関西空港国内線ぼてぢゅうをプライオリティパスで利用する前に知っておきたいQ&A 40問(利用条件、受付での手続きの流れ、注文方法、メニュー一覧、テイクアウト利用や複数回利用の可否、最高金額メニューとおすすめメニュー)

飛行機を利用した旅行で上手に活用したいサービスの1つに、ラウンジサービスがあります。

そのラウンジサービスにも、

  • 空港運営会社
  • 航空会社
  • ラウンジサービス運営企業

など、提供元などによっていくつか種類があり、結果としてラウンジごとに提供されるサービス内容やその品質は異なるという特徴を持ち合わせています。

とは言え、飲み物やゆったりとした待合スペースの提供は、ラウンジサービスの中でも最も基本的なものとして用意されているため、飛行機を利用する旅を快適なものに変えてくれる助けとなるのは間違いないはずです。

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ラウンジサービスの枠を超えたプライオリティパスの魅力

そんなラウンジサービスの中でも、特にユニークで面白いサービスを提供していると言えるのが、コリンソン(Collinson)社によって運営されているプライオリティパス(Priority Pass)。

このプライオリティパスは、世界中の空港に点在する利用料金を支払うことで誰でも利用できる都度利用タイプのラウンジを束ね上げる形で提携し、そのラウンジに対する利用権を旅行者に提供するサービスなのですが、実はプライオリティパスが契約しているのはラウンジに限らず、空港内にあるレストランとも提携しているのが、このサービスにユニークさと面白さを感じさせる最大の理由です。

実際、プライオリティパスと提携している空港内のレストランでの一定金額までの飲食が無料になるサービスが提供されているのですが、この場合、設定された金額までレストランで提供されている料理や飲み物なら自分の好きなように自由に楽しめるわけですから、使い方次第ではラウンジの中でも特に上質なサービスが提供されることの多い航空会社ラウンジよりも高い満足度を感じることもあるほど。

しかも、日本国内でも2022年12月1日から関西空港国内線の制限エリアにある「ぼてぢゅう」でプライオリティパスによるレストラン利用が解禁されるなど、高い注目度を誇るのも間違いありません。

ただし、あくまでラウンジサービスの提供がメインのサービスと言えるプライオリティパスですから、レストランでの利用はあくまで少数派のサービスと言えるため、利用する上でのいくつか注意点が存在するのも事実です。

そこで今回の記事では、関西空港国内線「ぼてぢゅう」をプライオリティパスで利用する際の注意点や疑問点をQ&A方式でまとめてみたいと思います。

関西空港ぼてぢゅうでのプライオリティパス利用 ~ルール編~

Q1、

プライオリティパスでのレストラン利用とはどんなサービスですか?

A1、

ラウンジへのアクセスの代わりに、提携しているレストランでの飲食代をプライオリティパスが定める一定金額まで割引するサービスです。

 

Q2、

飲食代の割引は何円分までですか?

A2、

1人の利用者につき3,400円までです。

 

Q3、

3,400円を超える注文は可能ですか?

A3、

3,400円以上の注文も可能です。ただし、プライオリティパスの利用として割引されるのは3,400円までのため、それを超えた差額は利用者自身が支払う必要があります。

 

Q4、

3,400円未満の注文の場合、3,400円との差額はおつりの形でもらえますか?

A4、

3,400円未満の注文でも、おつりや差額の返金はありません。

 

Q5、

関西空港のどこにありますか?

A5、

関西国際空港の第1ターミナル国内線制限エリアにあります。

 

Q6、

どの航空会社に搭乗する時に利用できますか?

A6、

関西国際空港第1ターミナル国内線制限エリアを利用することになる、

  • JAL
  • JTA
  • ANA
  • スターフライヤー
  • ジェットスタージャパン

の合計5つの航空会社に搭乗する時に利用できます。

逆に、同じ関西国際空港第1ターミナルでも国際線での出発時と到着時や国内線でも第2ターミナルを利用するピーチ搭乗時には残念ながら利用できません。

 

Q7、

関西国際空港を出発する時と到着する時のどちらのタイミングで利用できますか?

A7、

関西国際空港第1ターミナルの国内線は出発便と到着便で同じ制限エリアを共有するため、関西国際空港第1ターミナルの国内線を利用するのであれば、関西空港を出発する時でも、関西空港に到着した時でも、問題なく利用可能です。

 

Q8、

どんな手続きが必要ですか?

