大雪や台風などの悪天候でJAL国際線や国内線乗継区間に遅延や欠航のトラブル発生時に役立つ具体的な対策(理解しておきたい国内線と国際線の大きな違い、最も困るのは19時以降更新発表の運航見通しへの対応、最後の砦として頼れるロサンゼルスのJAL海外電話予約デスクの活用方法)

鮮やかに移り変わる四季を持つ日本で暮らす以上、避けることができない存在と言えば、台風や降雪といった気象に関わるトラブル。

特に、飛行機での旅行中、これらの悪天候が原因のトラブルに遭遇してしまうと、せっかくの楽しみにしていた旅行が想定とは大きくかけ離れたものに変わり果ててしまうのはもちろん、多くの便で遅延や欠航が連鎖的に発生した結果、その影響が解消されるまで数日間もの時間を要することがあるほどです。

JAL運航便の台風理由の欠航や遅延での対応とその対策(搭乗手続きの見合わせと中止、5つの重要情報、有償航空券と特典航空券のトラブル対応の違い、キャンセル待ちでの上級会員優遇、Webチェックインで確保するラウンジ&制限エリアへのアクセス)
台風原因のJAL国内線欠航時の状況悪化の経過と対策(事前の無料キャンセルと予約変更による特別対応、空港閉鎖見込みと実際の対応、振替殺到による満席とキャンセル待ち、翌日以降への諦めも肝心、経由便&乗継便への振替制限)

悪天候が原因のトラブル発生が予想される時、最初に確認したい運航見通し

そんな悪天候が原因で飛行機に遅延や欠航の発生が予想される時に頼りになるのが、航空会社が提供する運航見通し。

実際、JALでも、悪天候なども含め、現時点で遅延や欠航、条件付き運航などが行われる可能性がある空港を当日から翌日までの期間を対象に数時間ごとに案内していることに加え、より詳細な情報として、便ごとの予想に基づいた見通しも発表されています。

そのため、悪天候によるトラブルが頻発する時期には、すでに予約している便はもちろん、出発空港や到着空港が遅延、欠航、条件付き運航などのトラブルが見込まれる対象になっていないのか、時々チェックし、早め早めの行動が取れるように準備しておくことは想像以上に大切です。

そうすることで、出発当日に空港のチェックインカウンターを訪れる前の段階で、限られた席数しか残っていない別の日時の便への振替があらかじめ可能になったり、手数料無料の特別対応で受け付けてもらえるキャンセルとその後の払戻手続きを行うことで、旅行中に思わぬ形でトラブルに巻き込まれること自体を回避できますから。

遅延や欠航に遭遇時に国内線と国際線で実感できる大きな違い

こうした悪天候によるトラブルが予想される時の取り扱いで実感することになるのは、JALでの国内線航空券と国際線航空券の違いかもしれません。

なぜなら、JALでは、有償航空券でも特典航空券でも、国内線だけで販売している航空券と国際線として販売している航空券は、別物として扱われているため、予約手続きや各種手数料の設定などはもちろん、トラブル発生時のサポート対応も全く異なるものになっているから。

具体的には、

  • 国内線:JALホームページと予約デスクへの電話の両方での各種手続きが可能
  • 国際線:予約デスクへの電話のみで各種手続きが可能

といった違いがあることに加え、電話での対応を行う予約デスクの営業時間も、

  • 国内線:7時から20時(上級会員のみ6時30分から22時)
  • 国際線:8時から19時

というように大きく異なっているのは要注意ですね。

最も困るのが19時以降更新発表の運航見通しへの対応

こうして、悪天候が原因のトラブルへの遭遇が予想されている状況でも予約デスクへの電話での対応に制限されているにも関わらず、その予約デスクの営業時間自体が国内線に比べて短く設定されている国際線の航空券では、予約デスクの営業が終了する19時から営業が再開する翌日の8時までの13時間もの間、何もできないというかなり深刻で不利な事態になってしまいます。

しかも、翌日以降の運航見通しは国際線の予約デスクの営業が終了する19時以降も当然のように定期的に更新され、その上、欠航の決定などの翌日以降のスケジュールを大きく左右する重要な情報が22時以降の時間帯に案内されることも。

