毎年JALの上級会員資格の中でも、
- JMB ダイヤモンド
- JGC プレミア
の2種類の上級会員のみに提供されるサービスセレクション。
例年12月初旬から翌年1月末まで、
- JALセレクション e JALポイントコース
- パートナーステイタスコース
- スマートギフトコース
- JALセレクション JALクーポンコース
- 選べるギフトコース
といったラインナップの合計5つのコースの中から1つ、もれなくもらえる特典を選ぶことができることから、お歳暮やお年賀のような楽しさを感じるサービスの1つです。
目次
2019年版JALサービスセレクション2019のコースラインナップ
2019年版のJALサービスセレクションは、
- 2018年11月7日に5つのコースに分かれた特典内容を発表
- 2018年12月3日から2019年1月31日までにJALホームページから好きなものを1つ選択
- 2019年3月~4月初旬に申し込んだ特典の提供
といったスケジュールでサービスが提供されることになっています。
また、その5つのコースに分かれた特典の内容は以下の通り。
それぞれのコースの特典内容自体は2018年版と大きく変わらないものの、その価値は最大60,000円相当にもなり、なかなか嬉しいサービスなのは間違いありません。
一番の変わり種は2019年版から大改善のパートナーステイタスコース
これらの特典の中でも最も変わり種と言える存在と言えば、それは間違いなくパートナーステイタスコースです。
なぜなら、パートナーステイタスコースでは、e JALポイントや JALクーポンのような航空券や商品などの購入に利用できる金銭的な価値は提供されないものの、
- 家族に会員本人と同じJMBダイヤモンドやJGCプレミアの上級会員資格を提供
- 会員本人が同伴していなくてもサクララウンジに入室できるラウンジクーポン5枚の提供
- 日比谷花壇が提供するフラワーギフトを希望住所1ヶ所に提供
といった3つの特典が提供されるから。
特に、2019年版では上級会員資格をプレゼントする対象としての家族が、2018年版までの配偶者限定から、
- 配偶者
- 同性パートナー
- JALカード家族プログラムに登録している家族
- JALファミリークラブに登録している家族
まで拡充され、結果的に、
- 子
- 子の配偶者
- 父母
といった1親等の家族はもちろん、
- 孫
- 孫の配偶者
- 兄弟/姉妹
- 祖父母
といった2親等も離れた家族にも、多少の手続き上の手間や工夫が必要なものの、会員本人と同じJMBダイヤモンドやJGCプレミアといった上級会員資格をプレゼントできることになりました。
2018年版では航空券購入での60,000円分の割引目的でe JALポイントコースを選択していた我が家でも、これらの改善を経た2019年版パートナーステイタスコースは活用の幅の圧倒的な広さからとても大きな価値を持つコースの1つだと感じています。
パートナーステイタスコースがe JALポイントコースやJALクーポンコースのライバルになりうるボーナスマイルの存在
こうしてパートナーステイタスコースには大きな価値があると判断しても、どうしても悩むことになるのは、最大で60,000円相当のe JALポイントがもらえるe JALポイントコースや最大で50,000円分のJALクーポンに加えて3枚ものラウンジクーポンがおまけとしてもらえるJALクーポンコースとどちらが価値があるのかということ。
実際、家族にJMBダイヤモンドやJGCプレミアといった上級会員資格をプレゼントできることで得られる
- 予約時や空港での各種優先扱い
- ファーストクラスラウンジへのアクセス
といったすぐに頭に思い浮かぶ特典の価値を金額的な価値に換算するのはなかなか難しいものがあります。
しかも、e JALポイントコースの最大で60,000円相当、JALクーポンコースの最大で50,000円分のどちらもしっかりと価値を考えて、お得なコースの方を選びたくなる金額なのは間違いありません。
では、上級会員資格プレゼントが目玉のパートナーステイタスコースを金額的な価値の計算が比較的容易なe JALポイントコースやJALクーポンコースのライバルと位置づけることが不可能なのかというと、実はそうではないと考えています。
なぜなら、パートナーステイタスコースでプレゼントされるJMBダイヤモンドやJGCプレミアといった上級会員資格には、特典の1つとして保有ステイタスに準じたボーナスマイルの加算が含まれているから。
このボーナスマイルの加算というのは、
- JALグループ
- アメリカン航空
- ブリティッシュエアウェイズ
- イベリア航空
といった航空会社利用時に、
- 通常加算されるマイル
- JALカードツアープレミアムで加算されるマイル
- 各種キャンペーンで加算されるマイル
とは別に加算されるマイルのことです。
その加算率はJAL利用時で、
- JMBダイヤモンド:130%
- JGCプレミア:105%
にも及びます。
これは、前述の通り、通常加算されるマイルとは別に追加で加算されるマイルですから、どちらのステイタスでも通常の2倍以上のマイルがもらえてしまうということですね。
ちなみに、各種JALカードの保有者にはJAL利用時限定で同じようなボーナスマイルが
- JALカード 普通カード/navi:10%
