JAL国際線エコノミークラス 機内食の秘密と楽しみ方(機内食の種類を決める要素、JAL AIRシリーズだけのユニークな魅力、駅弁ならぬJAL限定の空弁、悲しい加熱調理での当たり外れ、機内食の有料アップグレードへの期待)

飛行機で移動する時のお楽しみの1つといえば、飛行中に提供される機内食。

飛行機での移動が一般的になった今現在、一部の例外を除いて国内線での機内食の無料提供はなくなり、主に国際線を利用する時に出会うことになるサービスと言えるかもしれません。

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JALの国際線で提供される機内食の内容

そんな風にして提供される機内食は、JAL国際線の場合、ファーストクラスやビジネスクラスといった上位クラスはもちろん、プレミアムエコノミーを含めたエコノミークラスでも無料で用意され、運賃に含まれる基本的なサービスという位置づけで楽しめるようになっています。

特に、JALでは、ファーストクラスやビジネスクラスでの著名な料理人監修による高品質な機内食の提供はもちろん、最も機内食のコスト上の制限が厳しいはずのエコノミークラスでも、料理コンペティション「RED U-35」の上位入賞者による監修料理や、後述する様々な日本国内の外食企業とのコラボレーション料理などが提供されているなど、機内食への積極的な試みが楽しい航空会社の1つです。

しかし、JALが運航する国際線の中でも、同じクラスの機内食だからといって、すべての路線で常に全く同じものを提供しているわけではないことだけは要注意。

実際、日本発のJAL運航便でも、

  • 運航距離
  • 利用時間帯

などの要素によって、その時その時で提供される機内食は大きく異なり、それらを楽しんだ時の満足度が大きく左右されてしまうのは、ファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミークラスといったすべてのクラスで共通する事柄です。

それに加え、海外の目的地から日本に戻る海外発の便では、それぞれの目的地で提携している機内食工場で製造された機内食が積み込まれ、それが機内で提供されることになりますから、本当に多種多様な機内食が提供されていることが分かりますね。

JAL国際線ファーストクラス 機内食と提供アルコールの路線ごとの違い(日本発 VS 海外発、フラグシップ路線限定の極上森伊蔵、アラカルトメニューの特徴)
JAL国際線ファーストクラス 森伊蔵 VS 極上森伊蔵(提供路線、飲み比べ、極上の魅力、楽酔喜酒 森伊蔵購入)

JALエコノミークラス 機内食の運航距離ごとの違い

こうしてJAL運航便のエコノミークラスで提供される機内食を左右する事柄の中で、最も影響の大きなものの1つとして運航される距離が挙げられます。

というのも、同じ日本発でも、

  • 超近距離(韓国路線)
  • 近距離路線(中国を中心とした東アジア)
  • 中距離路線(東南アジア)
  • 長距離路線(欧米やオーストラリア)

の大きく4種類に分かれていて、それぞれの距離ごとに基本部分の共通した機内食やそれに伴うサービスが提供されているから。

代表的なものとしては、上の画像の様に、

  • 超近距離:ミニプレートタイプや弁当タイプの機内食
  • 近距離路線:超近距離線とも中距離線以上とも異なる独自の機内食
  • 中距離路線:JALエコノミークラスのスタンダードな機内食+軽食
  • 長距離路線:中距離線と共通のスタンダード機内食+2回目の食事

というような内容になっていて、メニュー自体も異なる以上、利用の際に感じる印象も大きく異なるはずです。

つまり、「RED U-35」などのエコノミークラスの機内食でJALのこだわりを楽しみたい場合には、日本から東南アジアなどの中距離以上の目的地に向かう主力と言えるJAL運航便を利用する必要があるということですね。


長距離線だけのお楽しみ、JAL AIRシリーズ限定機内食

機内食としてJALが力を入れている中距離線と長距離線の中でも、長距離線だけで楽しめる限定のサービスが、日本国内の様々な外食企業とのコラボレーションによるAIRシリーズと呼ばれる、限定機内食の存在です。

これまでに、

  • モスバーガー「AIR MOS 」
  • スープストックトーキョー「AIRスープストックトーキョー」
  • 吉野家「AIR吉野家」
  • 大勝軒「AIR大勝軒 つけめん」
  • 東京・蔦「AIR Japanese Soba Noodles蔦」
  • 熊本・紅蘭亭「AIR くまモン」

などのラインナップが用意され、日本発長距離線エコノミークラスの2回目の食事限定で提供されてきました。

そのため、いくら長距離線を利用していたとしても、基本的にエコノミークラス以外のビジネスクラス以上の利用者は、楽しめないサービスなのは要注意。

このAIRシリーズは、専用の可愛らしいパッケージが用意され、見た目が楽しいのはもちろん、肝心の味わいの面でも協力企業の本気が感じられる仕上がりで、到着前の長時間のフライトの締め括りのサービスとしてもなかなかの好印象を感じるものばかり。

