成田空港国際線制限エリア内プライオリティパス対応ラウンジ「IASSスペリオールラウンジ 虚空 -KoCoo-」(成田空港の大きな弱点の解消、プライオリティパスも含む魅力的な利用条件、日本へのこだわり十分なインテリアや料理、アルコール含めた飲み物)

日本を代表する国際空港の1つ、成田空港。

この成田空港には、その同じ首都圏にあるライバル、羽田空港と同様、1つの大きな弱点が存在していました。

それが、空港ラウンジの充実度。

確かに、成田空港も羽田空港も、JALの場合はファーストクラスラウンジやサクララウンジ、ANAの場合もスイートラウンジやANAラウンジ、さらには、キャセイパシフィックやデルタ航空など、海外を拠点とする航空会社も自社で運営するラウンジを用意している状況を見ると、ラウンジは十二分に充実していると感じる方も多いはずです。

しかし、これらのラウンジは、あくまでそれぞれの航空会社やその提携航空会社の運航便でファーストクラスやビジネスクラスに搭乗する上位クラス利用者や、一定以上の有償搭乗を積み重ねることで到達した上級会員(ステイタス会員)のみを対象としているという制限が存在しています。

もちろん、世界の空港ラウンジの中には、航空会社が運営するもの以外に、空港運営会社やラウンジサービス提供会社が運営するものも数多く存在していて、それらの世界各地の空港ラウンジとの契約を束ね上げ、会員限定でお得&スムーズに利用できるようになるプライオリティパスなどのサービスも広く普及しているのですが、成田空港も羽田空港もそうしたサービスへの対応は必ずしも積極的ではないというのが正直な部分。

実際、成田空港の場合、プライオリティパスで利用可能なラウンジは、

  • 制限エリアには存在せず、保安検査や出国審査を通過する前の一般エリアのみに存在
  • 提供されているサービスは1杯分のアルコールに加え、自由に楽しめるソフトドリンクと簡単なスナックのみ
  • ラウンジ内にトイレはなく、ラウンジの外にある共有トイレを利用する

という、ゴールドカード以上で利用できるクレジットカードラウンジ相当の「 I.A.S.S EXECUTIVE LOUNGE」(アイエーエスエスエグゼクティブラウンジ)がターミナル1とターミナル2のそれぞれに用意されているのみというなかなか悲しい状況でした。

中部国際空港セントレア プライオリティパス スパサービス「サナティオスパ セントレア SANATIO SPA CENTRAIR」(アクセス、利用条件、乗継や日帰り往復での複数回利用、スパメニュー、最大難関の予約確保と対策、受付手続きとマッサージサービス)
関西空港国内線ぼてぢゅうをプライオリティパスで利用する前に知っておきたいQ&A 40問(利用条件、受付での手続きの流れ、注文方法、メニュー一覧、テイクアウト利用や複数回利用の可否、最高金額メニューとおすすめメニュー)

プライオリティパスで利用可能な成田空港国際線制限エリア内ラウンジ 希和 -NOA-と虚空 -KoCoo-

そんな状況に大きな変化が生じたのは、2023年7月12日(水)のこと。

というのも、成田空港の一般エリアでクレジットカードラウンジの「 I.A.S.S EXECUTIVE LOUNGE」を運営する、各種空港サービス提供会社IASSが、ターミナル1とターミナル2の国際線制限エリア内に、新たな高品質ラウンジとして、

ターミナル1

  • I.A.S.S SUPERIOR LOUNGE 希和 -NOA-(アイ・エー・エス・エス スペリオールラウンジ ノア)

ターミナル2

  • I.A.S.S SUPERIOR LOUNGE 虚空 -KoCoo-(アイ・エー・エス・エス スペリオールラウンジ コクウ)

の2つが開業することになったから。

これらの2つのラウンジは、「希和 -NOA-」と「虚空 -KoCoo-」というように名称の違いやターミナル1とターミナル2というように立地の違いは存在するものの、基本的には、

  • 一部のブランドのプラチナカードやプライオリティパスなどのラウンジ利用サービスで入室可能
  • ソフトドリンクに加え、 自由に楽しめるアルコールやホットミールも含めた食事も提供
  • ラウンジ内にトイレの用意
  • シャワーサービスの提供はなし

