2020年に突如として世界中を混乱の渦の中に巻き込むことになった新型インフルエンザ(Covid-19)。
この新型インフルエンザは、人と人との接触によって感染が生じるという特徴を持つため、他の交通手段に比べ、短時間に長距離の移動が可能な飛行機を運航する航空会社は、移動の制限や自粛に伴う影響を感染拡大の初期段階からはっきりと受けている企業と言えるかもしれません。
そうした状況を踏まえ、JALを含めた各航空会社では、すでに予約を確保しているものの、飛行機を利用した旅行が現実的ではない利用者に対し、様々な形での特別対応を用意してきました。
実際にJALでも国内線と国際線のそれぞれで、一定の期間や条件の予約に対する無料でのキャンセルや予約変更が提供されるなど、こうした特別対応に助けられたという方も意外に多くいらっしゃるはずです。


目次
自由度が極端に高い2020年6月30日搭乗分までのJALの国内線航空券向け特別対応
そんな特別対応の中でも、特に自由度の高いものとして提供されてきたのが、2020年6月30日搭乗分までの国内線に対する対応です。
具体的には、
- 2020年2月28日から6月30日まで搭乗分のすべての国内線航空券が対象
- 発券済みの航空券でも手数料無料でのキャンセルとそれに伴う全額払い戻しが可能
- 無料と有料問わず、予約変更ができない発券済み航空券でも、手数料無料での予約変更が可能
- 予約変更の期限は元々の搭乗日から180日以内か元々の航空券の有効期限のどちらか長い方
といった内容で提供されていました。
つまり、6月30日までに搭乗する予定の国内線航空券であれば、
- 普通運賃や往復割引、ビジネスきっぷ、株主割引などの有償航空券
- マイルを利用した通常のJAL国内線特典航空券
といった元々キャンセルに伴う払い戻し手数料も安価で、予約変更にも特に制限のない航空券はもちろん、
- 特便や先得などの割引有償航空券
- どこかにマイルやおともdeマイルなどの特別なJAL国内線特典航空券
というように、キャンセルの時期によっては高額な手数料が必要だったり、そもそもキャンセルはできても払い戻し自体が不可だったり、さらには予約変更自体もしっかりと制限されている航空券すら、
- 手数料無料でのキャンセルと払い戻し
- 手数料無料での予約変更
という自由度の面でかなり優遇された特別対応が受けられることを意味します。
しかも、通常提供される一般的な特別対応では、国内線向けのJAL予約デスクに電話を行い、担当のオペレーターに事情を説明した上で、キャンセルや予約変更などの希望する手続きを進めてもらうことも多いのですが、今回の特別対応では、対象となる航空券と利用者の範囲があまりに広く、電話での対応に限界があるとJAL側が判断したのか、元々JALホームページ上での自由な予約変更が可能な、
- 大人普通運賃
- 小児普通運賃
- 往復割引
- 障がい者割引
- JALビジネスきっぷ
- 株主割引
- 介護帰省割引
- 特別乗継割引
などの元々自由度の高い運賃に加え、本来はJALホームページ上での予約変更が制限されている、
- 先得
- 特便
といった運賃でも問題なく、キャンセルや予約変更などの手続きが可能になっているのは嬉しいポイントの1つです。
一方で、同じ新型コロナウイルス対策としての特別対応でも、2020年7月1日以降搭乗では、
- 2020年7月1日以降搭乗分で運休や減便が発生した国内線航空券が対象
- 発券済みの航空券でも手数料無料でのキャンセルとそれに伴う全額払い戻しが可能
- 無料と有料問わず、予約変更ができない発券済み航空券でも、手数料無料での予約変更が可能
- 予約変更の期限は元々の搭乗日から30日以内か元々の航空券の有効期限のどちらか長い方
というようになっていて、
対象となる国内線の範囲
- 6月30日まで搭乗分:すべての国内線航空券
- 7月1日以降搭乗分:運休や減便などのトラブルが発生した国内線航空券
予約変更の期限
- 6月30日まで搭乗分:元々の搭乗日から180日以内か元々の航空券の有効期限のどちらか長い方
- 7月1日以降搭乗分:元々の搭乗日から30日以内か元々の航空券の有効期限のどちらか長い方
というように、2020年6月30日まで搭乗分の方がかなり優遇されていたことがはっきりと分かる結果になっていますね。


キャンセルや予約変更が制限されたJAL国内線特典航空券向けの特別対応
このように提供されている、JALの新型コロナウイルスの感染拡大に対する国内線向けの特別対応ですが、少しだけ注意しなくてはいけない存在があります。
それが、マイルを利用したJAL国内線特典航空券の中でも、ルール上でキャンセルに伴う払い戻しや予約変更に厳しい制限が設けられている、
- どこかにマイル
- おともdeマイル
という2つです。
具体的に、これら2つの特典航空券は、予約するためにはマイルの利用が必要という特典航空券としての性質を持ちながら、その一方で、
どこかにマイル:
- キャンセルしても1人6,000マイルのすでに使用したマイルの払い戻しは不可
