2019年版 JAL機内販売 森伊蔵購入の争奪戦を勝ち抜くための具体的な準備と戦略(機内販売条件と詳細発表の時期、油断できない波乱の東南アジア、販売終了は何月、争奪戦と複数本購入の対策、インボラアップグレードと森伊蔵)

JAL国際線を利用するメリットとして忘れてはいけないことの1つが、幻の焼酎とも評されるほどの人気を集める、森伊蔵を機内販売で購入できるというもの。

これはJALが森伊蔵の製造元と、長きにわたる信頼関係を築き上げているからこそ実現しているサービスで、機内販売の他にも、国際線と国内線のファーストクラスで提供されるアルコールの1つとしても、特別な存在感を保ち続けています。

2020年版 JAL機内販売 森伊蔵購入争奪戦に立ち向かうための具体的な戦略(機内販売条件と発表時期、複数本購入の具体的な方法、2020年3月開始の新規制限と対策、インボラでの購入条件達成、持ち帰りテクニック、極上森伊蔵&楽酔喜酒森伊蔵との比較)
JAL森伊蔵機内販売での利用キャビンクラスと上級会員ステイタスの条件と制限(森伊蔵のオールシーズン&フルラインナップ提供、極上森伊蔵と楽酔喜酒森伊蔵の機内販売条件比較、キャビンクラスと上級会員ステイタスの制限、50万マイル相当の別格の価値を持つ18年貯蔵原酒森伊蔵)

JAL国際線森伊蔵機内販売の基本的な内容と正式発表の時期

 

そんな森伊蔵の機内販売ですが、基本的には、

  • JAL運航便のファーストクラスとビジネスクラスの利用者のみを対象とした機内販売サービス(エコノミークラスやプレミアムエコノミーの利用者は対象外)
  • 販売対象は森伊蔵720ml(アルコール度数 25度)
  • 価格は3,200円。JALカード割引の10%OFF適用で2,880円
  • 販売本数は通常1人につき1本までに制限
  • 通常販売期間は毎年3月1日から在庫がなくなるまで
  • 販売路線は一部の例外を除く中・長距離路線

という条件でサービスの提供が行われています。

つまり、この機内販売サービスでは、本来定価での購入が著しく困難な森伊蔵を、利用クラスと販売期間が限定されるとは言え、定価よりもさらにお得な金額で購入できるという部分に大きな魅力があるということです。

ちなみに、こうして毎年恒例になっている森伊蔵の機内販売ですが、あくまで期間限定のキャンペーンとして実施されているため、実際の発表が行われるまでは、本当に今年も販売されるのか分かりません。

そうした事情もあり、我が家でも毎年2月25日前後に正式な発表として更新されるJALの機内販売誌、JAL SHOPの3月-4月号の内容を確認することはドキドキワクワクの楽しみなイベントの1つになっています。

2019年2月25日追記:

無事に2019年も3月1日からの森伊蔵の機内販売の実施が発表されました。

販売条件としては、

  • JAL運航便のファーストクラスとビジネスクラスの利用者のみ対象
  • アルコール度数 25度の森伊蔵720ml
  • 価格は3,200円。JALカード割引の10%OFF適用で2,880円
  • 販売本数は通常1人につき1本までに制限
  • 3月1日から販売開始
  • 販売路線は欧州線、北米線、ハワイ線、東南アジア線、インド線、オセアニア線の中・長距離路線

といった形の想定されていた中では好条件のものになりました。

https://www.jal.co.jp/inter/service/jalshop/book190304/html5.html#page=119

最も油断できないのが東南アジアの森伊蔵機内販売路線

例年、スケジュールとしては、

  • 2月25日前後に詳細発表
  • 3月1日から販売開始
  • 在庫払底で販売終了

という流れで機内での販売が行われる森伊蔵ですが、販売条件の詳細が発表される時に最も注意しなくていけないのが、販売される路線の内訳です。

というのも、長距離線として運航される欧米はもちろん、中距離線の中でも長い時間の飛行となるオーストラリアは問題なく販売対象となるのですが、中距離線の中でも東南アジアを中心としたアジアは、その年によって対象となる路線が大きく変更されているから。

具体的には、

  • バンコク、ハノイ、ホーチミンシティ、シンガポール、ジャカルタ、クアラルンプール、デリーといった中距離線として運航されるほぼすべての主要都市が対象
  • 3月から4月の最初の2ヶ月間のみバンコク、ハノイ、ホーチミンシティ、シンガポール、ジャカルタ、クアラルンプール、デリーといった中距離線として運航されるほぼすべての主要都市が対象となるものの、5月以降はジャカルタのみ対象となり、それ以外の路線は販売終了
  • 3月の機内販売開始からアジアを中心とした中距離線ではジャカルタのみが対象

