JAL予約システムのまずさとJAL国際線発券手数料、その救済策としてのJAL旅行券(JAL予約システムの不親切な制限、電話国際線予約デスクを頼らざる得ない理由とデメリット、2倍以上に値上げ予定の発券手数料と免除方法、予約変更がJAL旅行券の限界)

JAL国際線特典航空券をフルに利用することを考える限り、電話での国際線予約デスクへの問い合わせと、そこでの手続きは避けることはできません。

なぜならJALの予約システムは2017年11月に大規模なシステム刷新が実施されたものの、その前と後のそれぞれに利用者の頭を悩ませる欠点としか言いようのないまずさがあるから。

その結果、システムが原因となっている様々な制限の中での利用が強いられるJALホームページで難しい予約作成などの手続きは、電話で国際線予約デスクを利用する必要に迫られてしまいます。

JAL旅行券と発券手数料・航空券取扱手数料の秘密(手数料免除特典、発送方法、特典航空券での活用、予約変更時の手数料、1,000円券と10,000円券の価値の違い)
JALホームページでJAL国際線特典航空券を予約するデメリットと電話窓口を利用する最大の理由(予約できない乗り継ぎを含む旅程、隠された空席枠問題、電話窓口利用時の手数料負担と免除条件、最大の難敵となる電話窓口の混雑とその対策)

本来予約可能な国際線特典航空券の空席すべてを表示してはくれないJALホームページ

では、どんな制限がJALホームページのまずさと言えるのかというと、それはJALホームページ上では特に国際線特典航空券で本来予約可能なすべての予約が表示されないケースがあること、これに尽きます。

具体的に、JALが運航する国際線の中で最も運航便数の多い日本-バンコク線を見てみると、

  • 東京-バンコクの往路のみの片道
  • 東京-バンコク、バンコク-東京の往復

のそれぞれで特典航空券の空席を検索してみた時、東京-バンコクの往路のみの片道では

羽田発の直行便(2種類):

  • JL33、JL31

成田発の直行便(1種類):

  • JL707

名古屋経由名古屋発の乗継便(3種類):

  • JL201/JL209/JL3087JL737

伊丹経由関西発の乗継便(11種類):

  • JL117/JL119/JL121/JL125/JL127/JL131/JL133/JL137/JL139/JL3005/JL3009 + JL727

関西経由関西発の乗継便(3種類):

  • JL221/JL225/JL229 + JL727

という合計20種類が一覧として並びます。

 

一方、東京-バンコク、バンコク-東京の往復として検索した時の往路はというと、

羽田発の直行便(2種類):

  • JL33、JL31

成田発の直行便(1種類):

  • JL707

名古屋経由名古屋発の乗継便(2種類):

  • JL201/JL209JL737

伊丹経由関西発の乗継便(3種類):

  • JL133/JL137/JL139 + JL727

関西経由関西発の乗継便(2種類):

  • JL225/JL229 + JL727

の合計10種類に制限された状態で表示されるような状況。

つまり、片道ずつで予約するのか、それとも往復で予約するのかという空席検索の方法を変えるだけで、そもそも予約できる選択肢が大きく制限されているということに。

その結果、往路で予約する時のみ活用可能な、

  • キャンセル手数料が往復では3,100円のみと片道ずつ予約時の6,200円よりも安価
  • 往復での利用のみ各種ディスカウントマイルキャンペーンの対象
  • 往復のみ航空券有効期限が第一区間の搭乗日から1年間(片道は発券から1年)

というようなメリットを本来予約可能なはずのすべての旅程で利用できるわけではない状況になってしまっています。

ちなみに、往復に比べるとまだまだ選択肢が多いと感じる片道でさえ、本来利用できるすべての選択肢が提示されているわけではないことは意外な要注意ポイント。

そのため、国際線との乗り継ぎ時間が24時間以内という条件を満たしさえすれば、すべての空席のある乗継便との組み合わせで予約作成が可能だった2017年11月のシステム刷新前とは比較にならないほど壮絶な改悪が絶賛継続中と言っても言い過ぎではないはずです。

