間違いなく2020年という一年を忘れられない存在に位置づけることになった新型コロナウイルス(COVID-19)。
この新型コロナウイルスはある程度限定された国や地域を対象とする天変地異や紛争などとは異なり、ほぼ世界全体を対象にその猛威を振るうという特徴を持つため、国内や海外の影響の少ない別の場所に移り住んだ上での新たな活躍の舞台の確保も難しく、現存する人類の大多数がその悪影響から逃れられないという点もまた、新型コロナウイルスへの対応を難しくする要因の1つと言えるはずです。
目次
新型コロナウイルスによる分断鎖国と国際線の苦境
そうした特徴を持つ新型コロナウイルスですが、大きな悪影響を与えたものの1つが、社会のあり方かもしれません。
なぜなら、人と人との接触が新型コロナウイルスの感染やその後の蔓延を引き起こす以上、他者との距離を保つことが重要な対策として推奨されるようになるから。
これは近隣での人と人との関係性に限定されるものではなく、国内の地域と地域の間での分断、さらには国外の国と国の間でも同様で、実質的な鎖国とでも呼べるような状況になってしまいました。
そうした状況の影響を最も直接受けることになるのは航空会社が異なる国と国の間を運航する国際線です。
実際、日本を含めた多くの国が、他の国からの入国を厳しく制限しているため、実質的にごく一部の例外を除いて、現状、海外渡航は全く現実的なものではありません。
特に、こうした入国に関する制限がいつ、どのようなタイミングで緩和や解除が行われるのか、全く見通しが立たないことも、今後の予定としての国際線利用を難しいものにしているというのが私の正直な実感です。
実際、我が家でも2020年の冬には、ある程度国際線を取り巻く状況が改善するかもしれないと考え、希望を繋ぐ意味で2020年-2021年の年末年始向けの海外旅行用のJAL国際線特典航空券はキャンセルせずに温存していたのですが、最近の情勢から逆算すると少なくとも2020年12月の時点で快適で安心な形での渡航は無理と判断。
しかも、JAL国際線特典航空券は予約変更が不可の取り扱いになっていますから、出発が近づいて特別な取り扱いの対象とならない限りは、日程の変更は受け付けてもらえず、2020年-2021年の年末年始のように先の予約の場合、手数料を支払ってのキャンセルしかできることは残されていません。
そのため、個人的には楽しみにしていてお得な繁忙期の時期の旅程ということもあって、とても残念に感じたものの、結果的には航空券1冊につき払い戻し手数料の3,100円を支払ってのキャンセルを決断。
その一方で、海外への渡航よりも格段に確実性の高い国内旅行向けの航空券を予約し、切り替えることにしました。
新型コロナウイルス時代の国際線特典航空券予約
せっかく繁忙期の時期に確保していたお得な特典航空券すら、泣く泣くキャンセルしなくてはいけない国際線の予約には逆風しか吹いていない現状ということで、JALマイルを利用した国際線の特典航空券予約を全く行っていないのかというと、実はそうではありません。
なぜなら、同じJALマイルを利用した国際線特典航空券の中でも、先の見えない新型コロナウイルス時代にもある程度対応できる特長を持ち合わせた国際線特典航空券が存在しているから。
それが、提携航空会社特典航空券。
この提携航空会社特典航空券には、大きく分けて、
- JMB提携航空会社特典航空券
- ワンワールド特典航空券
の2種類があるのですが、どちらの特典航空券にも、
- 発券完了から1年間
- 第一区間利用から1年間
の間は区間や利用航空会社の変更を伴わない形での予約変更が可能という特長があるため、新型コロナウイルスによる状況の変化に対応することも十分現実的。
この部分は、同じJALマイルを利用する国際線特典航空券でも、一度予約した後は基本的にキャンセルしてからの新規予約でしか実質的な予約変更ができないJAL国際線特典航空券に対する大きなメリットになるはずです。
また、今の時期は新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、多くの利用者が新規での予約をためらっているのか、JALはもちろん、JALと提携する多くの航空会社で全体的に特典航空券としての空席が数多く残されているため、通常の状態に比べると予約が格段に容易というのも、スムーズに特典航空券を利用する上での嬉しいポイントです。