実際、遅い時間になってから重要な運航見通しが発表された場合、国内線でも国際線同様、予約デスクの営業は終了しているものの、元々JALホームページから各種手続きが可能ですから、同じように感じられる状況でも実際に課せられている制限には大きな差があることが分かるはずです。

最後の砦はロサンゼルスのJAL海外電話予約デスク

こうした形で国内線に比べて、悪天候が原因の遅延や欠航などのトラブルで困った状況になりやすいJALの国際線や国内線乗継区間ですが、予約デスクの営業が終了する19時から営業が再開する翌日の8時までの時間、全く無力というわけではありません。

なぜなら、確かに日本の利用者を対象にしている予約デスクの営業は終了しているものの、それ以外の海外の利用者向けの予約デスクは、日本と異なる営業時間でサービス提供が行われていて、日本の利用者も問題なく利用できるから。

そんな中、私で主に利用しているのは、アメリカやカナダに居住している方向けの予約デスクで、電話番号は「+1-310-607-4160」。

2019年1月時点ではアメリカのロサンゼルスに接続されます。

気になる営業時間は、

有償航空券:

  • 太平洋時間 5時~18時(年中変更なし)

特典航空券:

  • 太平洋時間 6時~18時(月曜日~金曜日)
  • 太平洋時間 7時~15時(土曜日、日曜日、祝日)

となっていて、日本時間に直すと、

有償航空券:

  • サマータイム適用時:日本時間 21時~翌日10時
  • サマータイム非適用時:日本時間 22時~翌日11時

特典航空券:

  • サマータイム適用時:日本時間 22時~翌日10時(月曜日~金曜日)、日本時間 23時~翌日7時(土曜日、日曜日、祝日)
  • サマータイム非適用時:日本時間 23時~翌日11時(月曜日~金曜日)、日本時間 0時~翌日8時(土曜日、日曜日、祝日)

というような時間帯になっています。

実際、このロサンゼルスにある予約デスクでも、国際電話を行う必要はあるものの、日本の国際線向けの予約デスク同様、日本語での悪天候などが原因の運航見通しを元にした対応が受けられます。

また、国際電話についても、安価な国際電話サービスに加え、IP電話や各種通話アプリを活用することで、1分あたり数円の料金の負担で利用可能ですから、想像以上にお手軽なものです。

ただし、日本に在住で日本のJMBに登録している上級会員の場合、ロサンゼルスを含めた海外の予約デスクへの電話では、混雑している時でも日本の予約デスクのようなスピーディーな優先的な接続は受けられないことだけは要注意。

この場合、一般会員の方と同様に自動音声による保留音を聞きながら数分から十数分程度の時間を待つしかありません。

JAL電話窓口が終了した後にどうしても予約変更やキャンセルなどの手続きを行いたい時の切り札(システム刷新後の不便、ロサンゼルスJAL電話窓口の利用方法、可能な手続きと手数料、メリットとデメリット)

まとめ

国内線に比べて、手続き上の制限の大きさや予約デスクの営業時間の短さが原因で、トラブル遭遇時には困ったことになってしまうリスクのある国際線。

しかし、国際電話で海外にある予約デスクを利用することで、日本国内と特に変わらないと感じる日本語での丁寧な対応を受けられるため、国内線にはない国際線独自のリスクを低減し、余裕を持ってトラブルに対応することも不可能ではありません。

もちろん、そのために国際電話の利用が必要となると、心理的なハードルを感じてしまうかもしれないものの、実際に体験してみると、料金面でも実際の手間の面でも、信じられないくらい手軽なものになっていることに驚く方も多いはず。

特に、大雪や台風などの悪天候が原因の遅延や欠航などのトラブルに遭遇した時には、自分以外にも多くの利用者がその対象になっていて、気づかぬうちに物理的に限られた数の空席を対象とした争奪戦を繰り広げることになるわけですから、その中でどうしようもない状況に陥る前に少しでも早め早めの手続きを行うことはなかなか大切なことだと思いますよ。

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