- JALカード CLUB EST普通カード:15%
- JALカード CLUB-Aカード/CLUB-Aゴールドカード/プラチナ:25%
- JALカード CLUB EST CLUB-Aカード/CLUB-Aゴールドカード/プラチナ:30%
というように設定され、一方でJALの上級会員にはステイタスごとに
- JGC:35%
- JMBクリスタル/JGCクリスタル:55%
- JGCプレミア/JMBサファイア:105%
- JMBダイヤモンド:130%
というようなボーナスマイルが設定されているのですが、これらJALカード由来のボーナスマイルとステイタス由来のボーナスマイルの重複適用は認められず、有利な方が1つだけ適用されることには要注意。
つまり、パートナーステイタスコースで上級会員資格がプレゼントされた家族は、元々がどんな状況であっても、一律でJMBダイヤモンドで130%、JGCプレミアで105%のボーナスマイル加算に上書きされることになります。
パートナーステイタスコースの損得計算に獲得ボーナスマイルを活用
こうしてパートナーステイタスコースで上級会員資格がプレゼントされた家族が追加でもらえるのはあくまでマイル。
比較対象となるe JALポイントコースのe JALポイントやJALクーポンコースのJALクーポンではありません。
しかし、マイルは
- 10,000マイル=15,000e JALポイント
- 10,000マイル=12,000円分のJALクーポン
というようにe JALポイントやJALクーポンへの交換が可能です。
そのため、パートナーステイタスコースで上級会員資格を獲得してから有償航空券を利用した搭乗で獲得する予定のマイル数から、どの程度e JALポイントコース単体のお得度やJALクーポンコースのラウンジクーポンを除いたお得度に近づけたのか、それとも逆に追い越したのか計算できるようになります。
具体的には、JALホームページの有償搭乗で加算されるマイル数を計算する機能にアクセスし、
- 利用する路線
- 運賃の予約クラス
- パートナーステイタスコースで獲得した上級会員資格
を入力後に検索。
そうして表示されたボーナスマイルを2019年4月から2020年3月までの一年間分で分かる範囲で足し合わせて、
- e JALポイントには1.5倍
- JALクーポンには1.2倍
したものをe JALポイントコースの最大で60,000円相当、JALクーポンコースの最大で50,000円分と比べてみると、どれだけ金額的な面だけでも近づいたのか比べられるはずです。
ちなみに、カード種別については、JMBダイヤモンドやJGCプレミアのボーナスマイルを越えるカードはないため、何も手を加えず「JMB会員」のままでも結果は変わりません。
参考までに、e JALポイントコースではJMBダイヤモンドでボーナスマイルの合計が40,000マイル、JGCプレミアでボーナスマイルの合計が20,000マイルを超えたなら、その時点でパートナーステイタスコースを選んだ方がお得と確定することが分かります。
一方で、JALクーポンコースでは、おまけのラウンジクーポンの価値をどのように計算するか迷うものの、JALクーポンだけの価値に集中する場合、JMBダイヤモンドでボーナスマイルの合計が41,667マイル、JGCプレミアでボーナスマイルの合計が21,667マイルを超えたなら、その時点でパートナーステイタスコースを選んだ方がお得と考えることもできそうですね。
まとめ
パートナーステイタスコースでプレゼントされるJMBダイヤモンドやJGCプレミアの特典のうち、あえてボーナスマイルだけに注目した場合、e JALポイントコースやJALクーポンコースと金銭的な面でのお得度を比較可能です。
実際には、そのボーナスマイルがJMBダイヤモンドの場合で約40,000マイル、JGCプレミアの場合で約20,000マイルを獲得できるだけ有償の搭乗を予定しているのなら、それだけでもe JALポイントコースを選ぶよりは確実にお得で、JALクーポンコースでもお得と考えても的外れにはならないはず。
ただし、JMBダイヤモンドやJGCプレミアの特典はボーナスマイルだけではなく、
- 予約時や空港での各種優先扱い
- ファーストクラスラウンジへのアクセス
などをはじめとした特別で魅力的なサービスが満載ですから、JMBダイヤモンドでの約40,000マイル、JGCプレミアでの約20,000マイルというお得度の目安となるボーナスマイル獲得まで到達できなくても、それがパートナーステイタスコースの損と決めつけるのはもったいないことだと感じています。
そのため、ある程度の有償で搭乗する予定があるという方は、お得度の面から見ても積極的にパートナーステイタスコースを選んでみるというのもおすすめです。
また、我が家の現時点での2019年の予約済みの旅程で計算したボーナスマイルを元に比べた金額的なお得度でも、パートナーステイタスコースはかなりお得なことが分かり、これで心置きなくパートナーステイタスコースの選択ができるようになりました。
そう考えると、一度来年獲得予定のボーナスマイルを元にパートナーステイタスコースのお得度を計算してみるのも面白いと思いますよ。
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