という部分で共通しています。

そのため、航空会社の上位クラスを利用しない場合や航空会社のステイタスを保有していないといった場合でも、対象のクレジットカードやプライオリティパスなどを保有していることで、これまでとは全く異なる快適性を感じながら成田空港の国際線制限エリアでの時間を過ごせるようになりました。

このことは、航空会社やその提携航空に縛られることなく、その時その時で異なる航空会社を自由に選択肢ながら国際線で旅をしたいという方にとっては嬉しい改善と言えるはずです。

開業初日のIASS スペリオールラウンジ 虚空 -KoCoo-の立地や営業時間、利用条件

「IASS スペリオールラウンジ 希和 -NOA-」と「IASS スペリオールラウンジ 虚空 -KoCoo-」のうち、成田空港国際線で私が主に利用するターミナル2の方にある「IASS スペリオールラウンジ 虚空 -KoCoo-」を利用する機会に恵まれ、実際に訪れてみることにしました。

この「IASS スペリオールラウンジ 虚空 -KoCoo-」は、成田空港第2ターミナル国際線制限エリアの4階に位置するため、保安検査や出国審査を通過して到着する3階からはエレベーターで移動する必要があります。

これまで成田空港第2ターミナルで航空会社が運営するラウンジを利用してきた方にとっては、

  • エミレーツ航空のラウンジのある場所
  • 閉鎖前のキャセイパシフィック航空のラウンジがあった場所

と表現すると分かりやすいかもしれません。

実際にエレベーターで4階に移動してみると、エレベータの正面には、2023年7月12日(水)の開業初日に訪れたこともあって、お祝いのお花が飾られている「IASS スペリオールラウンジ 虚空 -KoCoo-」のエントランス。

その右手には、同じ4階のエリアに立地するお隣さん、エミレーツ航空ラウンジのエントランスも確認できました。

IASS スペリオールラウンジ 虚空 -KoCoo-詳細ページより)

ちなみに、営業時間は通常7時30分から21時までなのですが、開業初日はソフトオープンということもあってか、9時からの営業開始とのことでした。

気になる入室条件としては、

  • セゾン(クレディセゾン)発行のプラチナカード以上のカード
  • アプラスカード発行のプラチナカード以上のカード
  • ダイナースクラブカード(Diners Club)
  • プライオリティパス(PriorityPass)
  • ラウンジキー(LoungeKey)
  • ラウンジパス(LoungePass)

が必要とされています。

また、同伴者についても、無料で利用可能な3歳未満を除き、有料での入室は可能なものの、同伴者料金は、それぞれのカード会社やラウンジサービス提供会社により異なるため、利用者自身での確認が必要なのは要注意かもしれません。

ちなみに、開業初日に訪れた我が家の場合、プライオリティパスと搭乗券を提示するだけで、スムーズに入室することができました。

さらに、プライオリティパス対応のラウンジと言えば、混雑低減のため、利用可能時間を2時間から5時間程度に限定する制限が設けられることも一般的ですが、営業が開始された2023年7月12日現在、時間制限は設けられていないとの回答をラウンジスタッフの方からいただきました。

もちろん、今後、ソフトオープン終了後や知名度の向上で混雑が見られるようになるなどした際には変更があるかもしれませんが、今のところとは言え、長時間の乗り継ぎにも対応できるのは心強いと感じる方もいらっしゃるはずです。

IASS スペリオールラウンジ 虚空 -KoCoo-のインテリア

「IASS スペリオールラウンジ 虚空 -KoCoo-」のエントランスで受付を終え、その先に進むと飲み物や軽食が提供されているエリア。

さらに奥にあるシーティングエリアへとつながる通路はゆったりとスペースと快適な導線が確保されていました。

その通路の壁面には、海外でも高い評価を得ている日本製アニメ(ジャパニメーション)のポスターや精巧な作りのグッズなどがインテリアとして配置。

後述するジュークボックスと合わせ、こうしたインテリアの数々は、「IASS スペリオールラウンジ 虚空 -KoCoo-」に独自の世界観や空気感を与えているのは間違いありません。