- 予約変更は不可
- 出発当日の空港で同一区間の前便に空席がある場合のみ、前倒し変更が可能
おともdeマイル:
- キャンセルしても会員本人分10,000マイルのすでに使用したマイルの払い戻しは不可
- 同行者のみのキャンセルは440円から購入金額の約50%の負担で残額の払い戻しが可能
- 予約変更は不可
- 出発当日の空港で同一区間の前便に空席がある場合のみ、前倒し変更が可能
というように、キャンセルに伴う払い戻しや予約変更に大きな制限が設けられた航空券という特徴も持ち合わせています。
その結果、新型コロナウイルスの感染拡大に対する特別な対応のためでも、基本的に国内線用のJAL予約デスクへの電話が必要になってしまうのは要注意です。
実際、搭乗予定日の直前になっても、特別な対応の対象となるはずの予約の詳細画面をJALホームページ上で確認しても、その画面上では、
- 手数料無料でのキャンセルと払い戻し
- 手数料無料で航空券の有期限を延長した上での予約変更
といった選択肢が通常時と変わることなく、利用者側に提供されていることは確認できないようになっているのは、他のJALホームページ上だけで特別対応の手続きが完了する航空券との違いを感じる部分と言えるはずです。


どこかにマイルとおともdeマイル用の特別対応でのおすすめはオープン券への変更
こうしてJALの国内線用の予約デスクへの電話が必要なものの、問題なく新型コロナウイルスの感染拡大に対する特別対応が利用可能などこかにマイルとおともdeマイルですが、選択できる特別対応としては、
- 無料でのキャンセルとそれに伴うマイルやお金の払い戻し
- 希望する日時や便を指定した上で行う無料での予約変更
- 予約変更先となる日時や便を指定しない状態で行う無料でのオープン券への変更
という3つが提供されています。
この中で最もシンプルで分かりやすい選択肢と言えるのは、1つめの無料でのキャンセルとその後の払い戻しの手続きを行うことなのは間違いありません。
これを選択することで、予約の際に負担したマイルやお金はすべてそのまま返却されるのはもちろん、マイルについては有効期限が3年に延長された上でマイル口座に反映されるという優遇もあるわけですから、今後さらにあれこれ悩む心配やリスクを排除できるという意味でも、意外におすすめな選択肢と言えるはず。
それとは逆に、最も考えた上で利用したいのが、2つめの日時や便を指定した上での予約変更です。
というのも、どこかにマイルやおともdeマイルのような元々予約変更ができない特典航空券の特別対応では、
- 予約変更は1度のみ可能
- 予約変更後は再度の予約変更不可
- 予約変更完了後でも無料でのキャンセルとそれに伴う払い戻しのみ可能
という制限があるため、たった1回の特別なチャンスとなる予約変更は慎重に行う必要があるから。
ただし、実際に手続きを行った変更先の日時での都合が悪くなった場合でも、追加の予約変更こそできないものの、無料でのキャンセルとその後の全額払い戻しは受けられますから、その部分については一般的な通常の航空券よりも安心できるポイントと言えるかもしれません。
そして、どこかにマイルやおともdeマイルで利用できる特別対応として、個人的に最もおすすめしたいのが、3つめの、オープン券への変更です。
このオープン券というのは、
- 元々の航空券と同一区間
- 元々の航空券と同一利用者
- 元々の搭乗日から180日以内(6月30日まで搭乗分)/30日以内(7月1日以降搭乗分)、あるいは元々の航空券の有効期限のどちらか長い有効期限内
という条件であれば、普通運賃に空席がある限り、希望する便の予約が可能なチケットのことです。
ただ、こうして変更してもらったオープン券ですが、その元となったどこかにマイルやおともdeマイルは、予約変更やキャンセルに伴う払い戻しに制限が設けられた特典航空券ですから、
- オープン券を利用した予約は1度のみ可能
- 予約完了後は予約変更不可
- 予約完了後でも無料でのキャンセルとそれに伴う払い戻しは可能
といった通常のオープン券とは異なる制限が設けられているのは少しだけ注意が必要です。
このオープン券への変更手続きを行うと、どこかにマイルは特典航空券の予約一覧から、おともdeマイルは有償航空券の予約一覧から姿を消すことになるのですが、航空券自体が消滅したわけではありませんから、JALホームページ上で、
「フライト&サービス」→「予約管理」→(国内線の)「eチケット(航空券)検索」
という順番で選択していくことで、内容の確認が可能になっています。
上の画像は、2019年に予約済みで2020年6月搭乗予定だったおともdeマイルをオープン券へ切り替えたもののeチケットの状態ですが、本来は搭乗日と同一の有効期限が未表示状態になっているのはもちろん、JALによる発券を意味する「131」から始まっている航空券番号も確認できるようになっていることが分かるはずです。
こうして比べてみると、2つめの予約変更も、3つめのオープン券への変更も、細かな手続きの内容や使い勝手こそ異なるものの、