この理不尽に感じる改悪の影響は上の東京-バンコク間のような国内線の乗り継ぎを利用する場合はもちろん、海外発日本経由海外行きというような少し複雑な旅程でも思わぬ落とし穴として待ち構えてしますから、とにかくJAL国際線特典航空券で乗り継ぎがある旅程を予約する時には全く気を抜けません。

ちなみに、有償の国際線航空券の場合、JALホームページで予約手続きを進める途中で表示される「ほかのフライトを見る」機能や「自由旅程(複数都市)」機能を利用することでかなりの部分での不満は解消できるため、特典航空券とは状況は大きく異なります。

JALホームページでは対応不可の予約で頼ることになる国際線予約デスク

もちろん、こうした特典航空券の予約での困ったケースでは国際線予約デスクに電話で問い合わせることで解決は可能。

実際、本来予約可能なほぼすべての旅程について取り扱うことができるため、JALホームページ上での往復予約はもちろん、片道ずつの予約よりも幅広い選択肢の中からベストなものを選べるのは大きな魅力です。

また、ゴールデンウィークや夏休み、年末年始といった繁忙期のファーストクラスやビジネスクラスなどの上位クラスに対する330日前予約受付開始日の争奪戦では、空席が消えては復活するということが繰り返されるためか、JALホームページ上では空席としての表示がされず、電話で予約デスクの窓口に問い合わせるとあっさり空席が確保できるような、いわゆる隠された空席枠にも柔軟にアクセスできるのも嬉しいポイントの1つと言えるはず。

ただし、JALホームページではなく、こうしたメリットのある国際線予約デスクですが、そこに電話で問い合わせを行い手続きを進める場合、

  • ディスカウントマイルなどのJALホームページでの予約手続きが必須のキャンペーンは利用不可
  • 電話での新規発券や予約変更の度に発券手数料(航空券取扱手数料)の負担が必要

というなかなか大きなデメリットを引き受けることが必要になるのは要注意。

2,160円から5,400円に大幅値上げの発券手数料(航空券取扱手数料)

こうしたデメリットのうちで特に問題になるのが発券手数料(航空券取扱手数料)の存在。

というのも、元々電話での新規発券はもちろん、電話での予約変更の際もその度に負担が必要になるという性質のものだったのですが、2018年12月19日からこれまでの2,160円から5,400円への大幅値上げが予定されているから。

その値上げ幅は一挙に2倍以上にもなり、複数人分の支払いや予約変更を行う度の支払いを考えると、その影響は大きく、新たな悩みのタネになりえる改悪です。

確かに、国際線予約デスクに電話での手続きを依頼する場合、その手続きの種類や複雑さによっては担当のオペレーターの方の手をそれなりに長い時間煩わせることもありますから、こうした値上げはサービスを維持するために必要なことかもしれません。

しかし、個人的には、手数料負担が不要なJALホームページではシステム的な制限のために、本来予約可能なすべての旅程を予約できない状況を放置したまま、そのしわ寄せを利用者に押し付けるように転嫁するJAL側の姿勢には疑問を持っているのと同時に、正直不満を感じています。

https://www.jal.co.jp/jalmile/use/inter/tsf.html

発券手数料免除の救済策としてのJAL旅行券

そんな発券手数料ですが、実は支払いが免除となる救済策も用意されています。

それがJAL旅行券。

このJAL旅行券は航空券や機内販売などJALグループでの支払いに利用できる商品券としての性質を持つものですが、国際線予約デスクで電話予約した航空券の発券時には発券手数料の免除というかなり強力なメリットを発揮してくれます。

それも航空券発券時の支払いでその一部にでもJAL旅行券を利用するだけで、発券手数料全額が免除されるのは使い勝手的にも大変優れているのは間違いありません。

特に、元々5,400円だった有償の国際線航空券の発券手数料はもちろん、今後5,400円への値上げが予定されているマイルを利用した国際線特典航空券の発券手数料のいずれも免除になるわけですから。