実際、外国人の利用者の方の多くが興味深くそれらのインテリアを眺めている様子も見られましたから。

そのまま奥に進むと、ラウンジ最奥部分に位置するシーティングエリア。

ゆったりとした配置のチェアが数十脚用意されています。

また、ラウンジの窓側には、10席のみデスクタイプの席が用意され、人気を集めていました

ただし、窓の外はターミナルビルの空調ダクトビューで、滑走路や駐機中の飛行機の姿を眺めることはできないのは少し残念ですね。

 

もちろん、2023年7月に営業を開始した最新のラウンジですから、多くのチェアにはコンセントやUSB電源が用意されているのも嬉しい部分ですね。

デスクタイプの席にも同様に充電に対応できる設備がしっかり用意されていました。

さらに、ラウンジ内にすぐ利用できるトイレが用意されています。

このあたりは、前述の通り、閉鎖前のキャセイパシフィック航空のラウンジの設備を上手に活用している実例の1つと言えるかもしれません。

 

さらに、このラウンジのインテリアとして、忘れてはいけないのは、ラウンジ奥の壁側に用意されているジュークボックス。

これは、実際に日本円の硬貨を投入することで、日本で人気を集めていた名曲のラインナップから好きな楽曲を1~3曲楽しめるサービスが提供されています。

「IASS スペリオールラウンジ 虚空 -KoCoo-」の料理ラインナップ

飲み物だけではなく、料理やアルコールが提供され、自由に食事が楽しめるラウンジというと、気になるのはどんな内容のサービスが提供されているのかということかもしれません。

料理はすべてビュッフェ形式で用意され、自由に好きな種類と分量を気軽に楽しめるようになっていました。

ビュッフェ台に向かって左側で食器やカトラリーなどを手に取ってから料理を取っていくことになります。

左から順番に料理を紹介していくと、煮物や漬物などのコールドミールコーナー。

続いて、お隣の保温された鍋に用意されていたのはグリルチキン(Grilled Chicken )。

日本で一般的な馴染みある味付けでなかなか美味しく仕上がっていました。

グリルチキンの鍋の隣には焼きそば。

ソースでまとめられた素朴な家庭的な味わいで、これから日本を離れ、日本の味が恋しくなっていくばかりの渡航者にとっては少しほっとするようなメニューと言えるかもしれません。

さらに、そのやきそばのお隣には、これまた日本的な味わいの日本式カレー。

このカレーは特に外国人の方に好評だったようで、補充されては底をつくという様子が、ラウンジ滞在中の短い時間に何度か繰り返し見られたほどでした。

ちなみに、存在感抜群のカレー鍋のお隣で、お世辞にも目立たず、一見何なのか分かりにくいため、あまり人気があるようには見られなかったものの、デザートとしてのスイーツも提供されていました。

手前にはみたらし団子、奥側に抹茶チョコレートが用意され、どちらも甘さはやや強めながら、甘いものを軽くつまみたいな~という時には嬉しいはずです。

このスイーツについては、何種類か用意されているようで、タイミングによってはそれらの中で切り替わるようで、抹茶もちに切り替わっている瞬間に出会えたことも。

 

スイーツのお隣に用意されているのは、ひかり味噌によるお味噌汁サーバー。

自分で好きな分量の具材を用意して、ちょうど良い旨味のお味噌汁を味わえるのもなかなか良いものでした。

以上が「IASS スペリオールラウンジ 虚空 -KoCoo-」で提供されている料理の全てなのですが、派手さや豪華さといったものはないものの、日本でも一般的で人気のある料理が並び、その多くが日本人だけではなく、外国から訪れられた方々にも無理なく楽しめる味付けのものばかりのようでしたから、堅実で面白いメニュー構成という印象を感じました。

 

「IASS スペリオールラウンジ 虚空 -KoCoo-」の飲み物のラインナップ

料理に続いて気になるものといえば、飲み物のラインナップ。

ひかり味噌のお味噌汁サーバーのお隣に視線を移すと、アサヒビールの生ビールが全自動で楽しめるビールサーバー。

続いて、常温で用意されたミネラルウォーター、いろはすのペットボトル。

さらに、右隣りには、日本酒を中心とした日本のお酒がおつまみとして活躍してくれそうなナッツ類と一緒に並んでいました。

右端には、ティーバッグで楽しむタイプの緑茶、ほうじ茶、紅茶も確認できますね。

 

