JALで到達難易度の高い順番に用意されている
- JMB ダイヤモンド
- JGC プレミア
- JMB サファイア
- JMB クリスタル
という4つの上級会員ステイタス。
しかも、この中でも、
- JMBダイヤモンド
- JGCプレミア
の2つには、
- ファーストクラスラウンジへのアクセス
- 専用カウンターでの優先チェックイン
- 国際線と一部の国内線での最優先搭乗
- 預入荷物の優先返却
- 事前座席指定やキャンセル待ち利用時の最優先扱い
- マイルの有効期限廃止
- もれなくプレゼントがもらえるサービスセレクション
といった、それ以外のステイタスにはない、数多くの魅力的な特典が用意されています。
目次
ライバルの先得の頑張りで優遇の実感が困難&地味なJAL国内線特典航空券向け特典
それらの魅力的なラインナップに比べると、どうしても地味な印象を感じる特典が、
JAL国内線特典航空券先行予約サービス:
- 通常2ヶ月前の特典航空券予約受付開始のさらに2週間前から予約受付開始
- キャンセル手数料は通常通り航空券1冊につき3,100円
- JMBダイヤモンドとJGCプレミアの共通特典
JMBダイヤモンド特典航空券:
- 有償の普通席に空席がある限り、通常の必要マイル数の2倍の負担で特典航空券としての予約が可能
- 先行予約の対象外で通常通り2ヶ月前からの予約受付開始
- キャンセル手数料は通常の2倍で航空券1冊につき6,200円
- JMBダイヤモンドのみの限定サービス
という2つの国内線特典航空券予約時に活用可能な優先サービスの存在です。
では、なぜこれらの特典にそうした印象を感じてしまうのかと言うと、330日前に特典航空券も有償航空券もすべての航空券の予約が一度に開始される国際線航空券に対し、国内線では、大きく2つの段階から成り立っていることに大きな原因があると考えています。
具体的には、予約の受付開始時期が、
- 1月と8月に夏ダイヤと冬ダイヤのそれぞれ約半年分の先得予約を一度に受付開始
- それぞれの搭乗日の2ヶ月前に特典航空券も含む先得以外の予約を受付開始
の2つに分かれているため、
- JAL国内線特典航空券先行予約サービス(JMBダイヤモンドとJGCプレミア共通)
- JMBダイヤモンド特典航空券(JMBダイヤモンドのみ)
といった国内線特典航空券向けの特典が利用できるようになるずっと前には、すでに先得でのお得な予約が可能になっている以上、せっかくの優先&先行扱いをあまり現実的に実感できないと感じています。
JAL国内線特典航空券先行予約サービスとJMBダイヤモンド特典航空券の魅力
では、先得が存在することで、JAL国内線特典航空券先行予約サービスの価値が損なわれているのかというと、実はそうとは限りません。
なぜなら、JAL国内線特典航空券先行予約サービスには、
- ゴールデンウィークや夏休み、冬休みなどの繁忙期でも2ヶ月+2週間の先行予約が可能
- 繁忙期などの除外期間以外はディスカウントマイルやJALカード割引などの必要マイル数の割引キャンペーンと先行予約の併用が可能
といった2つの特長を持っているから。
まず、1つめの、繁忙期の時期でも利用できる点については、特典航空券に比べて予約変更やキャンセルの条件が格段に厳しい先得であっても高額な運賃負担が必要になる以上、そうした時期でも優先&先行扱いによって予約確保の面での大きな安心感も与えてくれるのはもちろん、通常の必要マイル数の負担だけで予約が完了できることで高いお得度を誇るのは間違いありません。
また、2つめの、必要マイル数割引キャンペーンと先行予約が併用できることについても、さすがに繁忙期などの利用は元々対象外として、キャンペーンでのお得な利用は制限されているものの、それ以外の時期には、割引された必要マイル数でのお得な予約を優先的に確保できることも想像以上に大きなメリットになるはずです。
同様に、どうしても割高に感じてしまうJMBダイヤモンド特典航空券についても、利用対象外となる除外日は存在しないため、あえて運賃自体が高額になる繁忙期に利用することで、予約変更の自由度とまだまだリーズナブルなキャンセル手数料といった特典航空券の利便性を、まずまずなお得度と両立することも十分可能になります。
2親等以内の家族の単独での利用も可能にするJAL国内線特典航空券向け特典
これらのJAL国内線特典航空券先行予約サービスやJMBダイヤモンド特典航空券はあくまで国内線特典航空券を対象に付加価値を提供する特典ですから、自身やその家族のマイルを利用して予約と発券を行う会員本人の2親等以内の家族を対象としたものであれば、会員本人が同行しない2親等以内の家族だけでの旅程も問題なく予約可能という性質を持っています。
つまり、
- 子/子の配偶者
- 父母
といった1親等以内の家族はもちろん、
- 孫/孫の配偶者
- 兄弟/姉妹
- 祖父母
といった2親等以内の家族に対して、会員本人が同行しない、それぞれの家族が単独で旅行する旅程でも、プレゼントするように特典航空券の予約・発券を行ってあげられるということですね。
JAL国内線特典航空券向け特典の潜在能力をフルに引き出すJALサービスセレクション パートナーステイタスコース
こうした特長を持つJAL国内線特典航空券先行予約サービスやJMBダイヤモンド特典航空券だからこそ、その潜在能力をフルに引き出してくれるサービスの1つが、JALサービスセレクション パートナーステイタスコース。
このパートナーステイタスコースというのは、
- JMBダイヤモンド
- JGCプレミア
の2つの上級会員ステイタス保有者が対象の限定特典として、あらかじめ選択肢として用意された、
- JALで利用できる専用ポイントやクーポン券