そのため、せっかく好評な定番にすらなっている機内食関係の企画ですから、少しグレードアップした形での上位クラス提供や、中距離線など長距離線以外の路線での提供も検討して欲しいと思ってしまうほどです。

しかし、数あるシリーズの中には、その美味しさと引き換えかのように、実際に味わう前には利用者側で仕上げを行わなくてはいけないなど、準備から片付けまでに時間を要するという事情もありますから、飛行時間にゆとりのある長距離線だけの限定サービスに留めておきたいのかもしれませんね。

JALエコノミークラス限定機内食 「AIRシリーズ」の楽しさ(AIR MOS、AIR吉野家、AIR くまモン)

JALエコノミークラス 機内食の昼便と夜便の利用時間帯の違い

機内食が食事という分類から離れられない以上、その内容を左右することの1つに、提供される時間帯という要素は外せません。

実際、上の画像のように、同じ羽田空港発の長距離線と中距離線でも、主に飛行する時間帯によって、提供されるサービスはもちろん、機内食の内容も大きく異なることが分かるはず。

特に中距離線では、昼便での提供が当然のように行われていた「RED U-35」の機内食も夜便では提供されず、確実な機内食の品質のダウングレードが行われています。

これは、より機内食が魅力的になるファーストクラスやビジネスクラスなどの上位クラスでも一部の便で見られる取り扱いですから、機内食を重視する場合には、エコノミークラスに限らず、できるだけ昼便を優先するというのも大切かもしれませんね。

温かい機内食よりも美味しい魅力を感じるJALの空弁

そんな中、我が家でも面白いと感じているのがJALの空弁と呼ばれる機内食。

この空弁は、超近距離線の1つ、日本発韓国・釜山線の昼便で提供されているもので、国際線の機内食でも珍しく、温かい状態での提供が行われない弁当タイプのものです。

内容としては、コンパクトなプラスチック製の弁当箱に、ご飯とメインとなる料理が重ねられた状態で詰められ、その隣にはちょっとした副菜としての惣菜と一口スイーツが仕切られた状態で並べられているのが定番。

こうして提供される空弁の魅力は、やはり機内で提供される前に加熱されることを前提とした機内食よりも自由度が高いと感じる食材や調理法によって作り出された料理が並ぶことかもしれません。

また、海外から来日する観光客も注目するという駅弁を最前線とした、色とりどりの彩りと冷たいままでも美味しく楽しめる日本のお弁当の特長を、機内でお手軽に楽しめるのも嬉しい部分。

その結果、機内で温められた状態で提供される機内食よりも、温めずにそのまま提供されることを前提に用意された空弁の方が、実際に感じる満足度が格段に高いこともあるほどです。

機内で温められた機内食の当たり外れ

確かに、熱を加えられ温められた機内食にはほっと安心するような美味しさを感じることがあります。

しかし、その一方で、提供される前の加熱が強すぎたのか、上の写真のように、食材が破裂するほど熱が加えられ、せっかくの風味や旨味の多くが消えてしまっていたりすることも。

特に、「RED U-35」の機内食では、食材間での微妙な風味の組み合わせに大きな働きを期待している種類の料理もありますから、過度に加熱された時、その味わいはとても残念な結果になります。

また、ご飯がメインと一緒に提供される機内食では、メインの一部が焦げるのと同時に、ご飯の水分がほとんど飛んでしまってパサパサになった状態で提供されることもあれば、逆に、ご飯が柔らかくなりすぎた状態で提供されることもあるなど、毎回確実に美味しい状態での提供が期待できるというわけではありません。

確かに、加熱調理する際の機内の温度や湿度、気圧に加え、地上の機内食工場で調理を終えてからの予冷段階やその後の搭載までの間で機内食自体の温度などの条件も変化するなどの難しさもあるはずです。

それが原因で、物理的に手間暇をかけられ、一部の例外路線を除いて機内での炊きたてご飯の提供も行われているようなファーストクラスやビジネスクラスならまだしも、制限のあるエコノミークラスではこうした最終的な結果の変動は仕方がないと考えるべきかもしれません。

その一方で、そうした加熱調理の部分でトラブルのリスクを抱えるのであれば、エコノミークラスでは、加熱を前提としない空弁のような弁当タイプの機内食の方がいいなと感じてしまうことも。

実際、日本国内で運航される国内線ファーストクラスでは、飛行時間の特に短い羽田空港-伊丹空港間に限って、機内で温めない前提で調製された機内食が提供されているのですが、大きな問題を感じることなく、美味しく楽しめるわけですから。


追加料金を支払って行う機内食の有料アップグレードへの期待

そうした状況で私が期待しているサービスが追加料金を支払っての機内食のアップグレード。

実際にいくつかの海外の航空会社で提供されているだけではなく、日本の航空会社の中からはANAが2019年4月1日からの実施を予定していることから、より一般的なサービスになっていく可能性が高いと感じています。