実際、我が家でも、今の厳しい時期にも関わらず、ワンワールド特典航空券を中心に複数冊の国際線特典航空券を新規で予約・発券しているほど。
予約変更以外の提携航空会社特典航空券の持つメリット
このように新型コロナウイルス時代のJALマイルを利用した国際線特典航空券予約で、予約変更という大きなメリットを持つ提携航空会社特典航空券ですが、それ以外にも、
- 実質的な特典航空券まとめ買いによるディスカウントが可能
- 最大約2年間もの有効期限のある特典航空券として利用可能
- 予約変更に伴う再計算での燃油サーチャージ減額が可能
- 2020年4月1日以降は電話での発券に伴う航空券取扱手数料の優遇あり
といった4つの代表的な特長があるため、それらをうまく活用することで、とても魅力的な国際線特典航空券の利用が可能になるのは間違いありません。
提携航空会社特典航空券では実質的な特典航空券のまとめ買いによるディスカウントが可能
まず、1つめの、「実質的な特典航空券まとめ買いによるディスカウントが可能」というのは、
- JMB提携航空会社特典航空券:6区間
- ワンワールド特典航空券:8区間
というように、提携航空会社特典航空券は1冊の特典航空券として、多くの区間の利用が可能になっているのはもちろん、24時間以上の滞在が認められるストップオーバーも、
- JMB提携航空会社特典航空券:旅程全体で3回まで
- ワンワールド特典航空券:旅程全体で7回まで
となっていて、実質的なまとめ買いによりお得な特典航空券の利用が可能になるという特長を持つことを意味しています。
これは、同じJALマイルを利用する国際線特典航空券でも、JAL国際線特典航空券では、
- 往復利用時:国際線区間2区間+日本国内線区間2区間=最大4区間
- 片道利用時:国際線区間1区間+日本国内線区間1区間=最大2区間
という利用可能な区間数が大きく制限されていることに加え、国際線区間と国内線区間の間での24時間以上の乗り継ぎとなる、日本国内でのストップオーバーが認められていないため、本当に乗り継ぎ用途だけに制限されているのとは対照的と感じる方も多いはず。
しかも、提携航空会社特典航空券は、必要マイル数の計算に総旅程距離を利用するのですが、その希望する総旅程距離と利用可能区間数の制限内で、
- 利用する区間が多ければ多いほど
- 長距離線の利用区間が多ければ多いほど
- ファーストクラスやビジネスクラスなどの上位クラス利用が多ければ多いほど
基本的に、そのお得度は有償航空券はもちろん、JAL国際線特典航空券との比較でも、より高く跳ね上がることになります。
我が家で実際にワンワールド特典航空券として予約・発券した旅程には、
といったものや、
といったものがあるのですが、こうした旅程を、
- JAL国際線特典航空券とJMB提携航空会社特典航空券の組み合わせ
- JMB提携航空会社特典航空券とJAL国内線特典航空券の組み合わせ
などでの実現を目指した場合、その必要マイル数は利用する総旅程距離やキャビンクラスによっても増減するものの、ワンワールド特典航空券としてのまとめ買い時と比べて、最大で数倍まで増えてしまうこともリスクとして考えられるのは少しだけ要注意です。
提携航空会社特典航空券は最大約2年間もの有効期限のある特典航空券としても利用可
まるでまとめ買いのように特典航空券のお得な利用が可能な一方、予約変更も可能なことによる自由度も魅力の提携航空会社特典航空券ですが、その魅力をより一層高める特長として、長く設定された有効期限の存在も忘れることはできません。
というのも、前述の通り、
- JMB提携航空会社特典航空券
- ワンワールド特典航空券
の2種類用意された提携航空会社特典航空券は、いずれも、
- 発券完了から1年間
- 第一区間利用から1年間
という有効期限が設定され、とても長く活用できるチャンスが与えられた特典航空券と言えるから。
特に、発券完了から第一区間搭乗前までの期間での最大の有効期限となる、発券日から1年後のタイミングに第一区間を予約変更などで設定した場合、第一区間搭乗後の有効期限はそこからさらに1年が延長され、その間は、
