イビスアンバサダー釜山シティセンター デラックスルーム宿泊滞在記(特典航空券のトランジット利用での韓国滞在、釜山空港からタクシーでのアクセスと料金、東横インとの対決、アップグレードとウェルカムドリンク、朝食と営業時間、デラックスルーム)

日本から最も近い外国の韓国。

その地理的な特長はマイルを利用した特典航空券の必要マイル数にも表れていて、最も少ないマイル数の負担だけでお得に訪れることができます。

また、一日に運航される本数も多く、JALの場合だけを見ても、

  • ソウル便:1日3往復
  • 釜山便:1日2往復

というように、最盛期に比べると縮小された規模とは言え、今でもなかなかの利便性が確保されているのは間違いありません。

ただし、我が家の場合、そうしたお得度や利便性を韓国観光に活用する・・・というよりは、JAL国際線特典航空券の上位クラス利用目的で活用することばかりでした。

なぜなら、JAL国際線特典航空券の中でもファーストクラスやビジネスクラスでは、東京発の海外目的地までの単純往復では空席が提供されていない旅程でも、海外発で海外目的の日本経由往復の場合、なぜか空席が提供されるという不思議な現象(バグ?)に遭遇することがあったから。

そのため、本来は、

  • 東京-ニューヨーク-東京

というような単純往復で予約したい旅程を、

  • ソウル-東京-ニューヨーク-東京-ソウル

といった旅程で予約し、ソウルまでの往復を特典航空券などでさらに追加した上で利用するということも。

ちなみに、そうした利用では、その日にうちに乗り継ぎできる日帰り韓国が可能な時もあれば、到着時間の関係で韓国国内に1泊しなくてはいけない時もあります。

特に、1泊しなくてはいけない時には、空港からのアクセスが良い、短時間のトランジット滞在目的のホテルを探す必要に迫られることも。

我が家が釜山で利用したイビスアンバサダー釜山シティセンターもそんなホテルの1つでした。

東横インではなくイビスアンバサダー釜山シティセンターを選んだ理由

釜山空港でのエアポートホテルやトランジットホテルを探す場合、基本的には、釜山市内のホテルから選ぶことになります。

なぜなら、釜山空港至近にあるホテルは、航空会社の乗務員のステイ需要で十分満たされているのか、一般の利用客の集客に一生懸命ではなく、予約チャンネル自体が限られ、予約可能な客室数も限られているから。

一方、釜山空港から少し離れた釜山市内のホテルも、

  • 鉄道や地下鉄、リムジンバスなどの公共交通機関でのアクセスがリーズナブルで容易
  • タクシー料金が日本に比べてもリーズナブルで利便性も良く、利用しやすい

といった特長があるため、大きな不便を感じずに活用できるのも忘れてはいけないポイント。

今回の釜山滞在では、

  1. 大人3名での宿泊
  2. リムジンバスよりもお得にタクシーの利用が可能
  3. 釜山駅よりも空港に近くタクシー料金が安価な西面を選びたい

と順番に考えて、3人でのリーズナブルな宿泊料金を提示していた西面にあるイビスアンバサダー釜山シティセンターに決定。

ちなみに、韓国の主要都市、ソウルや釜山でのトランジット利用では、リーズナブルな価格にも関わらず高品質が驚異的とされる日本式ビジネスホテルのサービスが徹底されていることで信頼の厚い東横インも選択肢に入ると思います。

ただし、今回は立地面でもわずかに優れるイビスアンバサダー釜山シティセンターがセールを行っており、そのキャンペーン価格が料金面でも魅力だったため、お試しで選んでみることに。

このあたりは、今回の旅のメンバーが3名だったこともあり、3名1室の部屋を物理的に用意していない東横インにはとても不利な条件だったことも影響しています。

釜山空港からイビスアンバサダー釜山シティセンターへのタクシーでのアクセス

釜山空港からイビスアンバサダー釜山シティセンターまでは、スムーズな道路事情なら、タクシーでも20分から30分程度の距離。

我が家の場合、

  • 割高ながら安心の模範タクシーでも26,000韓国ウォン(日本円で約2,600円)
  • いろいろと少し要注意な一般タクシーでも16,000韓国ウォン(日本円で約1600円)

ですから、大人1人片道6,000韓国ウォン(日本円で約600円)のリムジンバスの料金と比較しても、タクシーのそのままホテルの入り口まで直行の時間短縮を含めた快適性を考えると、今回のような3人での利用でも十分リーズナブルだったと感じています。

ちなみに、我が家では、ソウルや釜山の空港で待機している一般タクシーにはあまり良い印象と経験を持っていないため、多少割高になっても、空港から出発する時は模範タクシーを主に利用中。

一方、ホテルから空港への移動では、ホテルのベル担当の方などにタクシーを呼んでもらうのですが、その結果として用意された一般タクシーならば、あまり問題はないと感じているため、そのまま一般タクシーを利用しています。