A8、

まず、プライオリティパス利用者向けの受付カウンターで、

  • プライオリティパス
  • 利用当日に関西空港第1ターミナルを発着する国内線の搭乗券などの搭乗媒体

の2点を提示して、プライオリティパスでの利用を希望している旨をカウンターのスタッフに伝えます。

すると、担当スタッフがプライオリティパスと搭乗券などの搭乗媒体をチェックし、プライオリティパスの利用登録や搭乗媒体の内容記録などを行った後、利用者に利用上の条件や内容を確認した上で専用端末上の確認ボタンをタッチするように案内してくれます。

タッチ後、担当スタッフから利用者控えのレシートが手渡され、利用手続きは完了。

そのまま店舗内の席に案内されます。

 

Q9、

利用可能な時間は何時から何時までですか?

A9、

5時30分から22時30分まで利用可能です。

ただし、

  • モーニングメニュー提供時間帯:5時30分から10時まで
  • グランドメニュー提供時間帯:10時から22時30分まで

というように2つの時間帯に分かれていて、10時までのモーニングメニュー提供時間帯には、それ以降のグランドメニュー提供時間帯に比べて、提供可能なメニューが大きく制限されているのは少しだけ注意が必要です。

 

Q10、

同伴者料金の有無や金額など、プライオリティパスの契約条件や利用条件は利用前に店舗スタッフ側で確認してもらえますか?

A10、

店舗スタッフ側ではそれぞれの利用者のプライオリティパスについての契約条件や利用条件は確認できないため、利用者があらかじめ自身のプライオリティパスを発行した企業など問い合わせることが必要です。

 

Q11、

同伴者は何人まで利用できますか?

A11、

最大3名まで利用可能です。

 

Q12、

他の人と料理や飲み物をシェアすることはできますか?

A12、

同じグループのすべての利用者がプライオリティパスを利用している時、あるいは、同伴者が7歳未満の時には、シェアすることが可能です。

 

Q13、

プライオリティパスの公式ホームページ上の関西空港のページには、「ぼてぢゅう1946」と「 Japan Traveling Restaurant by BOTEJYU」の2つのレストランが紹介されています。これら2つのレストランでそれぞれ1回ずつ、合計2回分の利用は可能ですか?

A13、

「ぼてぢゅう1946」と「Japan Traveling Restaurant by BOTEJYU」は実質的に同一の店舗として営業しているため、1回の入店でどちらのメニューも注文できる一方、合計2回分となる6,800円までの割引の利用はできません。

 

Q14、

航空会社のカウンターなどで預ける、預入荷物がある場合にも利用できますか?

A14、

関西空港を出発する時の利用は全く問題なく可能です。

ただし、関西空港に到着した時の利用は、一度手荷物受取場まで進んで預入荷物を受け取ってから、国内線制限エリアに戻るということが難しいため、基本的には利用できません。

 

Q15、

せっかく関西空港から出発したり、到着したりする時でも、プライオリティパスでレストランの利用ができないリスクはありますか?

A15、

受付後、注文を受けてから料理の提供が行われる関係上、

  • 搭乗までの残り時間が少ない時
  • 店内に空席が無いなど、極端に混雑している時

などは、利用できない可能性があります。

 

Q16、

特典航空券での搭乗でも、問題なく利用できますか?

A16、

搭乗券などの搭乗媒体とプライオリティパスの提示が利用条件となっているため、有償航空券でも特典航空券でも、特に区別なく問題なく利用可能です。

 

Q17、

LCCに搭乗する場合でも利用できますか?

A17、

JALやANAといったフルサービスキャリアと呼ばれる航空会社だけではなく、格安航空会社やLCCと呼ばれるジェットスタージャパンの搭乗時も搭乗媒体の提示で問題なく利用可能です。

ただし、第1ターミナルの国内線制限エリアに立地している関係上、同じLCCでも第2ターミナルを発着するピーチ搭乗時には利用不可です。

 

Q18、

関西空港での乗り継ぎや日帰りでの往復の場合など、1日で2回以上のレストラン利用は可能ですか?

A18、

関西空港到着時の搭乗券と関西空港出発時の搭乗券の合計2枚の搭乗券を提示できる場合のみ、1枚のプライオリティパスで同じ日の2回利用も可能です。

 

関西空港ぼてぢゅうでのプライオリティパス利用 ~利用方法編~

Q1、

どうやって注文するのですか?

A1、

受付が完了し席に案内された後、店舗内のスタッフに声を掛けて、希望のメニューを口頭で伝えるのが基本のようです。

 

Q2、

おすすめの注文方法はありますか?

