
ヒルトンニセコビレッジでは上位の部屋の1つとして数えられるツインプレミアム・デラックスファミリー羊蹄山ビュールームも、実は部屋の面積自体はその他の一般的な部屋と同じ28平方メートルしかありません。
そのため、部屋の入口から撮影した上の写真でも、かなりシンプルでコンパクト印象を感じるはずです。
部屋に入って最初に驚くのは、入り口のドアのすぐ近くに用意された洗面エリア。
各種バスアメニティなどもここに用意されています。
その洗面エリアの隣のクローゼットには、
- 金庫
- アイロン
- アイロン台
- 使い捨てスリッパ
などのヒルトンブランドのホテルらしいアメニティも準備。
あると快適な部屋での入浴時に快適なバスローブもクローゼットの上の棚に用意されていました。
その洗面エリアやクローゼットとは反対側のドアの中にはバスタブとトイレがセットになったユニットバスによるウェットエリア。
正直、バスルームとして気になる部分もあるものの、このヒルトンニセコビレッジには通常は清掃のための10時から12時までの2時間以外は深夜を含め22時間利用できる源泉かけ流しの温泉が用意されているため、実際に利用する方は意外に少なく、問題はないのかもしれませんね。
このウェットエリアに限らず、細かな部分でリニューアルは行われているようで、トイレにはウォッシュレットも完備されていました。
部屋の奥に目を向けてみると、2台のベッドと窓の近くにコンパクトなテーブルと椅子のセット。
この窓の近くの椅子は様々な時間帯の羊蹄山の景色をのんびり楽しむには最高の場所ですから、意外に長い時間を過ごすことになるお気に入りポイントになりました。
ツイン用として用意されているベッドはヒルトン系のホテルとしては珍しい幅が90cmのもの。
このベッド幅は、ツインプレミアム・デラックスファミリー羊蹄山ビュールーム自体、エキストラベッドを2台追加して、最大4人部屋としての利用も考えているためなのか、すぐに慣れるとは言え、ホテルで一般的な110cmよりもはっきりと狭さを感じるものになっています。
ベッドとは反対側の壁にはテレビやテーブル、ティーセットなどの設備がまとめた形で用意。
ヒルトンの上級会員向けに無料で提供されるペットボトル入りのミネラルウォーターに加え、このツインプレミアム・デラックスファミリー羊蹄山ビュールームの特典の1つ、ネスプレッソも4つのカプセルとセットで設置されていました。
ネスプレッソの近くにある黒塗りの箱の中には、レターセットとLANケーブルとともに、3口タップ。
壁側のテーブルだけではなく、ベッドの枕元など、コンセントの数が限られた場所でも活躍してくれるはずです。
テーブルの上には支配人からのメッセージカード共に、ウェルカムギフトとしてバナナブレッドが1切れ。
個人的には、2人の滞在の場合、ぽつんと1切れのみではなく2切れというように人数分用意してくれると嬉しいと感じました。
ちなみに、テレビとクローゼットに挟まれた場所には、スーツケースなどをのせて荷物を広げる際に便利なスペースがしっかり用意。
特に、バゲッジスタンドよりも安定感がある据え付けタイプですからなかなか好印象でした。
そのラゲッジスペースの下の引き出しには宿泊者の人数分の浴衣。
ちなみに、客室のあるエリアと1階にある温泉のあるエリア間は浴衣を着用した状態での移動が許可されているため、浴衣+スリッパというとても気軽な格好で温泉を楽しみに行けるというのはこのホテルの隠れた魅力です。
ただし、それ以外の1階ロビーや2~3階のレストランなどのあるエリアでの浴衣の利用は厳しく制限されているため、うっかりそれらのエリアに出てしまわないようにミスには要注意ですね。
ヒルトンニセコビレッジで、このツインプレミアム・デラックスファミリー羊蹄山ビュールームとその1段階上のデラックスパノラマルームのみに提供されている特典の1つが、ミニバーの無料での利用。
ただし、元々無料で提供することが前提のミニバーですから、
- ミネラルウォーター2本(500mlのペットボトル入り)
- アクエリアス(280mlのミニペットボトル入り)
- Qooみかん(280mlのミニペットボトル入り)
- ファンタグレープ(280mlのミニペットボトル入り)
というソフトドリンクのみのラインナップで、アルコール類はありません。
とは言え、エグゼクティブラウンジのないヒルトンニセコビレッジでは、温泉を楽しんだ後など、部屋の冷蔵庫で冷やされたドリンク類が無料で提供されるのはなかなか助かるもの。
しかも、連泊する場合は、これらのミニバーの飲み物もしっかり補充されるのも嬉しいですね。
ダイヤモンド会員用のウェルカムドリンクとホテル特典
チェックイン時に手渡される案内の紙の中には、ヒルトンのダイヤモンド会員向けのものも含まれ、様々な特典が記載されています。
その中の特典の1つが、ウェルカムドリンクのバウチャー。
1階のロビーラウンジかホテル内のレストランで、アルコールを含めたウェルカムドリンク1杯を無料で楽しめるというもの。
具体的には、
- 生ビール(アサヒスーパードライ、サッポロクラシック)
- ハウスワイン(赤、白)
- ソフトドリンク(コーラ、コーラ・ゼロ、7up、ジンジャーエール、ウーロン茶)
- ジュース(アップル、オレンジ、グレープフルーツ、パイン、トマト、クランベリー)
といったラインナップで提供中。
我が家の場合、レストランでの食事の際に、このウェルカムドリンクバウチャーを利用して生ビールとワインをオーダーしたのですが、ホテルのレストランで提供されるアルコールらしくとても良好な状態だったため、北海道の幸と一緒に軽く楽しむ1杯としても大満足でした。
まとめ
ヒルトンニセコビレッジでの滞在をとても快適なものにしてくれるツインプレミアム・デラックスファミリー羊蹄山ビュールーム。
確かに、部屋のカテゴリーとしては、この上にもスイートルームやデラックスパノラマルームといった上位の部屋は存在するのですが、それらの部屋は窓の向きが全く異なるため、羊蹄山は見えず、逆方向にあるニセコアンヌプリという羊蹄山とは違う別の山の風景を楽しむことになるのは要注意。
つまり、すべての面で完全に上位の部屋というわけではないということですね。
そう考えると、ツインプレミアム・デラックスファミリー羊蹄山ビュールームよりも上の部屋を選ぶ際には、スイートで64平方メートル、デラックスパノラマルームで38平方メートルという広さの部分での違いに比べ、部屋の窓から見える景色の好みも事前に考えておくのも、ヒルトンニセコビレッジを思いっきり楽しみ、そして大満足するためにはとても大切だと思いますよ。
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