- サクララウンジの利用クーポン
- 各種ギフト商品
などのプレゼントが、もれなくもらえるサービスセレクションというサービスのラインナップの1つ。
実際、このコースでは、会員本人がJMBダイヤモンドなら家族もJMBダイヤモンド、会員本人がJGCプレミアなら家族もJGCプレミアというように、会員本人と全く同じ上級会員ステイタスを家族に提供されるというなかなか強力なものです。
しかも、2019年度版からはその内容が上級会員ステイタスをプレゼントする先の家族の条件を中心に大きく改善され、
2018年版:
- 配偶者のみ
2019年版:
- 配偶者
- 同性パートナー
- JALカード家族プログラムに登録している家族
- JALファミリークラブに登録している家族
という形になりました。
その結果、JGCの保有が条件となるJGCプレミアでは下準備としての多少の手続きが必要だったり、工夫を要する場合もあるものの、最終的には、
- 子/子の配偶者
- 孫/孫の配偶者
- 兄弟/姉妹
- 父母
- 祖父母
といった幅広い続柄の家族にまで、JMBダイヤモンドかJGCプレミアの上級会員ステイタスがもれなく無料でプレゼントできるということですね。
こうして最大2親等離れた家族に上級会員ステイタスを提供できるようになったことで変わるのは、JAL国内線特典航空券先行予約サービスやJMBダイヤモンド特典航空券を利用できる家族の範囲です。
実際、会員本人だけがJMBダイヤモンドかJGCプレミアの場合、家族旅行で旅行する機会がないとは言えない、会員本人から見た兄弟や姉妹の子供、つまり甥や姪は3親等となるため、国内線特典航空券先行予約サービスやJMBダイヤモンド特典航空券の対象外になってしまうのは避けられません。
しかし、パートナーステイタスコースを利用して、1親等離れた父母はもちろん、2親等も離れている兄弟や姉妹を対象にパートナーステイタスコースを適用すると、会員本人だけの時から対象者の範囲はさらに大きく広がるため、甥や姪といった範囲の家族にも国内線特典航空券先行予約サービスやJMBダイヤモンド特典航空券の恩恵を提供できることになります。
確かに、JMBダイヤモンド特典航空券だけはJMBダイヤモンド限定の特典ですが、一方の国内線特典航空券先行予約サービスは、その対象者が元々サービスセレクション対象の、
- JMBダイヤモンド
- JGCプレミア
の2つの上級会員ステイタスと完全に重なりますから、使いやすさの面でなかなかスムーズで快適な印象を感じる方も多いはず。
まとめ
JMBダイヤモンドとJGCプレミアのみを対象とし、繁忙期でも普段と同様の特典が提供されるJAL国内線特典航空券先行予約サービスやJMBダイヤモンド特典航空券という2つの限定特典。
確かに有償の国内線航空券の中での強大なライバルとなる先得の存在や、特典航空券としてのお得な利用を目指す場合に元々候補となる選択肢が限られることなどから、これらのサービスにはある種の難しさを感じる可能性があるのも事実です。
しかし、同じようにJMBダイヤモンドとJGCプレミアを対象に提供されるJALサービスセレクション パートナーステイタスコースと組み合わせ、より広い範囲の家族と一緒に繁忙期などの旅行を予約できた時には、その絶大な効果を実感できるはず。
確かに、JAL国内線特典航空券先行予約サービスに対する先得よりもあまり先行していない印象やJMBダイヤモンド特典航空券に対する割高な印象はなかなか取り除けるものではなく、利用を控えてしまいやすいとは思うものの、それでも、しっかりと考えられ、魅力も十分持ち合わせているサービスですから、目的やタイミング、事情などに合わせて少し積極的に活用してみるのもなかなかおすすめだと思いますよ。
コメント
我が家は、国際線特典航空券plusの導入以降、国内線特典航空券の利用を視野に入れるようになりました。
その1
3月31日の伊丹羽田夕刻便。
この日程は、夏ダイヤ切り替え初日のため、運賃設定発表が先得運賃先行予約の数日前までなく、ダイヤモンドプレミア先行予約開始時点では、普通運賃か特典航空券の選択しかありませんでした。既に前日の羽田伊丹をウルトラ先得で購入済のため、日程を早めに確保したく、特典航空券を先行予約しました。その後、同便のスーパー先得運賃が7,550円と分かり、マイル単価の結果は(>___<)。とはいえ、誕生祝いは何とかしたく、思い出したのが、「どこかにマイル」。
早速、会議の直後の週末1泊で検索。帰りもラウンジが使えるよう検索し、札幌、広島、徳島、熊本の候補で申し込みし、結果通知がきて、行き先は広島で決定。1泊なので、ホテルはグランドプリンスホテル広島にし、温泉♨三昧の旅になりそうです。
マイル単価は、25日前発券のため、特便21と比較したところ、約5円。これも驚異の単価です。
上の結果から、我が家は今後、国内線特典航空券も使い道の1つとして活用していくことになりそうです。
コメント、ありがとうございます。
丁寧に描かれた、計画から実際の予約までの経緯を拝見して、「うんうん、なるほどなるほど」と私自身うなりながらとても興味深く感じるのと同時に、とても充実し高い満足度で楽しめる旅程を確保されたんだと感心しておりました。
それにしても「どこかにマイル」は本当に面白いですよね。
我が家の場合、私も家族もJMB G.G WAONによるおともdeマイルの3,000マイルバックの特典を受けられる年齢のため、好きな目的地を選べることを優先して、こちらを利用することもまだまだ多いものの、時折どこかにマイルを利用する機会があると、そのお得度には脱帽するばかり。
我が家でも、おがさんと同じように国内線特典航空券でのマイル活用も順調に増えていきそうです。