大韓航空 KE721 ソウル・インチョン空港-大阪・関西空港 エコノミークラス搭乗記(充実したインチョン空港プライオリティパスラウンジ、最新鋭機B737-8のドキドキ、韓国らしさ十分の機内食と名物コチュジャンの行方、スムーズな関西空港での入国)

日本にとって最も近い海外の1つ、韓国。

距離がとても近いという立地条件もあって、LCCの参入が活発な路線という特徴もありますから、結果的に航空運賃自体も安価に設定されていることが多く、国内旅行にかなり近い感覚で気軽に利用できることも、目的地としての魅力と言えるかもしれません。

実際、我が家でもそうした気軽さもあって、ふと思い立ってふらりと海外に行きたいと思った時の選択肢として愛用しているほどです。

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デルタ航空のスカイマイルで大韓航空の特典航空券を予約するメリット

そんな韓国を訪れる際に活用しているのが、メインの航空会社として愛用中のJALが一番の候補なのは間違いはないのですが、頼れるサブとして気に入っているのが大韓航空が運航する、日本と韓国を結ぶ路線です。

というのも、大韓航空では、一部運休路線も現状はあるものの、

  • 羽田
  • 成田
  • 中部
  • 関西

などの日本国内の主要空港路線に加え、

  • 札幌
  • 青森
  • 新潟
  • 小松
  • 岡山
  • 福岡
  • 鹿児島
  • 那覇

といった地方空港にも日本と韓国を結ぶ国際線を運航することを基本としているから。

こうした部分は韓国線を羽田発着に集約しているJALとは対照的ですね。

そうした事情がありますから、大韓航空を利用することで、国際線の単純往復で韓国を訪れるのではなく、

  • 東京 → ソウル(JAL国際線特典航空券利用)
  • ソウル → 日本国内の地方都市(大韓航空国際線特典航空券利用)
  • 日本国内の地方都市 → 東京(JAL国内線有償航空券や新幹線などを利用)

というように、お得な形で国内旅行を組み込むことも十分可能になっています。

また、大韓航空が提携しているデルタ航空が提供しているスカイマイルでは、大人1名片道7,500マイルというリーズナブルな必要マイルで、日本-韓国線の大韓航空の特典航空券を予約可能なだけではなく、燃油サーチャージの負担も求められません。

結果、デルタ航空のマイルを7,500マイル分と数千円の空港税等の負担のみで、有償航空券では高額になりやすい韓国発着の国際線片道利用が可能になるわけですから、意外に嬉しいと感じる方もいらっしゃるはず。

実際、2023年5月に我が家で利用した大韓航空KE721便も、コツコツと貯めてきたデルタ航空のスカイマイルを利用した大韓航空国際線特典航空券として予約・発券を行いました。

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ソウル・インチョン空港を出発する国際線の魅力

こうして利用することになった大韓航空 KE721便は、ソウル・インチョン空港と大阪・関西空港を、

  • ソウル・インチョン 18:55 → 大阪・関西 20:50

というダイヤで結ぶ国際線です。

実際、インチョン空港を夕方に出発し、関西空港にはまだ鉄道などの公共交通機関が動いている時間帯に到着しますから、韓国での滞在時間をフル活用することも十分可能。

また、ソウルを出発する空港としても、韓国の主要国際空港でもっとも新しく、最も設備が充実しているインチョン空港が選択されていて、快適な国際線利用が可能なのも嬉しいですね。

しかも、プライオリティパスで利用可能なラウンジが、インチョン空港では現状1ヶ所は休止中なものの、それも含めると

  • MATINA LOUNGE(マティナ ラウンジ。ゲート252近く)
  • LOUNGE L(ラウンジ エル。ゲート231近く)
  • SPC LOUNGE(エスピーシー ラウンジ。ゲート268近く。2023年5月現在休止中)