- 区間
- 航空会社
- キャビンクラス
の条件について、元々予約したのと同じ特典航空券の空席枠に空きがある限り、自由に変更が可能というのはなかなか魅力的です。
また、上記の予約変更を行うための条件の中でも、キャビンクラスについては、利用者の希望による、
- ファーストクラスからビジネスクラスやプレミアムエコノミー、エコノミークラス
- ビジネスクラスからプレミアムエコノミーやエコノミークラス
- プレミアムエコノミーからエコノミークラス(ワンワールド特典航空券は対象外で利用不可)
といった元々予約していたキャビンクラスより下に位置する下位クラスへのダウングレードは必要マイル数の差額返却等の対応がないために必要マイル数の面での損は発生するものの、基本的に追加の手数料負担などの問題なく行えるようになっています。
そういった意味では、予約の自由度を優先する時などには少し積極的に活用してみたい選択肢です。
その一方で、別のキャビンクラスへの変更サービスでも、出発当日の空港で上位クラスに空席があり、機内食などの準備が可能な場合にのみ提供されている切替アップグレードは、あくまでJAL国際線特典航空券のみを対象としたサービスですから、提携航空会社特典航空券の中で唯一JALを利用する機会のあるワンワールド特典航空券であっても、利用対象外なのは少しだけ注意が必要なポイントと言えるかもしれません。
提携航空会社特典航空券は予約変更に伴う再計算での燃油サーチャージ減額が可能
このように、高い予約変更の自由度を誇る提携航空会社特典航空券ですが、その中でも上手に活用したい魅力の1つが、燃油サーチャージの減額です。
というのも、JALでは、マイルを利用した国際線特典航空券の利用でも、燃油サーチャージの支払いが必要になるのですが、この燃油サーチャージは実際に特典航空券の発券を行う時期によって、大きく変動する可能性のある金額負担になっているから。
具体的に、2019年8月1日から2020年7月31日までの直近の1年間で、日本発券のヨーロッパの往復分の燃油サーチャージを見てみると、
- 2019年8月1日~9月30日:28,000円
- 2019年10月1日~11月30日:21,000円(前期間比 -7,000円)
- 2019年12月1日~2020年1月31日:21,000円(前期間比 ±0円)
- 2020年2月1日~3月31日:21,000円(前期間比 ±0円)
- 2020年4月1日~5月31日:21,000円(前期間比 ±0円)
- 2020年6月1日~7月31日:0円(前期間比 -21,000円)
というように、意外に大きく変動していることが分かります。
しかも、同じJALマイルを利用する国際線特典航空券でも、予約変更ができないJAL国際線特典航空券は、予約・発券を行ったタイミングに設定されている燃油サーチャージを支払うしかないのですが、予約変更が可能な提携航空会社特典航空券では、すでに予約・発券を行った後でも、第一区間搭乗前であれば、どの区間の予約変更を行った場合でも、その時点の燃油サーチャージの設定を利用した新しい航空券としての発券手続きが行われる関係で、燃油サーチャージの必要金額が変動するというかなり大きな違いがあります。
つまり、今後数ヶ月で燃油サーチャージの値下げが予想されている状況で、特典航空券として提供されている空席の確保を優先するために、値下げ前の割高な燃油サーチャージを支払ったとしても、実際に燃油サーチャージの値下げが行われた後のタイミングに、空席に余裕のある区間の予約変更を1区間でも行うことで、すでに支払った燃油サーチャージの多く払いすぎている部分の返金が行われるため、
- 希少性が高い空席の確保
- 割安な燃油サーチャージでの発券
の両立も可能ということですね。
ちなみに、提携航空会社ではルール上での利用可能な区間数が多く、実際に1冊の航空券で利用する区間が増えれば増えるほど、それに伴う形で、空港税等の費用負担も大きなものになりやすいのですが、燃油サーチャージの部分を節約できることで、全体的な負担感を軽減できるということも、嬉しいポイントの1つと言えるかもしれません。