A2、

注文を受けてから調理などが開始されるため、できれば事前に注文する商品を決めておき、受付後に席へと案内されたタイミングですべての注文を担当スタッフに伝えてしまうのがおすすめです。

 

Q3、

あらかじめメニューを確認することはできますか?

A3、

関西空港国内線ぼてぢゅうの公式ホームページでも一部のメニューは確認可能です。

また、このブログの関連記事でも写真つきでメニューを紹介しているため、よろしければ事前の検討での参考としてみてください。

公式ホームページ:

ぼてぢゅう1946

当ブログメニュー案内記事:

モーニングメニュー一覧

グランドメニュー一覧

 

Q4、

注文した商品の持ち帰りやテイクアウトとしての利用はできますか?

A4、

プライオリティパスでの利用は店内での飲食に限定されているため、持ち帰りやテイクアウトはできないサービス内容になっています。

 

Q5、

注文を完了してから料理などが届けられるまでの時間はどの程度必要ですか?

A5、

注文の集中度合いに左右されるものの、多くのメニューが数分から十数分程度で届けられました。

 

Q6、

お通しやテーブルチャージの設定はありますか?

A6、

注文した商品だけ請求が発生するお店のため、お通しやテーブルチャージ等の設定はなく、支払いも不要です。

関西空港ぼてぢゅうでのプライオリティパス利用 ~メニュー内容編~

Q1、

アルコールの種類はどんなものがありますか?

A1、

アルコールラインナップは、

  • ザ・プレミアム・モルツ 生ビール 税込748円
  • ノンアルコールビール ALL FREE 税込638円
  • 碧(あお)プレミアムハイボール 税込968円
  • 響(ひびき)ジャパニーズハーモニー(YAMAZAKIプレミアムソーダ付) 税込1,980円
  • 角ハイボール 税込638円
  • 山崎 ノンヴィンテージ(YAMAZAKIプレミアムソーダ付) 税込1,650円
  • 山崎12年(YAMAZAKIプレミアムソーダ付) 税込2,750円
  • 梅酒(山崎蒸溜所樽仕上げ)(YAMAZAKIプレミアムソーダ付) 税込748円
  • クラフトジン「ROKU」ジンソーダ 税込748円
  • ザ・大阪 ひやしあめサワー 税込638円
  • こだわり酒場のレモンサワー 税込638円

となっていて、全体的にサントリーとの強い協力関係を感じるものになっています。

 

Q2、

最高金額のメニューは何ですか?

A2、

数量限定として提供されている、「山崎12年(YAMAZAKIプレミアムソーダ付)」が税込2,750円で単品での最高金額となっています。

 

Q3、

数量限定で提供される特別な商品はありますか?

A3、

料理には数量限定などのメニューはないものの、飲み物の方では、

  • 碧(あお)プレミアムハイボール 税込968円
  • 響(ひびき)ジャパニーズハーモニー(YAMAZAKIプレミアムソーダ付) 税込1,980円
  • 山崎 ノンヴィンテージ(YAMAZAKIプレミアムソーダ付) 税込1,650円
  • 山崎12年(YAMAZAKIプレミアムソーダ付) 税込2,750円

の合計4種類が数量限定の商品としてメニューにラインナップされています。

 

Q4、

山崎や響などのウイスキーはどんな形で提供されますか?

A4、

山崎も響もグラスに注がれた形で30mlが提供されます。また、セットとしてYAMAZAKIプレミアムソーダ240mlが未開栓状態で用意され、利用者の好みやタイミングで、合わせて楽しむようになっています。30mlのミニボトルなどでの提供ではありません。

 

Q5、

ワインの提供はありますか?

A5、

残念ながら、現状ではワインの提供はありません。

 

Q6、

ビールの提供銘柄は何ですか?

A6、

ビールはサントリーのザ・プレミアム・モルツの1種類のみの取り扱いとなっています。

ノンアルコールビールとしても、同じくサントリーのALL FREEの1種類のみです。

 

Q7、

飲み物は必ず有料のものを注文しなくてはいけませんか?

A7、

有料の飲み物を必ず注文しなくてはいけないというわけではなく、セルフサービス&紙コップで自由に利用できる水(お冷)が店内に用意されています。

 

Q8、

子供向けのメニューはありますか?