それらお茶類の奥には、

  • 1杯ずつ豆を挽いて淹れるタイプのコーヒーメーカー
  • 各種ソフトドリンクが楽しめるドリンクサーバー
  • 氷サーバー

がまとめられて用意され、シーティングエリアからお手軽にソフトドリンクを楽しめるようになっています。

こうして、飲み物のラインナップを見てみると、アルコールラインナップを中心に、料理と同様、無理に海外製のものを採用するのではなく、日本の味にこだわったメニュー構成を取っている感じられ、そういったこだわりや工夫に対しては、個人的になんとなく自然な好感のようなものを感じました。

「IASS スペリオールラウンジ 虚空 -KoCoo-」の隠れたお楽しみは1曲50円で楽しめるジュークボックス

このようなサービスが提供される「IASS スペリオールラウンジ 虚空 -KoCoo-」ですが、その片隅にこっそりと面白いサービスが用意されています。

それが、実際にお金を支払って利用することができるジュークボックス。

様々な時代の日本を代表する楽曲が集められていて、その中から好きなものを選んでジュークボックスから静かにゆったりと流れる演奏を楽しむことができるというもの。

しかも、

  • 100円で3曲
  • 50円で1曲

とリーズナブルにお試しできるような価格設定になっていますから、ラウンジ内に流れ、他の利用者の方も耳を傾けることになる、お気に入りの一曲を選んでみるという経験が想像以上にお手軽なものになっているのも面白い部分です。

ちなみに、用意された楽曲はというと、

  1. Get Wild(TM NETWORK)
  2. コンピューターおばあちゃん(酒井司優子)
  3. 夢冒険(酒井法子)
  4. 魔法使いサリー(ダイヤモンド・シスターズ)
  5. CAT’S EYE (杏里)
  6. オバQ音頭(石川 進)
  7. オバケのQ太郎(石川 進)
  8. 哀 戦士(井上 大輔)
  9. 銀河鉄道999(ゴダイゴ)
  10. 愛をとりもどせ!!(クリスタルキング)
  11. ルパン三世(You & Explosion Band)
  12. 水の星へ愛をこめて(森口博子)
  13. ルージュの伝言(荒井由実)
  14. 風の谷のナウシカ(安田成美)
  15. きらめきのララァ(戸田恵子)
  16. およげ!たいやきくん(子門真人)
  17. 海のトリトン(ヒデ夕樹)
  18. 山口さんちのツトム君(川橋啓史)
  19. 宇宙戦艦ヤマト(ささきいさお)
  20. キャンディ キャンディ(堀江美都子)
  21. となりのトトロ(井上あずみ)
  22. 君をのせて(井上あずみ)
  23. ロマンティックあげるよ(橋本潮)
  24. CHA-LA HEAD-CHA-LA(影山ヒロノブ)
  25. Ζ・刻をこえて(鮎川麻弥)
  26. タッチ(ダイヤモンド・シスターズ)
  27. 燃えてヒーロー(沖田浩之)
  28. ツイてるね ノッてるね(中山 美穂)
  29. 俺ら東京さ行くだ(吉幾三)
  30. ロビンソン(スピッツ)
  31. 涙がキラリ☆(スピッツ)
  32. DESIRE(中森明菜)
  33. 六本木心中(アン・ルイス)
  34. Friends(レベッカ)
  35. 酒と泪と男と女(河島英五)
  36. ハイスクールララバイ(イモ欽トリオ)
  37. め組のひと(ラッツ&スター)
  38. 横須賀ストーリー(山口 百恵)
  39. フライディ・チャイナタウン(泰葉)
  40. UFO(ピンク・レディー)
  41. 順子(長渕剛)
  42. 悪女(中島みゆき)
  43. TOKIO(ジュリー)
  44. WAKU WAKUさせて(中山 美穂)
  45. 六本木純情派(荻野目洋子)
  46. いい日旅立ち(山口 百恵)
  47. 3年目の浮気(ヒロシ&キーボー)
  48. スニーカーぶる~す(マッチ)
  49. ファンキー・モンキー・ベイビー(キャロル)
  50. あまく危険な香り(山下達郎)
  51. チャコの海岸物語(サザンオールスターズ)
  52. 万里の河(CHAGE and ASKA)
  53. My Revolution(渡辺美里)
  54. 迷い道(渡辺真知子)
  55. みずいろの雨(八神純子)
  56. 青い珊瑚礁(松田聖子)
  57. プレイバック part 2(山口 百恵)
  58. ロマンス(岩崎 宏美)
  59. シンデレラ・ハネムーン(岩崎 宏美)
  60. ダンシング・ヒーロー (Eat You Up) (荻野目洋子)
  61. A面で恋をして(ナイアガラ・トライアングル)
  62. 君といつまでも(加山雄三)
  63. 夜空の星(加山雄三)
  64. かけめぐる青春(ビューティ・ペア)
  65. ZOO(ECHOES)
  66. 2億4千万の瞳(郷ひろみ )
  67. すみれ September Love(一風堂)
  68. MARIONETTE(BOØWY)
  69. ガラスの十代(光GENJI)
  70. MUGO・ん・・・色っぽい(工藤 静香)
  71. 木綿のハンカチーフ(太田裕美)
  72. 恋の奴隷(奥村チヨ)
  73. 抱きしめてTONIGHT(田原俊彦)
  74. 年下の男の子 (キャンディーズ)
  75. ガンダーラ(ゴダイゴ)
  76. Shake Hip!(米米CLUB)
  77. Romanticが止まらない(Coconut Boys)
  78. キッスは目にして!(ザ・ヴィーナス)
  79. ヒーロー HOLDING OUT FOR A HERO(麻倉未稀)
  80. NAI・NAI 16(シブがき隊)
  81. 春一番(キャンディーズ)