というように、最大3ヶ所も準備されていて、航空会社のステータスを保有していない場合でも、十分なラウンジサービスを期待できるのもとても気に入っています。

実は、

  • MATINA LOUNGE
  • LOUNGE L
  • SPC LOUNGE

の3つのラウンジは、最寄りゲートなどの立地だけではなく、

  • 提供メニュー
  • 広さや席数
  • 滞在可能時間

なども異なるため、どのラウンジを選択するのかによって、満足度も意外に異なるはずです。

ちなみに、我が家の場合、韓国料理の美味しさや品揃えが好みなこともあって、よほどの事情がない限りLOUNGE Lの一択なのですが、とても満足しています。

 

インチョン空港ターミナル2のプライオリティパスで利用できるラウンジLを利用してみた(アクセスと営業時間、使いやすいインテリアとシンプルな設備、手作りビビンバコーナーも含めた料理ラインナップ)
ソウル・インチョン空港ターミナル2のプライオリティパス対応SPCラウンジを利用してみた(アクセス、営業時間、インテリアと設備、ホットミールが楽しい料理ラインナップ、飲み物ラインナップ、複数ラウンジ連続利用の制限)

大韓航空 KE721の機材は初めての搭乗でドキドキのB737-8

この日のKE721便の出発はゲート255。

2023年5月初旬に利用した時には休業中なものの、本来は最寄りのプライオリティパスラウンジとなるはずだった、SPC LOUNGEのあるゲート268よりもさらにターミナルの奥の方に位置していますから、出国審査場最寄りでゲート252近くのMATINA LOUNGEやターミナルの立地的に全く反対側に位置するゲート231近くのLOUNGE Lからの移動の場合、なかなか歩いたという実感を感じる移動になるはずです。

また、ゲート前には日本国内でも羽田空港の国際線用ゲートなど見かける顔認証に対応した真新しい改札口が準備され、近々実戦配備される見込みなことが読み取れますね。

ゲート近くの窓の外には、これからKE721便で利用される飛行機の姿が。

この日のKE721便で利用された機材は、ボーイング737-8(B737-8)という種類で、大韓航空では、

  • ビジネスクラス(プレステージクラス):8席
  • エコノミークラス:138席

の合計146席という座席内容で運航されています。

ちなみに、このB737-8は、2017年5月から運航が開始されたボーイング737 MAXシリーズに含まれるかなり新しい飛行機なのですが、2018年8月から2019年3月にかけて合計346名もの貴重な人命が失われる2件の墜落事故を立て続けに引き起こし、2019年3月から2020年11月まで世界的に運航停止されていたことでも有名です。

ボーイング737 MAXにおける飛行トラブルウィキペディアより)

そのため、今回が初めてのB737-8の初搭乗となる私にとっては、運航が再開されて2年半以上の年月が経過しているのだから、きっと、たぶん、大丈夫だろうとは思いつつ、少しだけドキドキしていたのも正直な部分でした。

大韓航空 KE721のスピーディーな搭乗と機内インテリア

KE721便は定刻の出発時刻が18時55分に対し、搭乗券などに記載されている搭乗開始の予定は18時15分となっていて、国際線であることを考えてもかなり余裕が確保されていることがわかります。

ただし、機内での清掃等の最終準備に時間を要したらしく、実際の搭乗開始は当初の予定よりも15分遅れの18時30分でした。

今回のKE721便では、車椅子を利用される者などの航空会社側のお手伝いを要する事前改札利用者はいなかったようで、18時30分になると、

  • ビジネスクラス利用者
  • 大韓航空ステータス保有者
  • スカイチーム加盟航空会社のステータス保有者

などのゾーン1からゾーン2の優先搭乗対象者の搭乗手続きが順番に開始されていきます。

ちなみに、私の搭乗券にはゾーン3の表示があったのですが、ゾーン3の搭乗開始は18時33分とそれほど待たされた印象を感じないまま機内へと案内されました。

もちろん、KE721便を運航するB737-8が機内の通路が1本のみの比較的小型な飛行機なことや後述するように搭乗率自体があまり高くなかったことも影響しているとは思うのですが、それにしても大韓航空ではかなりスピーディーな搭乗手続きが行われていることが分かりますね。

