JALダイヤモンド会員の快適な搭乗を支える3つの上級会員特典(事前座席指定の優遇、高確率のインボラアップグレード、隣席ブロック、無料機内Wi-Fi)

一定以上の搭乗を積み重ねることで得られる航空会社の上級会員資格。

JALでも今現在、

  • JMB ダイヤモンド
  • JGC プレミア
  • JMB サファイア
  • JMB クリスタル

といった4段階のステイタスが用意済み。

それぞれの上級会員資格ごとに、到達難易度に比例する形での様々な特典が提供されています。

JAL JMBダイヤモンドのインボラアップグレード(過酷な満席エコノミークラス便予約のメリット、最終防衛ラインは事前座席指定、おすすめな45A非常口席、「この予約はJALホームページではお取扱いできません」エラーでの事前確定通知、Eチケット印刷問題、厳しい条件で成功例)
JAL上級会員資格は搭乗条件達成後、いつから反映&特典利用できるのか(反映&切り替え時期の重要性、実際のスケジュール、搭乗券のみでの特典利用リスク、ステイタスカードの意外な活躍場面、提携航空会社利用の注意点)

エコノミークラス利用でメリット際立つ上級会員資格

これらの上級会員資格は、国際線のファーストクラスやビジネスクラスなどの上位のキャビンクラスを利用すればするほど、より少ない搭乗回数で達成できるルールになっている一方で、意外にも上級会員資格で得られる特典を最大限活用できるのはエコノミークラスなどのお買い得な航空券を利用した時という特長を持っています。

なぜなら、上級会員資格を保有していると、特典として様々な空港サービスを受けられるのですが、それらの特典は

  • JMB ダイヤモンド=ワンワールドエメラルド=ファーストクラス相当
  • JGC プレミア=ワンワールドエメラルド=ファーストクラス相当
  • JMB サファイア=ワンワールドサファイア=ビジネスクラス相当
  • JMB クリスタル=ワンワールドルビー=プレミアムエコノミー~ビジネスクラス相当

というように、上位クラス利用時とほとんど同じものが提供されているから。

そのため、例えJMB ダイヤモンドやJGC プレミアといったワンワールドエメラルドを保有していても、それらの特典の全てが含まれてしまうファーストクラスを利用する場合には、上級会員だからと言って一部マイルの加算率などを除き、特典が追加されるわけではありません。

それは、JMB サファイアのワンワールドサファイアを保有した状態でのビジネスクラス利用でも同じことが言えます。

逆に、エコノミークラス利用時にはそれら上位クラスで提供されてきた特典は全くと言っていいほど特典はないわけですから、自然と上級会員特典が際立ちます。

そんなエコノミークラスをJMB ダイヤモンドとして利用する度に感じるのは、快適な搭乗をサポートするための仕組みが複数用意されているということ。

具体的には、

  • 事前座席指定の優遇
  • 高確率のインボラアップグレード
  • 隣席ブロック

の3つが重なり合うようにお互いをカバーしあって、どのような混雑状況でも快適に過ごせるように、強力に支えてくれます。

ワンワールドエメラルドステイタス保有者とファーストクラス利用者の空港サービスで提供される特典の違いと注意点(ラウンジアクセスと専用エリア、搭乗ゲートでの優先搭乗、ファーストクラスチェックインカウンター)

事前座席指定の優遇

快適な搭乗を支える最も基本的な仕組みといえば、それは間違いなく事前座席指定の優遇。

上の画像でも確認できる足元が広い非常口席はもちろん、赤ちゃん用のベッド(バシネット)を装着するために広いスペースが確保されたバルクヘッドなどの人気がある快適な席も、上級会員には自由に指定できる事前座席指定の対象席として開放されます。

これらの自分の目の前に席もなく、開放感が感じられる席を確保できるだけで、例えエコノミークラス利用でも負担感は大きく軽減されるため、ベースとなる快適性の確保として積極的に利用したい仕組みなのは間違いなし。

ちなみに、JMB サファイアやJMB クリスタルも非常口席開放の対象になるのですが、その場合は、右側の45Hや45Kといった右側の席のみという制限が設けられることもあるため、確実性という一点から見ても、ワンワールドエメラルドとは確かな差がつけられているのは実感できるはず。

また、JAL運航便では、家族、親類、友人、知人などが同じ便を予約している場合、同じ予約内の場合はもちろん、例え別の予約であっても、上級会員が自身の同行者として電話登録することで、上級会員と同様の事前座席指定が可能になるサービスも提供中。

このサービスを利用することで、同行者全員が上級会員資格を保有していなくても隣同士などお互いに近くの席を確保しやすくなるので、積極的に利用をおすすめしたい特典の1つです。

ただし、これはJAL運航便独自のサービスですから、コードシェア便などJAL便名が付けられていても、他の提携航空会社が運航する便では、こうしたサービスは基本的に利用できないのは要注意ですね。

高確率のインボラアップグレード

JALの上級会員の中でもJMB ダイヤモンドになって最も実感することの1つが、JALから無料で提供されるアップグレード、通称インボラアップグレードの頻度の増加。

そもそもインボラアップグレードが発生するために、搭乗する便のエコノミークラスが満席という条件を満たす必要がありますが、それさえ満たしたのなら、

  • 日本-欧米間のような長距離線
  • 最安の予約クラスQ
  • 2人での予約

というようなインボラアップグレードに不利な条件が揃っていてもエコノミークラスからプレミアムエコノミーはもちろん、一気にビジネスクラスへのアップグレードが提供されることさえあります。