- 手続きは1回のみ
- 手続き完了後の予約変更は不可
- 手続き完了後でも無料でのキャンセルと払い戻しは可能
といった基本となる制限は実質的に同じものですから、オープン券への変更を省略しながら、そのまま希望する日時の便の指定を行ったのが、2つめの予約変更の手続きと言えそうですね。
ちなみに、どこかにマイルやおともdeマイルに対する、
- 無料でのキャンセルとそれに伴うマイルやお金の払い戻し
- 希望する日時や便を指定した上で行う無料での予約変更
- 予約変更先となる日時や便を指定しない状態で行う無料でのオープン券への変更
といった特別対応は、
- キャンセルと払い戻し:元々の搭乗日から40日以内
- 予約変更とオープン券への変更:元々の搭乗日から30日以内
というように、予約していた便の出発後でも基本的に手続きが可能なように配慮されています。
しかし、元々の予約便の出発前まで余裕を持ってそれぞれの手続きを完了しておくことで、出発当日の空港でその便に乗りたいと思っている他の利用者がキャンセル待ちなどの一手間が追加されることなく、スムーズな利用が可能になりますから、個人的には、例え詳細な予定が確定していない段階でも、手続き完了後でも高い自由度が維持されるオープン券への変更手続きを早め早めに完了しておくのがおすすめだと感じています。


オープン券に変更したどこかにマイルやおともdeマイルでの予約方法
こうして自由度の高い状態を維持できるオープン券への変更がおすすめと言える、どこかにマイルやおともdeマイルへの特別対応ですが、そこで気になることと言えば、どこかにマイルやおともdeマイルが元になったオープン券を利用した予約はどのような利用条件の下、どのような手順で行われるのかということかもしれません。
まず、どこかにマイルやおともdeマイルが元になったオープン券の利用条件ですが、
- 国内線用のJAL予約デスクに電話した上での手続きが必要
- 希望する日時や便に普通運賃の空席が残っている限り予約手続き可能
- 普通席しか予約できないどこかにマイルとおともdeマイルを普通席で予約した場合には、クラスJとの差額として片道1区間に付き2,000マイルや1,000円を追加負担することでクラスJとしての予約も可能
- 通常のJAL国際線特典航空券にそもそも設定がないファーストクラスの差額を支払っての予約は不可
- オープン券から便を指定する予約手続きは1回まで可能
- 予約手続完了後の予約変更は不可
- 予約手続完了後は無料でのキャンセルと払い戻しのみ可能
といったものになっています。
この中では、通常は普通席からクラスJへの予約変更が認められていないどこかにマイルやおともdeマイルにも関わらず、差額の支払いを行うことでそれが実現可能な部分に、オープン券への変更という特別対応の特殊性をはっきりと感じることができるはず。
また、予約方法としては、
- 国内線用のJAL予約デスクに電話し、会員番号(お得意様番号)とパスワードを入力し、担当のオペレーターに電話に出てくれるのを待つ
- 担当のオペレーターに、新型コロナウイルスに伴う特別対応でオープン券に変更してもらった特典航空券を利用した予約を希望していることを伝える
- 希望する日時の便を伝え、現時点で空席が残っていることを確認してもらう
- 追加の予約変更ができないなどの注意点をオペレーター側から確認された後、マイルやお金での差額調整を含め、予約手続きを完了してもらう
といった流れになります。
ちなみに、希望する日時の便に空席の余裕が少なく、しかも、唯一手続きを行える国内線用のJAL予約デスクの営業が終了している時などは、
- 希望する日時の便をあらかじめ予約する(予約のみで決済は行わない)
- 営業を開始した予約デスクや出発当日の空港などで、予約のみ行った便にオープン券適用の手続きをして欲しいと希望する
という流れで空席を確保することも可能ですから、緊急時に備える意味でも、念のために、こうした予約確保方法を覚えておくのもおすすめです。
まとめ
お得にマイルの活用が可能な一方、本来はキャンセルに伴う払い戻しや予約変更に厳しい制限が設けられている、どこかにマイルやおともdeマイルの2つの特殊なJAL国際線特典航空券。
しかし、2020年に全世界を大きな混乱に陥れた新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり、それに対する特別対応の一環として、無料でのキャンセルや予約変更が可能になったことは、普段知り得ないどこかにマイルやおともdeマイルの不思議な一面を知る機会を生み出すことにもなりました。
また、そうした形でせっかく提供された特別対応を無理なく有効活用する方法としては、オープン券への変更も自由度の高い状態を維持できるという意味で、有力な選択肢なのは間違いありませんから、独自の制限や注意点を確認した上で、少し積極的に利用してみるのもなかなかおすすめだと思いますよ。
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