案内されたKE721便の機内はというと、1本の通路を挟んで、

  • ビジネスクラス(プレステージクラス):2-2
  • エコノミークラス:3-3

の一般的なもの。

しかも、大韓航空に納入されて運航が開始されてからの日が浅いのか、新しい飛行機特有の香りがするもはもちろん、機内も各部がとても綺麗でした。

エコノミークラスの一般的の座席の場合、足元がものすごく広い・・・というわけではないのですが、LCCとははっきりと異なるゆとりのあるスペースが確保され、約2時間の飛行時間を過ごすには十分快適なものです。

ただ、それぞれの座席への枕や毛布などの事前準備はないため、客室乗務員の方にリクエストし、頭上の荷物入れにまとめて保管されている在庫から用意してもらう方式になっていました。

ボーイングが製造する比較的小型の飛行機では最新鋭機となる737-8ということもあって、足元には3席に2つの割合でコンセントも完備。

前の座席の背面部分に装着されたディスプレイ近くには、ACアダプターなどなしで手軽に利用できるUSB対応の電源も1席毎に1つ用意されていました。

ちなみに、座席頭上の天井部分には読書灯やそのスイッチ、さらには強弱の調整が可能な送風口も設置されているのですが、デザインや機能、使い勝手も含め、これまでの737-800などの先代以前の機種と大きく変わるものではありませんでした。

大韓航空 KE721の離陸と5分の早発

飛行機のドアが閉じ、出発の準備が整ったのが18時45分。

飛行機が後ろ向きに滑走路への移動を開始し、実際の出発時間と記録されるプッシュバックが始まったのは、18時50分でした。

つまり、元々のKE721便の出発時間の定刻は18時55分だったものの、早めに準備さえ完了してしまったのであれば、出発時間の10分前にはドアが閉じてしまうことも十分考えられるのはもちろん、出発時間自体が5分早い早発も現実にありえてしまうということですね。

しかも、搭乗開始がそもそもの予定の18時15分から15分遅れた18時30分に開始したにも関わらずの早発ですから、なんだかすごいですね。

その後、敷地自体が広大で、しかも混雑もしているインチョン空港の誘導路を進んだ先の滑走路に到着し、離陸を開始したのは19時8分。

大韓航空 KE721の機内サービスと機内食

離陸が完了すると、通常はシートベルト着用のサインが消灯されるのですが、今回のKE721便では長らく消灯せずに、ようやく消灯したのは19時32分でした。

では、19時8分の離陸から19時32分のシートベルトサイン消灯までの間、全く機内サービスが行われなかったのかというと、実はそうではありません。

なぜなら、大韓航空では、シートベルトサインはあくまで乗客の機内での移動が制限されるのみで、客室乗務員に限っては、極端な乱気流に遭遇していない限りは点灯中であっても必要な機内サービスなどの業務は行う方針をとっているようだから。

実際、シートベルト着用のサインが点灯している中でも、19時19分にビジネスクラス(プレステージクラス)とエコノミークラスの間を隔てるカーテンが閉じられ、19時21分にはエコノミークラスでも、機内食の提供が開始されました。

客室乗務員の方から手渡されたのは2つに分かれた機内食ボックスで、メニューの種類は選べません。

この他に、ビールなどのアルコールを含めたドリンク類も客室乗務員の方に希望を伝えて受け取ることになります。

それぞれのボックスを開封してみたのが上の写真。

メニューとしては、

  • 鶏肉のピリ辛煮込み
  • ご飯
  • カットパイン
  • スナック

といったもので、鶏肉料理とご飯の入ったボックスはアツアツの状態に加熱されていました。

気になるお味はというと、韓国らしいスパイシーでうまみの感じられるように煮込み料理が仕上っていて、なかなか満足な機内食でした。

ただし、1つだけ気になったのが、コスト削減が目的と思われる品数の減少。

 

というのも、同じ大韓航空が運航する日本と韓国を結ぶ国際線エコノミークラスの機内食でも、2019年以前は、上の写真のように、

  • 煮込み料理
  • ご飯
  • カットパイン

に加えて、

  • じゃがいもやかぼちゃのペースト状のサラダ
  • 大根の漬物

も用意されていました。

これまた上の写真からも分かるように、かつてのサラダと漬物の合計2種類が現在のスナック1種類に置き換えられたということですね。

ただし、同じインチョン空港発の大韓航空の日本線でも、飛行時間が2時間を超えない関西空港行きのKE721に対し、飛行時間が2時間をあっさり超える沖縄・那覇行きのKE755便では、上の写真のようにサラダやパンが合わせて提供されるなど、路線ごとの位置づけや飛行時間でよりシビアに内容の違いを設けているのかもしれませんね。