の81曲になっていて、子供から大人まで一度は耳にしたことのある名曲が多くラインナップされているはずです。

個人的には、さっと目を通した限りでは、一部の年代に対するやや不自然な傾斜配分も見られる仕上がりですから、このラインナップをチョイスした担当者の年代や好みが色濃く反映された、ある種の人間味のようなものを感じる品揃えというのも正直な実感です。

ソフトオープン後の「IASS スペリオールラウンジ 虚空 -KoCoo-」のラウンジ拡張?

こうして開業初日のソフトオープンのタイミングで訪れることになった「IASS スペリオールラウンジ 虚空 -KoCoo-」ですが、利用中に1つだけ気になったことがありました。

それが、料理や飲み物が用意されたエリアの、シーティングエリアとは反対方向に設置された壁です。

というのも、この壁は上の写真のように、天井との間に大きく隙間があるパーティションのような構造なのですが、注目すべきはその壁の向こうに見える天井の様子。

なぜなら、照明が点灯していて、ラウンジとしての利用が可能なように思えるから。

実際、このラウンジは、「IASS スペリオールラウンジ 虚空 -KoCoo-」としてリニューアルされる前の、キャセイパシフィック航空ラウンジとして営業していた時には、上の写真のような開放感たっぷりのスペースが現在のパーティションタイプの壁の先に広がっていましたから。

そう考えると、ソフトオープンの時期を乗り切り、スタッフの練度やラウンジとしての知名度が高まった後、満を持して、本当の広さやサービス内容の「IASS スペリオールラウンジ 虚空 -KoCoo-」がその姿を表すのかもしれないと考えています。

個人的には、ラーメンなどのヌードルバーやアイスクリームの提供もソフトオープン終了後のサービスとして開始されたら嬉しいですね。

まとめ

2023年7月12日(水)に営業を開始することになった「IASS スペリオールラウンジ 虚空 -KoCoo-」。

そこで提供される日本の味わいを大切にした、コンパクトながら必要十分で、なかなか満足度の高いサービス内容は、これまで成田空港の国際線制限エリア内でプライオリティパスなどのラウンジサービスを活用できずに残念な思いをされてきた方にとって大きな変化をもたらしてくれるはずです。

実際に利用した満足度としては、

1、ファーストクラス利用者限定ラウンジ(コンコルドルームなど)

2、ステイタス会員も利用可能なファーストクラスラウンジ(JALファーストクラスラウンジなど)

3、少し高品質なビジネスクラスラウンジ(キャセイパシフィック航空ラウンジなど)

4、一般的なビジネスクラスラウンジ(サクララウンジなど)