ちなみに、JAL旅行券による発券手数料の免除を希望する場合は、

  • 航空券1冊につき1枚以上のJAL旅行券の用意が必要
  • 旅行券現物のJALプラザ有楽町などの有人カウンターへの持参や国際線チケットデスクへの郵送が必要
  • 持参や郵送の期限は、予約完了から有償航空券で7日以内、特典航空券で4日以内
  • 国際線予約デスクへ土日や祝日に到着する場合は佐川急便のみ利用可能

といった条件や制限があるのは要注意。

とは言え、そのお得度はなかなか絶大ですから、国際線予約デスクでの電話による予約と発券を行う可能性のある方は無理のない範囲であらかじめJAL旅行券をストックしておくのがおすすめです。

発券手数料免除手段としてのJAL旅行券の限界とデメリット

こうした形で発券手数料の免除を可能とするJAL旅行券にも機能的な限界やデメリットと呼べるものがあります。

なぜならJAL旅行券で免除可能な発券手数料はあくまで新規発券を行うときのみで、発券完了後の航空券を国際線予約デスクへの電話で予約変更する時に必要になる発券手数料は全く免除できないから。

そのため、2018年12月19日以降に国際線予約デスクを利用して国際線特典航空券を予約変更する時には、2,160円から5,400円への値上げによる改悪の影響が直撃してしまうのを避ける方法はなく、これがJAL旅行券の限界と言えそうです。

特に、電話での予約変更は、JALホームページ上では国際線特典航空券の手続きができなくなった後の本当の直前期に貴重な空席が発生した時など、すでに発券済みの特典航空券の予約変更を行ってそのまま搭乗したり、あるいは、極端な時には、空席を確認した直後に少し先の日程でとりあえず新規予約をJALホームページ上などで予約・発券まで完了し、その予約をすぐさま電話で出発直前の空席に予約変更するといったことも、2,160円のまだまだ手軽と感じる発券手数料の負担だけで可能だっただけに、今回の大幅値上げは影響の大きなデメリットとして本当に残念。

また、残念ということであれば、新規発券時にJAL旅行券での発券手数料の免除を希望する場合、JAL旅行券のそのものをJALプラザ有楽町などの有人カウンターへの持参するための移動コストや国際線チケットデスクへの送料などの発券手数料以外の追加負担が発生してしまうのも、JAL旅行券利用時のデメリットの1つと感じる方もいらっしゃるかもしれません。

ただ、すべての航空券が発券期限内であれば、複数の航空券の手続きを同時に行ってもらうことは可能ですから、一度にある程度の航空券分のJAL旅行券をまとめて持参したり、郵送したりすることで、この部分の負担は意外に大きく圧縮することも可能。

もちろん、チャンスは限られると思うものの、活用できる時には積極的に活用したいポイントですね。

まとめ

JAL国際線特典航空券をフルに活用しようとする度に立ちふさがる本来予約できる旅程のすべて網羅できないJALホームページの予約システム。

そうしたまずさを抱えたまま、システム刷新の終了とその後の運営が行われている現状では、電話での国際線予約デスクを頼る他に選択肢が残されていないというケースも間違いなく存在します。

しかも、その場合には、今後予定されている大幅値上げを経て、5,400円にもなる発券手数料としての追加負担が求められるようになるのは要注意。

ただし、JAL旅行券を支払いに利用することで予約変更はどうしようもない一方で新規発券時だけは、発券手数料の免除になるというメリットは、あらかじめJAL旅行券をストックしておく価値があると感じるポイントなのは間違いありません。

ちなみに、個人的には自由度の高さが魅力の国際線予約デスクへの電話による予約手続きが今後の発券手数料の値上げでさらに気軽に利用できなくなるのであれば、大規模なシステム刷新が行われたにも関わらず、それまでになかったまずさをも感じさせる現在のJALホームページに対し、なんとかもう少し丁寧な改善を行って欲しいというのが正直な実感です。

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