2020年3月29日リニューアルオープン羽田空港JALファーストクラスラウンジの魅力と成田空港JALファーストクラスラウンジとの比較(大規模拡張の理由、挾土秀平氏と小坂竜氏の続投によるデザイン、鮨 鶴亭・JAL’s Table・JAL’s SALONのサービスと営業時間、成田空港との優劣)

JALが用意するラウンジの中でも最上級に位置する国際線利用者向けのファーストクラスラウンジ。

現状、ビジネスクラスラウンジ相当のサクララウンジが、

  • 羽田空港
  • 成田空港
  • 中部空港
  • 関西空港
  • ホノルル空港
  • フランクフルト空港
  • サンフランシスコ空港
  • マニラ空港
  • バンコク空港

というように合計9つの空港に用意されている一方で、ファーストクラスラウンジは、

  • 羽田空港
  • 成田空港
  • フランクフルト空港

の3空港に用意されているのみという部分にも希少性を感じる方も多いはずです。

そうしたファーストクラスラウンジだからこそ、ラウンジ内で提供されるサービスはサクララウンジとはコストの要する一味も二味も異なる高品質なものが用意されているのですが、それと引き換えに、

  • 国際線ファーストクラス利用者
  • JMBダイヤモンド
  • JGCプレミア
  • 他社ワンワールドエメラルド
  • 上記利用者の同伴者1名

というようにかなり厳しい利用条件が設けられています。

JALファーストクラスラウンジの魅力と楽しみ方(入室条件、羽田空港の鉄板焼き、成田空港の寿司バー、特別な時期限定のローランペリエグランシエクル、廃止された有人マッサージ、サクララウンジとのシャワールーム対決、新刊本&試供品の無料プレゼント)
JAL ファーストクラスラウンジ ローランペリエ(サービス内容と魅力、羽田空港 Red Suiteでの提供方法、成田空港 本館4階&サテライトの使い分け、グランシエクルやロゼは特別な時期に限定提供される特別なローランペリエ)

約5ヶ月間もの羽田空港第3ターミナルファーストクラスラウンジのリニューアル工事

そんなJALが運営するファーストクラスラウンジの中でも羽田空港第3ターミナル(旧国際線ターミナル)の112番ゲート近くに設置されているファーストクラスラウンジで、リニューアル工事が行われることになりました。

具体的には、

  • リニューアル工事期間は2019月10月29日から2020年3月28日まで
  • リニューアル後の営業開始は、羽田空港の国際線が増便される2020年3月29日を予定
  • リニューアル工事期間中はリニューアル工事を完了した直後のサクララウンジスカイビューを代替ラウンジとして利用
  • リニューアル工事中の特例措置として、ビジネスクラス利用者も代替ラウンジのサクララウンジスカイビューの利用も可能
  • サクララウンジスカイビュー内で提供されるジョン・ロブによる靴磨きサービスは元々のファーストクラスラウンジ利用対象者のみ利用可能

といった条件で実施され、5ヶ月近くもの間、羽田空港で国際線のファーストクラスラウンジ向けサービスが休止することになりました。

その影響はとても大きなもので、

  • 鉄板ダイニングによるできたての鉄板焼き料理の提供なし
  • ビュッフェタイプの料理のラインナップも減少
  • 4室しかないシャワールームをファーストクラスラウンジ利用対象者2室、サクララウンジ利用対象者2室で分け合った結果のシャワーサービス大混雑
  • 新型コロナウイルス流行時の料理や飲み物のサービスが著しく低下(最小限のサービス低下に抑えた成田空港ファーストクラスラウンジとは対照的)

というように、リニューアル工事期間中は、ラウンジで寛ぐ時間まで考えると、羽田空港よりも成田空港の利用を好んでいたほどです。

羽田空港JALファーストクラスラウンジリニューアル工事の内容と注意点(出国審査場の優劣、ビジネスクラス利用者の優遇、混雑が原因のサービス品質低下、シャワールーム争奪戦、鉄板ダイニング休止とローランペリエ、ジョンロブ靴磨きでの制限)