また、このような流れでの提携航空会社特典航空券の予約変更に伴う燃油サーチャージ適用金額の変更は、第一区間搭乗後は行われなくなるという特長もあるのですが、これもまた、うまく活用したいポイントの1つです。
具体的な方法としては、割安な燃油サーチャージの時に状態で負担金額を固定し、その後の予約変更も追加負担を回避するために、第一区間を含め、とりあえず特典航空券の利用を開始するというもの。
正直、この方法は日本国内での24時間以上の滞在を行うストップオーバーが対象外となってしまう、日本発で国内発券の提携航空会社特典航空券ではあまり気軽に利用できるものはないのですが、海外発で海外発券の提携航空会社特典航空券の場合は想像以上にお手軽な燃油サーチャージ節約方法と位置づけることも可能ですから、少しだけ工夫して積極的に活用したいテクニックです。
2020年4月1日以降に提携航空会社特典航空券の電話発券に伴う航空券取扱手数料の優遇開始
このようにJAL国際線特典航空券にはない独特なメリットを数多く持ち合わせている提携航空会社特典航空券ですが、私自身、つい最近まで使い勝手の悪さのようなものを強烈に感じていたため、積極的に活用してきたわけではありません。
なぜなら、これまでの提携航空会社特典航空券は、
- JALホームページ上で本来は存在するすべての空席や提供可能な旅程が検索できるわけではない
- JALホームページ上で検索不可の空席や旅程でも、予約デスクへの電話では問題なく検索してもらえることが大半なものの、実際の特典航空券を新規発券する時には5,500円の航空券取扱手数料の負担が必要
- 予約デスクへの電話で新規発券した特典航空券は、航空券取扱手数料が無料なJALホームページ上での手続きは原則不可となり、予約デスクへの電話での予約変更手続きが必要になるが、予約変更を行う度に航空券取扱手数料の負担が毎回必要
というように、大きな制限を感じながら利用する以外に選択肢はなかったから。
上の画像のように1つの便名で、出発地と目的地の他に、経由地が含まれるような少し特別な運航が行われている便を含む旅程も、こうした制限の影響を受ける代表格ですから、少し変わった予約や発券を希望する場合にはあっさりと影響を受けることになってしまう制限と言えるはずです。
もちろん、ゴールデンウィークやお盆休み、年末年始などの繁忙期に向けた国際線特典航空券の争奪戦に参戦する時には、特典航空券の空席枠確保優先で、特典航空券1冊につき5,500円の航空券取扱手数料(電話発券手数料)の支払いを覚悟し、予約デスクへの電話での予約・発券を行ってきました。
しかし、何らかの事情で発券後に複数回の予約変更も予想される提携航空会社特典航空券については、流石に予約変更を行う度に5,500円の追加負担が必要になるというのは現実的な選択肢として選べなかったのはもちろん、そもそも予約変更の自由度が高いという提携航空会社特典航空券のメリットを大きく毀損するものですから、とても窮屈な印象を感じていたのも正直な部分です。
そうした残念な状況だった提携航空会社特典航空券ですが、2020年4月1日に、こっそりと、しかしダイナミックに、大きな改善が加えられることに。
その改善というのが、
- JALホームページ上で検索できない旅程について予約デスクへの電話で新規発券する際の航空券取扱手数料(電話発券手数料)の免除
- JALホームページ上では検索できなかった旅程を予約デスクへの電話で新規発券した提携航空会社特典航空券は、JALホームページ上での予約変更手続きができないのは変わらないものの、電話での予約変更手続きでの航空券取扱手数料は免除
- 新規発券や一般的な予約変更以外でも、元々のキャビンクラスから下位クラスへの変更等、元々JALホームページ上で行えない特殊な予約変更手続きでも航空券取扱手数料は免除
といった形での航空券取扱手数料の取り扱い変更です。
つまり、利用者自身がJALホームページ上でどんなに頑張っても完了できない手続きについては、基本的にこれまで必要だった航空券取扱手数料が免除されるようになって、かなり自由に予約デスクへの電話での手続きが利用可能になったということですね。