5、もう少し頑張って欲しいビジネスクラスラウンジやプライオリティパスラウンジ

というような区分でざっくりと簡単に分けると、「IASS スペリオールラウンジ 虚空 -KoCoo-」は4の一般的なビジネスクラスラウンジと同等か、部分的にやや寂しさを感じる程度ですから、出発までの空港での時間を過ごす十分なものと言えるはずです。

成田空港でのラウンジ事情を大きく改善するきっかけとなった「IASS スペリオールラウンジ 虚空 -KoCoo-」ですから、一度訪れてみるのもおすすめだと思いますよ。

コメント

  1. MAMI より:

    はじめまして。
    色々と探しており貴ブログに辿り付きました。以下、アドバイスを頂ければ有り難く存じます。
    この秋に、二人はJAL特典ビジネス、一人はJAL有償ビジネスでHND→CDGの往復を発券済
    発券前にCDGから直接LHRへ向かうため有償チケットのみLHRまでお願いしたところ、その時点での乗り継ぎ時間の関係でAF便しか繋げないとのこと。しかもとても高額になるので別切り発券を薦められましたが、この度JALパリ便の発着時間が変わりBAでの乗りつぎも可能となったため、BAで3人分のLHR片道の購入を考えています。(エアフランスのチケット、買わなくてよかったです!)
    3人で預け荷物は4個あります。
    BAでは預け荷物も有料とのこと。どのタイプのチケットを購入したら良いかアドバイスを戴きたく思います。勿論エコノミーを考えております。
    JALに確認しましたところ、羽田でスルーチェックインは可能との事を伺いましたが、CDGからLHR間の荷物に関しては当日のチェックイン時に聞いて追加を支払うようになるのでは?との曖昧なお答えでした。3人ともステイタス無しのJGC会員です。
    お答え頂ける範囲で、よろしくお願いいたします。
    お忙しくいられますのに申し訳ありません。

  2. スタ好き より:

    MAMIさん、こんにちは。
    はじめまして。

    大変丁寧なコメントをいただき、ありがとうございます。
    それにしても、JALビジネスでのヨーロッパ旅行、しかも3名でとなると、とてもいいですね!

    さて、ご質問の件についてですが、渡航される方3名全員ともワンワールドサファイアと同等のJGCを保有しておられるとのことですが、ブリティッシュエアウェイズのリーズナブルなEU域内Basic運賃航空券利用の場合、

    「預け入れ荷物が含まれない機内持ち込み手荷物のみのBasic航空運賃を除き、エコノミーでは、ご予約内のすべての方に2個の預け入れ荷物荷物許容量が適用されます。」
    (https://www.britishairways.com/ja-jp/executive-club/tiers-and-benefits/silver-benefits)

    とあるように、ステイタスによる預け入れ荷物追加の特典が受けられないことになっているため、少し注意が必要です。

    そのため、私がMAMIさんと同じ状況ならば、
    1、
    ブリティッシュエアウェイズの日本語対応の予約部門
    (03-3298-5238 月~金9:00~12:00/13:00~17:00)
    に電話し、新規予約発券に進む。

    2、
    電話に出た担当オペレーターに、(JAL JGC保有による)ワンワールドサファイア保有の場合の、CDG→LHR区間の最も安価なBasic運賃選択時の無料預け入れ荷物の個数を尋ねる。

    3-A、(最も可能性が高いケース)
    担当オペレーターから、Basic運賃とワンワールドサファイアの組み合わせでは無料での預入荷物利用は不可との回答をもらったなら、2人が運賃自体で1個まで預入荷物の利用が可能なPlus運賃を選択することで、ワンワールドサファイア特典による1人につき1個の預け入れ荷物追加と合わせて合計4個の預け入れ荷物とし、もう1人は預入荷物なしのBasic運賃を選択する。

    3-B、(ルール上は可能性が低いケース)
    担当オペレーターから、Basic運賃とワンワールドサファイアの組み合わせで1個まで無料との回答をもらったなら、2人はBasic運賃、1人は運賃自体で1個まで預入荷物の利用が可能なPlus運賃を選択。

    3-C、(ルール上は考えられないが実現すると一番嬉しいケース)
    担当オペレーターから、Basic運賃とワンワールドサファイアの組み合わせで2個まで無料との回答をもらったなら、3人ともBasic運賃を選択。