2020年3月29日リニューアルオープンの羽田空港第3ターミナルJALファーストクラスラウンジ

そうしたリニューアル工事を経て生まれ変わることになった羽田空港のJALファーストクラスラウンジですが、その特長を知る上でピックアップしたいポイントとしては、

  1. 従来より面積と席数ともに大幅拡張
  2. 旧ラウンジでも印象的な左官仕事によるアートを担当した挾土秀平氏の続投
  3. 寿司職人による握りたての寿司が楽しめる「鮨 鶴亭」(成田空港と同名)によるサービスの提供
  4. ラウンジスタッフによる盛り付けや配膳で料理が提供されるダイニングエリア「JAL’s Table」(こちらも成田空港と同名)のサービス提供
  5. 専任のラウンジスタッフの手によって各種アルコールや高品質なお茶などが用意される、BARサービス「JAL’s SALON」(こちらも成田空港と同名)のサービス提供
  6. 月替りの1種を含めた合計2種類のラーメンが用意される「ラーメンダイニング」(成田空港ではJAL’s Tableの1コーナー)のサービス開始
  7. ジョン・ロブによる靴磨きサービスの続投

の7つに注目するのがおすすめだと考えています。

2020年3月29日 羽田空港国際線本館JALファーストクラスラウンジリニューアルオープン - JAL国際線

面積と席数ともに大幅拡張されたリニューアル後の羽田空港JALファーストクラスラウンジ

リニューアル工事を完了した新しい羽田空港JALファーストクラスラウンジは、従来より面積と席数ともに、

  • 旧ラウンジ:213席
  • 新ラウンジ:535席

というように、大幅に拡張されることになりました。

これは、2020年3月29日から実施される羽田空港の国際線増便に伴って、元々成田空港を発着していたJALの国際線ファーストクラス運航便がすべて羽田空港に移転してしまうことが原因なのは間違いありません。

実際、2020年3月28日以前は、

  • ニューヨーク(JL006/JL005)
  • サンフランシスコ(JL002/JL001)
  • ロンドン(JL043/JL044)
  • パリ(JL045/JL046)

の4往復8便のみが羽田空港を発着した国際線ファーストクラス搭載便だったものが、2020年3月29日以降は、

  • ニューヨーク(JL004/JL003)
  • シカゴ(JL010/JL009)
  • ロサンゼルス(JL062/JL061)

というように、3往復6便も追加されることに。

この結果、1日に7便もの国際線ファーストクラス搭載便が羽田空港から出発することになってしまいます。

もちろん、これらのJAL運航のファーストクラス利用者の他にも、

  • JALやワンワールド他社のファーストクラスラウンジにアクセスできる上級会員
  • (エミレーツ航空やエールフランスなど)JALと個別に提携している航空会社運航便のファーストクラス利用者

といったファーストクラスラウンジ利用者は意外に数多く存在する以上、ゆったりとしたサービス提供を実現するためには、ファーストクラスラウンジ自体の面積と席数の大幅な拡張が必要だったと考えるのが自然なはずです。

ちなみに、ラウンジの面積と席数の大幅な拡張を実現するために、リニューアル工事前には、ラウンジのレセプションを中心に、

  • 向かって右側:ファーストクラスラウンジ
  • 向かって左側:サクララウンジ

というように、ファーストクラスラウンジとサクララウンジが併設されていたのですが、リニューアル工事でサクララウンジの大部分がファーストクラスラウンジ用に転用され、今回のような大幅拡張が実現することになりました。

その結果、メインとなるサクララウンジはこれまでのファーストクラスラウンジと併設されていた112番搭乗口近くから、114番搭乗口近くにあるサクララウンジスカイビューへの変更を余儀なくされるため、保安検査や出国審査を終えた後のラウンジアクセスの面では多少不便な印象を感じてしまうかもしれません。

JAL国際線ファーストクラスの機内サービスを120%楽しむためのリクエスト(ワインリストに掲載されていないアルコール、食事でのアレンジ、アメニティ&パジャマ、アラカルトの楽しみ、ファーストクラス優先降機、誕生日&記念日の特典、森伊蔵の機内販売優遇)
JALファーストクラス用フラッグシップシャンパン、サロンの魅力(サロンが貴重な理由、10年以上に渡るJALとサロン社の信頼関係、各ビンテージとJALでの先行提供開始時期、2種類のサロン飲み比べ、2020年提供開始予定のサロン2008の見通し)

旧ラウンジでも印象的な左官仕事によるアートを担当した挾土秀平氏と小坂竜氏の続投

リニューアル前の羽田空港JALファーストクラスラウンジの中でも、シンボルのような位置づけとして忘れてはいけないのは、著名な左官職人、挾土秀平氏によるアート作品に彩られた上の写真にも写っているエントランス。

その最奥部には青空と飛行機雲とをテーマとしたの大型の作品が鎮座しているだけではなく、その途中の壁は、JAL自身がサクララウンジの名称に利用するなど大切に利用している桜が、左官の技により立体的に配置されていたのも印象的でした。