A8、

はっきりと子供向けのメニューとしての用意はないものの、多種多様なメニューが用意され、その数は、

  • モーニングメニュー提供時間帯:46種類
  • グランドメニュー提供時間帯:94種類

にもなりますから、あれこれ楽しみながら選んでみる価値は十分あるはずです。

 

関西空港ぼてぢゅうでのプライオリティパス利用 ~おまけ編~

Q1、

店内に大きな荷物を保管するような場所はありますか?

A1、

国内線用の制限エリアという、大きな荷物は預入荷物として預けた後の比較的コンパクトな機内持ち込み手荷物だけを持っている状況が前提の場所にある店舗ということもあって、専用の荷物置き場などは用意されていません。

機内持ち込みサイズのスーツケースなどのかさばる荷物は極力邪魔にならないように座っている席の近くに注意して置く必要があります。

 

Q2、

店内に無料で利用できるWi-Fiはありますか?

A2、

ぼてぢゅう専用としての無料Wi-Fiの提供はないものの、関西空港利用者なら簡単な操作だけで無料での利用が可能なWi-Fiが関西空港側から提供されており、店内ではそれを無料で利用することになります。

 

Q3、

食事中に窓の外の景色は楽しめますか?滑走路や飛行機は眺められますか?

A3、

残念ながら店舗内に窓の設置はなく、滑走路や飛行機も含めた外の景色を楽しみながらの食事はできません。

 

Q4、

同じタイミングで来店中の他の利用者にプライオリティパスでの利用者と気づかれてしまいますか?

A4、

プライオリティパスでの利用では、席に専用の札が用意されるため、利用の仕組みを知っている他の人が店内にいた場合、プライオリティパスでの利用ということを気づかれてしまうのは防げないはずです。

 

Q5、

店舗の外を歩いている他の人にもプライオリティパスでの利用者と気づかれてしまいますか?

A5、

プライオリティパス利用者は店内でも比較的奥まった場所の席に案内されることが多いため、基本的には店の外を歩く人々の目が気になることはないはずです。

また、混雑時には、上の写真のようにのれんを利用して、店舗外からの視線をカットするなどの対応も行われているので、強く心配する必要はないと感じています。

 

Q6、

おすすめのメニューは何ですか?

A6、

おすすめのメニューはそれぞれの食の好みに左右されるため、回答が難しいものの、個人的に満足度が高いと感じたのは、

  • たこ焼きやお好み焼きの粉もの
  • ラーメンを中心とした麺類

の2つです。

たこ焼きとお好み焼きといった粉ものは本場の1つである関西の地で、そのできたてを食べる以上やっぱり美味しいですし、麺類は北海道を全面に押し出したラーメンを中心に、しっかりと特長を活かす形で監修されていると感じられる十分満足できる仕上がりのものでした。

 

Q7、

1回の利用で時間制限はありますか?

A7、

受付の手続き中も席に案内される時も、店舗スタッフに時間の面での制限について特に案内されることはありません。実際、適宜料理や飲み物を注文し、それらを楽しんでいる限り、常識的な時間内であれば、お店側から退店を促されることはないはずです。

ただし、利用者同士でお互い様の部分もありますから、席への案内待ちのウェイティング列が発生してしまうような混雑時などはできるだけ長居はせずに、早めに切り上げるというのも大切かもしれません。

 

Q8、

チェックインカウンターのチェックイン開始時刻よりも早く国内線制限エリアに入って、ゆっくりとプライオリティパスでの食事を楽しむことはできますか?

A8、

預入荷物がない場合のみ、

  • 自動チェックイン機を利用し、搭乗券を発券する
  • オンラインチェックインを行い、搭乗媒体を提示できるように準備する

といった手続きを行うことで、チェックインカウンターでのチェックインが開始されるよりも前の時間帯でも、保安検査場を通過し、制限エリア内での食事を楽しむことは可能です。

一方で、預入荷物がある場合には、チェックインカウンターなどでの荷物を預ける手続きが必ず発生する以上、カウンターの営業開始を待つ必要があります。

 

まとめ

以上が合計40問の関西空港国内線にあるぼてぢゅうをプライオリティパスで利用するためのQ&Aです。

もちろん、国内線の発着する空港としての関西空港には、伊丹空港に比べた際にいくつか気になる部分が存在するのも正直な部分です。

しかし、出発時はもちろん、到着時にもプライオリティパスでのレストラン利用が可能となると、話が大きく変わってくると感じる方もいらっしゃるはずです。

実際に利用してみると、その実感はより大きなものになるでしょうから、一度お試し感覚でも、関西空港の国内線ぼてぢゅうをプライオリティパスで利用してみるのも本当におすすめだと思いますよ。

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