もちろん、エコノミークラスに数席でも空席が残っていた場合、インボラアップグレードは発生しませんから、そうしたアップグレードが発生しないケースに備えて、事前座席指定の優遇を利用して、そのままエコノミークラスで搭乗する場合でも快適に過ごすための努力は、結果的に無駄になる可能性があるとしても大切なこと。

 

ちなみに、これまでのアップグレード経験から、同じエコノミークラスが満席の便でも、

  • 非常口席を指定(中でも操縦席に向かって左側のA~C)
  • 早めにチェックインカウンターでチェックイン

という条件を満たした時のアップグレード成功確率はそれ以外の条件の時の成功確率とは比べ物にならないくらい高く、有意な差のものになっていました。

そのため、積極的にインボラアップグレードを狙わない場合でも、おまじないのようにとりあえず操縦席に向かって左側A~Cの非常口席を確保し、少し早いかなと感じるタイミングでチェックインカウンターを訪れて手続きを開始するのがおすすめ。

このちょっとした努力と工夫だけで、数万円から数十万円もの価値があるインボラアップグレードをより高確率で手にできるかもしれないわけですから。

JAL国際線 インボラアップグレードに最も重要な条件

隣席ブロック

快適な搭乗を考えた時、インボラアップグレードでエコノミークラスからプレミアムエコノミー、あるいはビジネスクラスへのアップグレードが行なわれるのがベストですが、残念ながらそれが実現せず、エコノミークラスでそのまま搭乗することが確定した時に活用したいのが、隣席ブロックの存在。

この隣席ブロックというのは、1人での利用でも搭乗する便に空席がある限り、隣の席を座席指定不可の席として設定し、他の利用者が指定することをブロックしてくれるサービスのこと。

実際、それまで面識のなかった他人とエコノミークラスの座席のかなり近い距離で隣り合わせたまま、最短で1時間以上、最長では十数時間もの時間を過ごすのと、隣の席が空席のまま過ごせるのとでは、快適性はあまりに違うものになってしまうため、隣席ブロックは想像以上に価値のあるものです。

しかも、本来は隣の席を空席にするために、通常の2倍近くのコストが必要になる以上、隣席ブロックが無料サービスとして受けられたのなら、それはお得度の点から見てもかなり嬉しい出来事になるのは間違いなし。

ただし、この隣席ブロックと事前座席指定の優遇で確保した席の併用はできず、基本的にはどちらか一方を利用するのか二者択一で決める必要があります。

というのも、足元の広い非常口席やバルクヘッドなどの席は元々人気が高く、上級会員が主に事前指定可能な席なため、搭乗まではほぼ確実に隣席が埋まってしまうから。

そのため、隣に他の利用者がいても、非常口席やバシネット装着席などのように足元のスペースが広い方がいいのか、それとも足元のスペースは通常の座席と同じ&人気のない後方座席でも、隣に他の利用者がいない隣席ブロック確約席の方がいいのか、私自身、チェックインカウンターでの手続きの中でかなり悩む部分。

とは言え、私の中での基準として、1人での利用&4時間を越えるフライトでは、非常口席などの足元の広い席を放棄することになっても、隣に誰もいない快適性と安心感の方が魅力的に感じられますから、今のところ、隣席ブロックの方を重視中です。

JAL隣席ブロック確約はJMBダイヤモンドとJGCプレミアの最大の魅力(隣席ブロックの快適性、上級会員向けの隣席ブロックの特長と限界、チェックイン時のおすすめリクエスト方法)

国際線での無料機内Wi-Fi

おまけとしてもう一つ、JALでの国際線の搭乗を快適なものにしてくれる特典がJMBダイヤモンドとJGCプレミア限定で提供される国際線の機内Wi-Fi無料クーポン。

この特典は通常1回24時間につき16.80USドルの料金負担が必要な機内Wi-Fiを年間40回まで利用できるという特典で、フル活用できたなら日本円で7万円以上の価値を持っています。

もちろん、40回全てをフルに利用できない場合でも、機内Wi-Fiの設備を備えた飛行機でのフライトの度に、いつでも気楽にある程度実用的なインターネットに無料で接続できる状態を維持できるというのは、想像以上に快適なものです。

実際、10時間以上の飛行時間を必要とする欧米などの目的地では、この特典が利用できるからJAL便を利用したいと感じているほど。

もちろん、機内Wi-Fiは無料提供が当たり前になった国内線同様、国際線でもいずれは無料での提供が行なわれる様になると思います。

しかし、様々な国の領土と領空を通過する必要のある国際線の機内Wi-Fiでは、国内線と同じような状況がすぐに実現するとが思えませんから、しばらくの間はJMBダイヤモンドとJGCプレミアならしっかりと活用したい特長ある特典の1つと言えるはずです。

JAL国際線Wi-Fiキャンペーンは最大7万円分以上の価値あるJMBダイヤモンドとJGCプレミア用の機内Wi-Fi無料特典(利用条件と利用可能期間、40回分の無料回数、実際の速度・快適性)

まとめ

JMBダイヤモンドとしてエコノミークラスを利用する時の最大の魅力は、

  • 事前座席指定の優遇
  • 高確率のインボラアップグレード
  • 隣席ブロック
  • 無料の機内Wi-Fi

といった快適な搭乗を強力に支えるための仕組みや特典です。

これらのサポートのおかげで、とりあえずエコノミークラスでの予約でも、きっと最終的にはどんな形であれ快適な搭乗になる、という信頼のようなものを感じながら利用できるのはとても気楽で、JMBダイヤモンドで得られる最も魅力的なメリットだと感じています。

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