そうしたラウンジのコンセプトやイメージをも支える重要なアート部分については、旧ラウンジ同様、挾土秀平氏が続投する形で担当され、

  • ラウンジ受付のレセプションエリア
  • ラウンジ内部へのアプローチ部分(旧ラウンジのエントランス相当)

にて、その美しい仕事の数々を楽しめるようになっています。

個人的には、挾土秀平氏の手掛ける作品はとても好きなので、その続投による羽田空港新ファーストクラスラウンジへの完成は嬉しいサプライズの1つになりました。

また、成田空港のJALファーストクラスラウンジを含め、最近のJAL運営ラウンジのデザインを一手に引き受けることで、ラウンジ間の統一された印象の醸成に大いに貢献されている、小坂竜氏も続投しているため、最近リニューアルやオープンを経たラウンジと共通した居心地の良さのようなものを感じながらラウンジでの時間を過ごせるというのも、私にとってはなかなか嬉しい部分です。

先行する成田空港と同じ名称の「鮨 鶴亭」・「JAL’s Table」・「JAL’s SALON」とラウンジ営業時間

2019月10月29日から2020年3月28日までリニューアル工事が行われ、2020年3月29日の営業開始となった羽田空港のJALファーストクラスラウンジに対し、2018年11月1日から2019年3月31日までリニューアル工事が先行する形で行われ、2019年4月1日の営業が開始された成田空港のJALファーストクラスラウンジでは数々の先進的なサービスの提供が実際に行われてきました。

その中には、今回の羽田空港のJALファーストクラスラウンジでのサービス提供が開始される、

  • 寿司職人による握りたての寿司が楽しめる「鮨 鶴亭」
  • ラウンジスタッフによる盛り付けや配膳で料理が提供されるダイニングエリア「JAL’s Table」
  • 専任のラウンジスタッフの手によって各種アルコールや高品質なお茶などが用意される、BARサービス「JAL’s SALON」

も含まれ、これらは人の手を介することによるコストや手間を惜しまない、ファーストクラスラウンジらしさを感じるサービスとして位置づけられているのは間違いありません。

そうしたサービスについて個人的に面白いと感じたのは、

  • 「鮨 鶴亭」
  • 「JAL’s Table」
  • 「JAL’s SALON」

のいずれも、JAL側が成田空港のファーストクラスラウンジと同じ名称にそろえてきたこと。

これは、異なる空港間であっても、ラウンジ内で提供するサービス名を統一することで、利用者が混乱しないようにという配慮かもしれませんね。

営業時間については、

  • 鮨 鶴亭:7時~12時、14時30分~23時30分
  • JAL’s Table:6時~最終便出発まで(JL41便の02時45分頃)
  • JAL’s SALON:7時~最終便出発まで(JL41便の02時45分頃)

というように、それぞれのエリアごとにサービス提供時間が異なることがわかります。

ちなみに、成田空港ファーストクラスラウンジの場合は、

  • 鮨 鶴亭:7時~12時30分、15時~20時
  • JAL’s Table:7時30分~21時30分
  • JAL’s SALON:7時30分~12時30分、15時~20時

という営業時間になっていますから、24時間空港として深夜便の運航が当然のように行われる羽田空港のJALファーストクラスラウンジのほうが、同じサービスでも、格段に長い時間の営業が行われることになります。

握りたての寿司が楽しめる羽田空港JALファーストクラス「鮨 鶴亭」

JALの運営するファーストクラスラウンジのお楽しみの1つといえば、それはやはり寿司職人の方々が注文を受けてから握りたてを提供してくれる寿司サービスです。

個人的には、握りたての寿司を提供するサービスに関しては屋号のようなものですから、成田空港の「鶴亭」に対し、羽田空港用に別の名称を用意しても良かったのではないかと感じてしまう部分です。

ちなみに、羽田空港のJALファーストクラスラウンジにも用意されることになった、鶴亭のサービスについてですが、

  • 選べるねたは3種類
  • 1人1回の注文で3貫まで
  • 1週間毎にねたの種類は変更
  • ねた変更初日には数量限定で前日のねたを含めた4種類以上を楽しむチャンスもあり
  • ごはん(シャリ)抜きでの刺し身の提供は不可
  • ベジタリアン対応のサラダロールも用意
  • ピーク時の需要の集中にも対応するため、最大3人の寿司職人で対応(成田は最大2人)

