JALホームページの国際線予約システム上の盲点や限界を活かしてJAL特典航空券の隠された空席を見つける裏ワザ

貯めるよりも貯めた後の有効利用が難しいとされるマイル。

そうした性質は、我が家で貯めているJALマイルでも大きく変わるものではありません。

特に、最も魅力的な使い道と言える国際線特典航空券の中でも、ファーストクラスやビジネスクラスは人気が高く、しかも、ゴールデンウィークや夏休み、冬休みなどの繁忙期の予約には、まさに争奪戦としか言い表せないような壮絶な状況になるのは避けられないほど。

そうした事情もあるため、我が家でも様々な戦略やテクニックを組み合わせながら、マイルの活用を楽しんでいます。

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JALホームページの予約システム上の盲点となる旅程のセット販売

そんなJALマイルを利用した特典航空券の予約で我が家が実際に活用しているテクニックの中に、1つだけ裏ワザと呼べる存在があるとするのなら、それはJALホームページの予約システム上の盲点を活用したものかもしれません。

というのも、一般的にJALマイルを利用した国際線特典航空券の予約で大きな役割を担うはずのJALホームページとそこで提供される予約システムですが、様々なシステム上の制限を抱えているため、時には最も大きな壁として立ち塞がることすらあるから。

その代表的なものの1つが旅程のセット販売。

旅程のセット販売というのは、JAL国際線とそれに乗り継ぐためのJAL国内線の空席をそれぞれ別々に管理するのではなく、一連の旅程としてセットで空席数を管理するもので、具体的には、大阪(伊丹)から東京(羽田)経由でニューヨークに向かう旅程の場合、

  • 伊丹→羽田:残り〇〇席
  • 羽田→ニューヨーク:残り●●席

というように国内線と国際線をそれぞれの区間ごとに空席を管理するのではなく、

  • 伊丹→羽田→ニューヨーク:残り□■席

という形で一連の乗り継ぎを含む旅程を1つのセットとして、そのセットごとに空席数を設定することになります。

この旅程のセット販売を導入することで、JAL側には旅程ごとの座席の在庫管理はもちろん、必要マイル数や販売価格の増減を含めた設定が容易になるメリットがあるのも事実です。

しかし、その一方で、利用者側にとっては、現実に存在する空席がそのまま利用できるわけではないため、航空会社による空席数の管理がますますブラックスボックス化してしまったような印象を感じるというデメリットも存在しています。

乗り継ぎ用の国内線区間を追加するとようやく姿を見せる国際線区間

そうしたセット販売による空席数のブラックスボックス化は、本来は存在するはずの空席が存在しないものとして扱われ、予約できないトラブルの原因になりうるものです。

それをはっきりと実感できるのが、地方空港からの乗り継ぎ用に国内線区間を追加した上でJAL国際線特典航空券を予約する時。

具体例として、2020年2月1日に東京(成田)からロサンゼルスまでの国際線ファーストクラスをJAL国際線特典航空券で予約する場合、上の画像のように、キャンセル待ちになっていて、すぐに予約可能な空席がないことが分かります。

しかし、同じ2月1日に東京(成田)からロサンゼルスまでの国際線ファーストクラスを利用するJAL国際線特典航空券でも、上の画像から分かるように、石垣空港を出発地とし、途中で羽田空港での乗り継ぎを行う旅程では、2席分の空席が残っています。

つまり、東京(成田)からロサンゼルスまでの直行便のみの旅程ではJAL国際線特典航空券でのファーストクラスの利用は制限されている一方で、乗り継ぎを伴う旅程では、その一部に直行便としては予約できなかった東京からロサンゼルスまでのファーストクラスが含まれているにも関わらず、問題なく予約できるということになります。

乗り継ぎ国内線区間の出発地の制限

実は、こうした現象は、ファーストクラスに限らず、それ以外のビジネスクラス、プレミアムエコノミー、エコノミークラスのいずれのクラスでも発生し、もちろん、ロサンゼルス以外の国際線が就航している目的地でもかなりの頻度で日常的に見られる種類のトラブル。

そのため、我が家では、直行便で希望するクラスや目的地の空席が見つからなかった時には、念のため、乗り継ぎのための国内線区間を追加した上で、空席を確認してみるようにしているのですが、これは繁忙期などでも意外な掘り出し物の予約を確保する上で、頼りになる方法、つまり裏ワザの1つとして愛用しています。

もちろん、旅行時には国内線区間の出発空港に向かう必要があるのですが、それでも、国内線なら片道分だけを安価に予約することも容易なだけではなく、出発地によっては飛行機ではなく、より予約難易度の低い新幹線でのアクセスも可能。