実際、イビスアンバサダー釜山シティセンターでも1階エントランスには、タクシーの手配も業務とするベルデスクが用意。

実際、朝早い時間帯の出発でも問題なく、タクシーの手配も快く受け付けてくれました。

イビスアンバサダー釜山シティセンターでのチェックインとアップグレード

イビスアンバサダー釜山シティセンターは17階建ての少し変わったホテルで、チェックインやチェックアウトを行うフロントデスクが17階の最上階に立地しているホテルです。

そのため、1階にはベルデスクを兼ねたインフォメーションがあるだけで、すべての宿泊客は一度、17階にあるフロントデスクを訪れる必要があります。

ホテル内は上の写真に写っているエレベーターホールも含め、フランス資本のアコーホテルズに加盟しているホテルらしく、ポップなデザインを採用。

フロントデスクではクレジットカードやアコーホテルズの会員カード、外国人宿泊者は提示必須のパスポートなどを用意して、チェックインの手続き。

その際には、客室内に用意されていないという歯ブラシも写真の左側に写っている緑の箱から必要な本数を取り出すように伝えられます。

ちなみに、イビスアンバサダー釜山シティセンターへはアコーホテルズのゴールド会員としての宿泊でしたが、元々予約した3人部屋が最も上位のデラックスルームという位置づけのためか、アップグレードの案内はなし。

また、他のホテルグループで見られるような、アップグレードできなかった際のプチプレゼントなどもなし。

このあたりは、リーズナブルな宿泊を提供するホテルがメインのイビスブランドを考えると仕方のない部分です。

イビスアンバサダー釜山シティセンターの朝食サービスの料金と時間帯、ウェルカムドリンクサービス

ちなみに、今回の滞在では利用しなかったものの、フロントデスクのある17階にはレストランも用意され、

  • 朝食(6時30分~10時):19,800韓国ウォン(日本円で約1,980円)
  • 昼食(12時~15時):25,000韓国ウォン(日本円で約2,500円)
  • 夕食(18時~22時):35,000韓国ウォン(日本円で約3,500円)
  • ブランチ(10時~18時):11,000~13,200韓国ウォン(日本円で1,100~1,320円)

といった時間帯と料金でブッフェ形式のサービスが提供されているようでした。

このレストランではアコーホテルズの上級会員向けに提供されるウェルカムドリンクも提供していて、チェックイン時に手渡されるバウチャーと引き換えで、夕食のオーダーストップである21時30分までは利用可能とのこと。

我が家ではこのウェルカムドリンクで17階のレストランを利用したのですが、窓からのビルビューの眺めもまずまず良く、時間に余裕があれば、朝食などでレストラン利用を考えて見るもの面白いかもしれません。

イビスアンバサダー釜山シティセンターのデラックスルーム

イビスアンバサダー釜山シティセンターでは最も上位のカテゴリーに位置する部屋、デラックスルームですが、イビスブランド自体がリーズナブルな宿泊料金を基本とするホテルだけあって、それほど際立った広さやインテリアを誇るわけではありません。

ベッドはシングルベッドとダブルベッドでそれぞれのベッドに狭さを感じるわけではないのは好印象。

室内の一番奥には簡単な書類仕事などにも利用できるコンパクトなテーブルと椅子。

テーブルを挟んでゆったりと座れるチェアとソファ。

比較的ゆったりとしたスペースにはラゲッジスタンドも。

窓の外には上の写真のようにホテル前の通りが見えていました。

入り口から入ってすぐの壁には金庫や冷蔵庫、ティーセットなどを備えた棚。

冷蔵庫内には3本のペットボトル入のミネラルウォーター。

用意されているティーセットも一般的なもの。

その棚の隣に用意されたクローゼットの中にはハンガーなどと共に、再利用されるタイプのスリッパがあるのみで、使い捨てタイプのスリッパなどの提供はなし。

同様にパジャマやバスローブなどもなし。

そのため、スリッパやパジャマを利用する場合には、自分で用意しておくのがおすすめのホテルです。

ウェットエリアはドアを開けるとすぐにトイレと洗面。

トイレには韓国製の温水洗浄便座付き。

アメニティはイビスブランドの専用品が用意されているものの、ラインナップは最低限。

バスタブ自体はトイレや洗面から離れた場所に位置し、スペースもゆったり確保されているのが特長で狭さを感じないような作りになっていました。

タオルも宿泊者数の3人分。

やや柔らかさの抑えられた肌触りに消耗を感じ始める状態のものでした。

まとめ

セールによる割引もあって、韓国の主要都市での強力なライバルとなるビジネスホテルグループに対し、わずかにお得だった宿泊コストと釜山空港からの便利な立地が理由で宿泊してみたイビスアンバサダー釜山シティセンター。

初めて宿泊するホテルということもあって、ちょっとしたお試し気分で選んでみたものの、滞在そのものを楽しむ用途ではないトランジットホテルとしては、それぞれのサービスがちょうどよく、十分に目的を果たしてくれたように思います。

もちろん、海外発で海外目的の日本経由旅程の廃止を含む、JAL国際線特典航空券の大規模改悪が予定されている今後は、こうしたトランジットを目的とする形での韓国の滞在機会は大幅に減少するとは思うのですが、その場合でも、安全、快適、リーズナブルに1晩を過ごすための選択肢として、このホテルもその選択肢の1つに加えるのも面白いかもしれませんね。

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