など、一部に羽田空港のJALファーストクラスラウンジ独自の運用も見られるものの、基本的に成田空港JALファーストクラスラウンジの鶴亭で提供されるサービスを踏襲する形になっているようです。

そうした事情もあってか、羽田空港のJALファーストクラスラウンジの営業開始が迫る2020年3月には、成田空港ファーストクラスラウンジ鶴亭で、普段は見かけない寿司職人の方々が古参の職人の方々から指導を受けながらファーストクラスラウンジでの寿司サービスについて実戦形式で確認されている場面もちょくちょく見かけることになりました。

成田空港JALファーストクラスラウンジ寿司バーの美味しい楽しみ方(寿司バーの利用条件と営業時間、サービス内容、好みに合わせたおすすめアレンジ、寿司ねたの秘密、羽田空港の寿司サービスとの違い)

成田空港との違いも打ち出す羽田空港JALファーストクラスラウンジの「JAL’s Table」「JAL’s SALON」

基本的に成田空港と同等のサービス提供を目指す「鮨 鶴亭」に対し、細かな部分で羽田空港独自の違いを打ち出そうとしているのが、

  • JAL’s Table
  • JAL’s SALON

の2つのサービスです。

まず、羽田空港のJALファーストクラスラウンジのJAL’s Tableでは、成田空港でも提供されていた

  • 和御膳
  • サラダプレート
  • サンドイッチプレート
  • パスタプレート
  • ミートプレート

の各種メニューに加え、ラーメンダイニングとして、月替りで2種類のラーメンが提供されるようになりました。

具体的には、JAL特製豚骨ラーメンを基本の1種類とし、その他に、

  • 萬福 中華そば
  • AFURI(阿夫利)柚子塩らーめん

の2種類のうちの1種類が月替りで登場するというもの。

このことは、新たに老舗中華そば店がJALラウンジで提供されるメニューの監修に加わったということはもちろん、

  • JAL特製豚骨ラーメン
  • AFURI(阿夫利)柚子塩らーめん

の2種類のラーメンでメニューが固定されている成田空港JALファーストクラスラウンジのJAL’s Tableに対するアドバンテージになるのも間違いありません。

特に、少なくとも成田空港のJALファーストクラスラウンジで提供されている、AFURI(阿夫利)柚子塩らーめんは好みが分かれる部分もあるため、それとは別の選択肢として、月替りとは言え、スタンダードな醤油味の中華そばが加わることを嬉しいと感じる方も多いはず。

また、こうした形での合計3種類のラーメンの提供は、特段の事情や制限が無い限り羽田空港のJALファーストクラスラウンジだけのサービスに留めておくのはもったいないことですから、個人的には成田空港のJALファーストクラスラウンジでも同様の形での提供が行われると嬉しいと感じる部分です。

ちなみに、個人的には、朝の時間帯限定で提供される特別な朝食メニュー「和御膳」が手軽に美味しく味わえるのが好みで、成田空港からの出発時にはちょくちょく利用しているのですが、その和御膳を羽田空港出発時にも楽しめるようになるというのは好印象を感じるポイントの1つになりました。

一方で、JAL’s SALONにも、JAL’s Table同様、成田空港のJALファーストクラスラウンジにはない、羽田空港独自のサービスが加わることになりました。

具体的には、これまで成田空港のJALファーストクラスラウンジでも、

  • EN TEA社選定の月替りの日本茶(温/冷の2種類)
  • 全国各地の銘店提供の月替りの和菓子
  • 日本のクラフトウイスキー(月替り)
  • 日本のプレミアムウイスキー(響 ブレンダーズチョイス/山崎 12年/白州の3種)
  • 日本のクラフトジン・ウォッカ(ROKU GIN/HAKUの2種)

といった5つのサービスが提供されてきたのですが、羽田空港のJALファーストクラスラウンジでは新たに、

  • 日本のクラフトビール

が加わることになりました。

ちなみに、2020年3月28日現在公表されている提供銘柄は、

4月:

  • FAR YEAST 東京IPA(Far Yeast Brewing)
  • 常陸野ネストホワイトエール(常陸野ネストビール)

5月:

  • 496(SPRING VALLEY BREWERY)
  • 東京ホワイト(Far Yeast Brewing)

6月:

  • 伊勢角屋ペールエール (伊勢角屋麦酒)
  • on the cloud(SPRING VALLEY BREWERY)