我が家でも、実際、国際線での海外旅行の前には出発地への日帰りから一泊程度の国内旅行を追加して、一粒で二度美味しい旅程として楽しむこともしばしばです。

ちなみに、今回の具体例で、石垣を出発地としたのは、羽田空港まで午前と午後の合計2便のみと運航便自体が少なく、掘り出し物予約を見つけやすい空港だから。

逆に、伊丹空港や新千歳空港などの運航便の多い国内線主要空港では、

  • 乗り継ぎ用の国内線区間の候補があまりに多く存在する
  • あまりに多くの候補がある場合、一部の乗り継ぎに便利なセットしか表示されない

といった制限が原因で、そもそも乗り継ぎ用の国内線区間を追加することで予約できる国際線の存在に気づくこと自体、とても困難なものになっているので要注意です。

好きな国内線区間を追加した上で掘り出し物予約を確保する方法

そうした制限や事情がありますから、この裏ワザを活用して、好きな出発地からの国内線区間を追加した上で掘り出し物予約を確保する場合、ちょっとした工夫が必要になってしまいます。

その具体的な流れとしては、

  • 石垣などの運航便の少ない空港を出発地として、JALホームページ上で掘り出し物なJAL国際線特典航空券の空席を見つける
  • JAL国際線の電話予約デスクに電話して、希望する出発地からの乗り継ぎ国内線を追加したJAL国際線特典航空券の空席を確認してもらう
  • 無事に空席が見つかった場合、「乗り継ぎの時間が24時間以内にも関わらず、JALホームページ上では表示されなかった」とトラブルの発生を報告する
  • 担当オペレーターによるトラブル内容の確認後、5,400円の発券手数料(航空券取扱手数料)の負担なし(無料)での予約・発券手続きが開始される

というもの。

つまり、

  • JALホームページで見つけてから電話予約デスクで確認してもらう
  • 実際の予約と発券の手続きでは、検索機能上の不備によるトラブルに遭遇したことを伝え、手数料を無料にしてもらう

といった工夫が重要ということですね。

ちなみに、JALでは有償航空券でも特典航空券でも、JALホームページでは予約システム上の制限で、本来は24時間以内で乗り継ぎが可能な旅程が表示されない場合、こうした形での発券手数料の免除が昨年後半から提供されるようになっています。

そのため、これまでのように、JAL旅行券を送付することによる手数料免除を必ずしも利用する必要がないのは嬉しい部分です。

確実に送料の負担や手間が軽減されますから。

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不正確な空席照会カレンダーの限界と厳しい提携航空会社への開放制限が覆い隠す本当の空席状況

こうしたセット販売による、本来は存在する空席が予約できないトラブルは、

  • 不正確な空席照会カレンダー
  • 厳しい提携航空会社への開放制限

という2つ制限が原因で、本来は掘り出し物としてあっという間に消え去るはずの空席も、ちょっとした謎のベールに包まれることになります。

実際、空席照会カレンダーで、東京からロサンゼルスまでのファーストクラスの空席状況を確認してみると、8月23日以外に空席なしという結果。

同じように石垣から東京経由でロサンゼルスまでのファーストクラスの空席状況を確認しても、本来は存在するはずの1月31日に石垣を出発して、2月1日に東京からロサンゼルスに向かう旅程が表示されないなど、正直、正確性に期待できるサービスではありません。

実際、この空席照会カレンダーは、路線ごとにJAL国際線特典航空券の空席のある日付を探すことのできるサービスとして提供されているものですが、あくまで「前日の空席状況」に基づいた「目安の空席状況や必要マイル数」が表示される機能しか与えられていないというのが最大の残念ポイント。

しかも、前日の時点から全く変わることなくずっと空席が存在する場合でも空席として表示されないなど、正確性に不安を感じる一面もあるなど、空席照会カレンダーを含めたJALホームページの予約システムの限界を感じるのも事実です。

もちろん、リアルタイムで正確な空席状況の一覧を提示してくれたなら、もっと積極的に利用したいサービスになるのですが、現状では、操作の手間を要するばかりでがっかりすることが多く、私にとっては次第に利用頻度が低下してしまった残念なサービスという位置づけになっていますから。

また、こうした国内線とのセットでのみ予約可能な旅程は、上の画像のように、JALが提携している他の航空会社のマイルを利用して予約可能な特典航空券用の空席としても提供されていないため、想像以上に予約できる利用者が限られる空席として扱われているのは間違いありません。

まとめ

我が家がJALマイルを利用した国際線特典航空券の予約で、唯一、裏ワザと呼べると感じている乗り継ぎの国内線区間を含めた国際線予約。

実際、我が家でも、繁忙期にファーストクラスやビジネスクラスの予約を確保するための手段の1つとして愛用してきました。

もちろん、常に良い結果が得られるわけではないものの、知らず知らずのうちにこっそり生み出された盲点や限界によって、覆い隠されていた思いがけない空席に出会えることも意外に多くありますから、希望するクラスや日程での予約を諦める前に、とりあえず試してみる価値がある裏ワザの1つとして、なかなかおすすめだと思いますよ。

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