ちなみに、JAL国際線航空券の航空券取扱手数料に活用可能なJAL旅行券ですが、燃油サーチャージや空港税などの支払いに充当したい場合、提携航空会社の中でも、日本発区間を含むワンワールド特典航空券でのみ利用可能です。
ただし、ワンワールド特典航空券を含む国際線特典航空券は予約即発券が基本とされている以上、JAL旅行券の利用を希望する場合には、発券期限まで1日から2日程度の猶予しか与えられないため、かなり慌ただしい手続きが必要になってしまうのは要注意かもしれません。
提携航空会社特典航空券と別の国際線航空券を組み合わせて利用するメリット
こうしてお得で便利な特典航空券としての利用が可能な提携航空会社特典航空券ですが、より有効活用を目指す場合に利用したい存在と言えるのが、海外発券の提携航空会社特典航空券の存在かもしれません。
というのも、予約変更が可能という特長を持つ提携航空会社とは言え、元々予約時の旅程から利用区間の順番を自由に組み替えることができるわけではないから。
つまり、前述の具体例として出てきた、
という旅程を、
というように、実際に利用する区間自体は同じものの、1冊の航空券としての繋がりがバラバラになってしまったものへは変更できず、ヨーロッパに到着した後は、必ず北米を訪れてから日本に帰国しなくてはいけないということですね。
これ以上の自由度を求める場合には、単独の提携航空会社特典航空券だけでは実現できず、別の航空券と組み合わせた運用が必要になります。
現実的には、
- 日本発で国内発券のJAL国際線特典航空券
- 海外発で海外発券のJAL国際線特典航空券
- 日本発で国内発券の提携航空会社特典航空券
- 海外発で海外発券の提携航空会社特典航空券
- 海外発で海外発券の片道の有償国際線航空券
の中から、希望する旅程や求める自由度に合わせて組み合わせるのが、自由度や扱いやすさの面でもおすすめと言えるかもしれません。
ちなみに、JALを利用する限り、日本発で国内発券の片道の有償国際線航空券は、海外発で海外発券の片道の有償国際線航空券に比べ、かなり割高な金額設定なので要注意。
こうした選択肢の中で、個人的に、日本発の国内発券と海外発の海外発券の提携航空会社特典航空券の組み合わせが単独の提携航空会社特典航空券では実現できない高い自由度とお得度の旅程が実現できる点に好印象を感じていて、実際の発券も行っています。
このように海外発券の航空券では、国内発券の航空券を上回る自由度やお得度が活用できるという意味で、マイルを利用した特典航空券でも、お金で購入する有償航空券でも、その本質は大きく変わらないと言えそうですね。
まとめ
新型コロナウイルスが当然のように存在する2020年以降、国際線の新規予約・発券を希望する場合、どのタイミングで国際線を正常に利用できるのすら見通せないという非常事態の中での旅程作成を余儀なくされます。
そうした状況では、同じJALマイルを利用する国際線特典航空券でも、自由な予約変更が制限されているJAL国際線特典航空券よりも、自由な予約変更が認められているだけではなく、2020年4月1日から使いやすさの面でのパワーアップも実現した提携航空会社特典航空券がよりお得で魅力的な存在なのは間違いありません。
もちろん、これらの自由度やお得度は複数の区間の特典航空券を実質的にまとめ買いしていることと引き換えに得られているようなものですから、すべての方に提携航空会社特典航空券を無条件でおすすめできるものではないのも事実。
しかし、その一方で、実際に提携航空会社の利用を検討してみると、意外にJAL国際線特典航空券と大きく変わらない使い勝手で利用できたり、それほど徹底的に頑張って区間を詰め込んだりしなくても意外にお得な利用ができたりと、2018年12月4日開始の「JAL国際線特典航空券Plus」導入で、予約変更不可と必要マイル変動制が持ち込まれたJAL国際線特典航空券ではすでに失われてしまった、お得に便利という特典航空券が本来持つ楽しさのようなものを実感できるはずです。
そう考えると、一見どうしてもハードルが高いように感じてしまうかもしれない提携航空会社特典航空券ですが、少しだけ思い切って予約や発券に挑戦してみるのもなかなかおすすめだと思いますよ。
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