というように、異なる2種類の銘柄が月替りで提供されるため、気軽に様々なビールを楽しみたいという方には嬉しいサービスになるはずです。

個人的には、これまでに年末年始などの特別な時期の羽田空港と成田空港のJALファーストクラスラウンジはもちろん、成田空港ファーストクラスラウンジのJAL’s SALONでは時々提供されているウイスキーの1種、厚岸が賛否両論のあることは理解しているものの、好きなので、この銘柄がタイミングさえ合えば、羽田空港出発時でも楽しめるというのは素直にいいなと感じている部分の1つです。

ちなみに、JAL’s SALONのバーカウンターを担当される方は、気さくで利用者をよく観察されている方も多く、ちょくちょくラウンジを利用して挨拶を交わす中で、顔を覚えてくれるのはもちろん、利用者の好みに合わせたちょっとしたカスタマイズやお好みの注文を受け付けてくれたりするので、それを少し意識して、羽田空港・成田空港問わず、JAL’s SALONを愛用してみるのもおすすめだと考えています。

成田空港JALファーストクラスラウンジJAL’s SALONのサービス内容と魅力(ラウンジリニューアルの最後を彩るJAL’s SALONのオープン、BARカウンターサービス、リニューアル完了後のファーストクラスラウンジ最大の弱点は窓からの景色)

ファーストクラスラウンジらしさを感じる、丁寧な仕事が魅力のジョン・ロブによる靴磨きサービス

このように、料理や飲み物の提供で、手厚いサービスが提供される羽田空港のJALファーストクラスラウンジですが、ファーストクラスラウンジらしさを感じさせてくれるという意味で重要なサービスの続投が決定しています。

それが、ジョンロブに著名なイギリスの靴メーカー、ジョン・ロブ(JOHN LOBB)によって提供される靴磨き(シューシャイン)サービスです。

こちらのサービスについては、旧ラウンジ時代と変わることなく、ラウンジ最奥部分RED SUITEのライブラリールーム内での提供が予定されており、大きな変更が随所に施された新しい羽田空港のJALファーストクラスラウンジでは、どこか懐かしさを感じる要素の1つかもしれません。

靴磨きサービスの提供時間は、

  • 7時~11時30分(最終受付11時15分)
  • 14時30分~23時30分(最終受付23時15分)

というようになっていて、

  • 鮨 鶴亭:7時~12時30分、15時~20時
  • JAL’s Table:7時30分~21時30分
  • JAL’s SALON:7時30分~12時30分、15時~20時

のいずれとも異なる時間帯に設定されているため、少しだけ注意が必要と感じています。

ちなみに、同じJALファーストクラスラウンジで提供されるジョン・ロブの靴磨きサービスでも、成田空港の場合は、

  • 7時~12時15分(最終受付11時45分)
  • 15時~19時45分(最終受付19時15分)

というように、羽田空港で提供されるサービスと大きく異なっているのは、前述の通り、羽田空港が24時間空港として深夜便の運航も担っていることとは無関係ではないはずです。

JALファーストクラスラウンジ 有人マッサージ終了ビフォー・アフター(マッサージチェアへの切り替え、時間制限、本格仮眠室の増設)

まとめ

2019月10月29日から2020年3月28日までの約5ヶ月間もの時間を要するリニューアル工事を経て完成し、2020年3月29日にオープンすることになった羽田空港の新JALファーストクラスラウンジ。

先行した形でのリニューアルが完了し、すでに様々なサービスが提供されている成田空港のJALファーストクラスラウンジで培われたサービスを大筋で継承しながら、そこからさらに一歩新たなサービスが追加された羽田空港JALのファーストクラスラウンジは、JALが運営するラウンジの中で最も新しいラウンジとしてはもちろん、2020年代の最上位ラウンジとしての確かな実力を併せ持つラウンジとして期待できる仕上がりになっているはずです。

特に、JALによって成田空港発着として国際線ファーストクラスが運航される便のすべてが羽田空港に移管され、そこで一手に引き受けることになる現状では、

  • 鮨 鶴亭
  • JAL’s Table
  • JAL’s SALON

などの日本の航空会社らしい、おもてなしのエッセンスが感じられるサービス内容は特色あるものとして、個人的には少なくとも好印象を感じています。

もちろん、JALによる国際線ファーストクラスの運航がなくなった成田空港にある、JALファーストクラスラウンジの今後がどのようなものになるのか、かなり気がかりなのも正直な部分ですが、JALを含め、ワンワールドを中心とした航空会社を利用して羽田空港発の国際線に搭乗する利用者にとっては、今回の羽田空港の新しいJALファーストクラスラウンジのリニューアルオープンは嬉しい出来事として、記憶に残ることになると思いますよ。

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