このほかにさらに衝撃的だったのは、大韓航空の国際線機内食ではエコノミークラスでも自由にトッピングとしてもらうことのできたチューブ入りのコチュジャンも提供が終了したようで、機内食を手渡してくれた客室乗務員の方に私自身チューブ入りコチュジャン下さいとリクエストしてみたものの、済まなそうにコチュジャンは終了してしまったという回答をもらうのみ。

実際、大韓航空の機内販売カタログを確認してみても、チューブ入りコチュジャンの姿はなく、かつては隠れた大韓航空の名物だったはずのコチュジャンながらその取り扱い自体が終焉を迎えてしまったようでした。

少なくとも2019年までは上の写真のように機内販売カタログに掲載され、フライト中も手軽で実用性が高い大韓航空のお土産として意外に多くの利用者に購入されていましたから。

こうした大韓航空のエコノミークラス機内食でのメニュー削減とコチュジャン終了という2つの変化は、ここ数年で一度強烈に変質してしまったサービスが完全に元の形に戻ることはないのかもしれないと強く感じた瞬間だったように思います。

大韓航空 KE721の着陸と関西空港での入国と税関手続き

機内食の片付けが開始されたのは19時38分。

着陸に向けてシートベルト着用のサインが再び点灯したのは20時ちょうどのことでした。

その後、関西空港の滑走路に着陸したのが、20時28分。

滑走路から誘導路、さらにはターミナルへの移動後に、飛行機のドアが開け放たれたのは20時43分。

その後、関西空港到着時に、入国審査や税関検査、国際線の乗り継ぎ手続きなどを行うターミナル本館に向かうため、無料で利用可能なシャトルに乗車することになります。

シャトルを降車した後は、入国審査を通過。

入国審査を通過した時点では20時52分でしたから、エコノミークラス利用でも、飛行機のドアが開いた20時43分から9分ほどで預入荷物を受け取るバゲッジクレームとその後の税関に到着できるということですね。

この時点でかなりスムーズな入国手続きが提供されていることが分かります。

実際、税関を通過して関西空港第1ターミナルの一般エリアに到着できたのは、20時55分でしたから、JAL ABCのカウンターなどでスーツケースなどの宅配手続きさえなければ、そのまま21時前後のJRや南海電鉄の電車、あるいはリムジンバスなども選択肢に十分入ってくるはずです。

ちなみに、関西空港から大阪の中心部まで向かう場合の2023年5月現在の最終便は、

  • JR:関西空港駅 23時9分発 → 大阪 0時14分着
  • 南海電鉄:関西空港駅 23時00分発 → 大阪 23時56分着(新今宮でのJR大阪環状線乗換)
  • リムジンバス:関西空港 23時30分発 →新阪急ホテル 0時28分着~ハービス大阪 0時37分着(大阪梅田エリア )

となっていて、仮に関西空港へのKE721便の到着が遅れた場合でも、大阪の都市部を目的地とした公共交通機関でのリーズナブルな移動も、なんとか最大で1時間半ほどの余裕は残されていると考えても良さそうですね。

まとめ

日本にとって最も近い海外の1つ、韓国への渡航を考えた時、出発地と目的地の間の単純往復も十分魅力的なのは間違いないものの、もう一手間を加えたい時の選択肢としての活用をおすすめしたいのが、大韓航空が運航する国際線の路線網です。

特に、JALが不得意としている羽田以外の日本国内発着を含めた旅程の自由度は格段に高くなりますから、韓国旅行と国内旅行をリーズナブルに楽しめるのも嬉しいポイント。

またデルタ航空のスカイマイルなどのマイルを利用した特典航空券の場合、燃油サーチャージも不要などのメリットもあり、必要マイル数や税金等の負担の面でもかなりリーズナブルですから、一度お試し感覚で利用してみるのもおすすめだと思いますよ。

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