    4、
    担当オペレーターに、このまま電話での発券をした場合の合計金額と発券手数料を質問し、事前にブリティッシュエアウェイズのホームページ上で確認していた合計金額とあまり変わらず、発券手数料も無料だったらそのまま発券してしまう。

    5、
    合計金額が割高だったり、発券手数料が有料だった場合は、電話を終えた後で、ブリティッシュエアウェイズのホームページなどで発券することになるが、ステイタスによる無料預け入れ個数に関する回答は、負担する金額を左右する重要な情報なので、担当してくれたオペレーター名と問い合わせ日時は必ずメモなどに残しておく。

    という流れで対応することになるはずです。

    個人的には、ホームページ上の情報が必ずしも正しいとは限らず、実際の運用とは異なるケースも多々あると実感しているため、とりあえずブリティッシュエアウェイズの予約部門で電話による問い合わせを行ってみるのが一番かなと考えています。
    実際、私の場合ですが、ブリティッシュエアウェイズの予約部門は不明点をわざわざ現地に確認してくれたりと意外と親身で頼りになる印象を持っていますから。

    この返信コメントに少しでも参考になる部分があり、MAMIさんのご旅行がより良い快適なものとなることを願っています。

    今回のコメント、本当にありがとうございました。

  3. MAMI より:

    スタ好きさま
    ブログ上での一読者に、こんなにもご丁寧にご教示くださいまして感激いたしました。
    ありがとうございます。
    昨日話したJALの方とは比べ物にならないご経験と知識をお持ちのスタ好き様からのアドバイスを頂きましたこと、暑く御礼申し上げます。
    示してくださったプラン①②③何れかで、なるべくお利口に発券できればと思います。
    また結果を報告させていただきたく思います。
    今後ともよろしくお願い申し上げます。
    ブログの更新も楽しみにしております!

    • スタ好き より:

      MAMIさん、こんばんは。

      お人柄を感じさせる温かな返信コメント、ありがとうございます。

      先のコメントが少しでもお役に立てたのであれば、私も嬉しいです。
      ブリティッシュエアウェイズへの問い合わせも、MAMIさんにとって納得感のある良い形に実を結ぶと良いですね!

      また、私が知っていたり、経験した事柄について、ブログやツイッターなどで質問を受けた際には、極力私なりの回答を返信することを密かなポリシーとしていますから、お役に立てそうな時には、気兼ねなくお声がけいただけたらと思っています。

      加えて、ブログ更新は、私にとって大切な楽しみの一つだったものが、2020年からの突如変貌した仕事の慌ただしさに追われ、不定期での継続という無念な結果になってしまったのですが、現在ようやく2019年以前の状況に戻りつつありますから、今後はこれまでよりもう少し頻繁に新しい記事を送り出せる見込みです。
      時折でもこのブログやツイッターをのぞいていただけるとありがたいです。

      最後に、MAMIさんの旅、そしてその準備での幸運を心から祈ってます!

      • MAMI より:

        スタ好き様
        先日から本当にありがとうございます。
        私事ながら報告させていただきます。
        ここ何日かでJAL欧州行きのXクラスが発売されていたようで、しかも発着時間も変わった為、CDGからLHRへのBA便(Yクラス)を追加して一冊の航空券にしても、私が買ったよりも安くなっておりました。JALに事の次第を申しましたところ、キャンセルがかからないので取り消して新たにその旅程での取り直しを薦められ、結果そのようにいたしました。
        お安くなった上にCDG→LHRのチケットが付きとても有り難い事です。一冊での長距離線なので、荷物も4つまで最終目的地までお預かり頂けるとのことでした。
        また、同行する娘二人のCDG→LHRのチケットに関して、ご教示頂いた電話番号でBAに尋ねましたところ電話でのこの場からの予約は1人5000円の手数料がかかるとのことでHPで予約することにいたしました。淡々とした口調ながらも、とても丁寧にご親切に対応くださいました。
        娘二人のチケットは、預け荷物無しの一番下のチケットをインターネットで購入する予定です。
        この度スタ好き様から、今回の旅行のみならず先々の旅行にまで役立つ知識をご教示頂きましたこと、改めて御礼申し上げます。
        ありがとうございました。
        取り急ぎ、報告まで。
        お返事御無用