では、この有料の機内食のアップグレードが提供されるようになることで、どんな変化が期待できるのかというと、

  • 機内食の残りの数に左右されずに、あらかじめ指定した機内食を確実に楽しめる
  • よりコスト的に高品質な機内食が期待できるため、せっかく提供されても口に合わずにそのまま残してしまうことの減少
  • 無料提供の通常の機内食よりも慎重な調理が行われ、加熱失敗リスクの減少
  • 上級会員向けのサービスの一環としての機内食だけの無料アップグレード

というものを私は考えています。

実際、アメリカン航空では、国際線のエコノミークラスとプレミアムエコノミーとでは、全く別々の機内食を用意し、料理を盛り付ける食器すら異なるのですが、そうしたことの影響もあってか、プレミアムエコノミーでは、JALよりも良いと感じる、なかなか満足な機内食のサービスが提供されています。

少なくとも、メインとなる機内食をプレミアムエコノミーとエコノミークラスで全く同じものを利用しているJALの場合、プレミアムエコノミーの機内食をエコノミークラスとは異なる高品質な機内食として準備し、エコノミークラスの希望者も有料でそういった機内食を楽しめるようになったなら、より高い満足度をJALの機内食に対して感じる大きな契機になるように思います。

欲を言えば、上級会員には無料でそうした高品質な機内食が提供されるのであれば、言うことなしですね。

アメリカン航空27便(AA27)B787-9プレミアムエコノミー搭乗記(LAX-HND、優先搭乗、シートの快適性、アメニティ、機内食、マイル加算のお得度)
JAL国際線ファーストクラス機内食 和食・洋食・アラカルト(成田-ロサンゼルス、ニューヨーク-羽田、メインディッシュ・メニュー選びのこだわり)

特別な機内食を選ぶメリットとデメリット

一般的な機内食の他に、JALでは特別な機内食として、機内特別食メニューというラインナップを大人向けに用意しています。

具体的には、

  • ベジタリアンミール(卵と乳製品使用)
  • ベジタリアンミール(卵と乳製品不使用)
  • 生野菜のベジタリアンミール
  • オリエンタルベジタリアンミール
  • 7品目アレルゲン対応食
  • 27品目アレルゲン対応食
  • 消化のよいお食事
  • 低塩分ミール
  • 糖尿病ミール
  • 低カロリーミール
  • 低グルテンミール
  • 低脂肪ミール
  • シーフードミール
  • フルーツミール
  • 低乳糖ミール
  • ヒンズー教ベジタリアンミール(アジア風)
  • ヒンズー教ミール
  • ジャイナ教ベジタリアンミール
  • イスラム教ミール
  • ユダヤ教ミール

という合計20種類。

これらの特別な機内食は、それぞれの機内食ごとに設けられた便出発の24時間前~72時間前の受付期限までにJALホームページや予約デスクへの電話、メールでの問い合わせから申し込むことで、無料での利用が可能なサービスとして提供されています。

ちなみに、こうした特別な機内食は、他の利用者に提供される予定の機内食と取り違えしてしまうと、場合によっては利用者の生死に関わるリスクがあるため、通常の機内食の提供よりも優先して早めのタイミングで提供されるというメリットも。

一方で、仮に上位のビジネスクラスへの無料のアップグレードの可能性があったとしても、エコノミークラスで特別な機内食を希望していると、その時点でビジネスクラス用の特別な機内食を用意できないことを理由に、無料でのアップグレードが提供される、インボラアップグレードの可能性が大きく制限され、実質的には期待できないものになってしまうリスクがあるとされているのは要注意。

そのため、我が家でも、エコノミークラス利用する時には、特別な機内食の中でも、フルーツミールに大きな魅力を感じるものの、実際にはインボラアップグレードの可能性を無駄にしてしまうリスクもあって、常に利用できるわけではないというのが正直な部分です。

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まとめ

今現在も、変わることのない飛行機での特別感を演出してくれる国際線の機内で楽しめる機内食。

実際、JALの運航する便のエコノミークラスでは、利用する便の目的地や飛行する時間帯によって、本当に様々な種類の機内食が提供されていることに驚くはずです。

もちろん、時には、利用者との好みと料理の種類の相性はもちろん、機内での加熱調理の成否などが原因で、その満足度は大きく変化することもあるものの、全体的に楽しめるように工夫や配慮がたくさん散りばめられています。

また、一部の航空会社ではこれまで無料で提供されてきた特別な機内食を拡張する形で、有料での機内食のアップグレードも提供されるようになり、より利用者に合わせた選択肢としてのアレンジが一般的なものになることも期待できるというのも、利用する側にとってはなかなか嬉しい変化の1つですね。

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