というように、多くのアジアの主要都市を対象とすることもあれば、そうした状況から変更が加えられたり、はたまた最初からごく限られた都市のみを対象としたりと、最終的な結果は本当に様々。

そのため、欧米やオーストラリアの路線はほぼ全く問題はないものの、それ以外の東南アジアを中心としたアジアの路線では、せっかくビジネスクラスで予約したにも関わらず、肝心の機内販売の対象路線から外れた結果、森伊蔵の機内販売を利用できないリスクがあるということになります。

ちなみに、上記の具体例でジャカルタが異様に優遇されているのは、JALの運航する現状のインドネシア路線では、他のライバル航空会社が運航する路線網に比べて不利という、ビジネス上の判断がここ数年継続して行われていることが主な理由です。

森伊蔵の機内販売は何月まで行われるのか

販売路線と同様に頭を悩ませることになるのが、いつまで森伊蔵の機内販売が継続して行われるのか、ということかもしれません。

なぜなら、在庫がなくなり次第終了するという販売終了の時期によっては、せっかく森伊蔵の機内販売の対象路線でビジネスクラスを予約していたとしても、購入する前に販売自体が終了し、結果的に購入できないという状況になってしまうリスクがあるから。

ただ、これについては、その年ごとに結果は大きく異なり、実際にその時その時で対象路線を利用してみないと分からないというのが、私の正直な実感です。

上の写真は、2016年7月下旬の2016年の森伊蔵の販売終了直前時期に、パリ-羽田線の国際線ファーストクラスを利用した時の森伊蔵の購入レシートですから、この年は少なくとも7月下旬まで森伊蔵の機内販売が行われていたことが分かります。

その一方で、2018年6月下旬に森伊蔵の販売対象路線のビジネスクラスを利用した時には、はっきりと在庫払底による販売終了と案内され、昨年に関しては7月はもちろん、6月下旬まですら、森伊蔵の在庫は残らなかったということに。

そのため、個人的には、

  • 3月から5月は余程のことがない限り問題なく購入可能
  • 6月初旬から中旬は在庫払底で購入できないリスクを少しだけ考える必要あり
  • 6月下旬は購入できない可能性が高いと覚悟
  • 7月は可能性的にほぼ難しく、購入できたならラッキー

というようなスタンスで、森伊蔵の機内販売の対象となるような路線の予約を作成するようにしています。

ビジネスクラス利用時の森伊蔵争奪戦とその対策

こうして行われる森伊蔵の機内販売では、

  • 森伊蔵の搭載本数は1便8~10本程度
  • ファーストクラス利用者は注文の段階で最優先での購入確定が可能
  • ビジネスクラスのみで運航される便の場合は基本的に早い者勝ち
  • ファーストクラス利用者や上級会員、特定のお得意様の場合、これまでの機内販売での嗜好などを踏まえ、注文がない段階での事前ホールドといった優遇あり

といった公表されていないルールが存在しているため、ビジネスクラス利用時は少しだけ注意が必要です。

なぜなら、搭載本数以上の購入希望者が現れた場合、森伊蔵の争奪戦が勃発することで、せっかく購入できるチャンスを手にしていたにも関わらず、ちょっとした対策を行わなかったために売り切れで購入不可という残念な結果になってしまうリスクがあるから。

その対策としておすすめしたいのが、

  • 進行方向に向かってできるだけ前方左側の席を指定する
  • 優先搭乗を利用してできるだけ早く機内に入り着席する

という2つ。

これらの対策を利用することで、搭乗開始直後の早いタイミングで自分の席に到着できるため、担当の客室乗務員の方とも早い時期にあいさつを交わせるのはもちろん、その段階でリクエストとしてでも森伊蔵の購入希望を伝えることが可能になります。

さらに、前方左側の席は、客室乗務員の中でも上位にあたる方が担当されることが多い以上、森伊蔵争奪戦が不可避になった時に良い結果を期待する上でも、大きなアドバンテージになるはず。

もちろん、確約がサービスとして提供されているファーストクラスとは異なり、ビジネスクラスの利用では、この段階での確約はもらえないことが大半ですが、それでも早めにリクエストを完了したということに違いはありません。

JAL国際線ファーストクラスの機内サービスを120%楽しむためのリクエスト(ワインリストに掲載されていないアルコール、食事でのアレンジ、アメニティ&パジャマ、アラカルトの楽しみ、ファーストクラス優先降機、誕生日&記念日の特典、森伊蔵の機内販売優遇)
JAL JMBダイヤモンド到達ビフォー&アフター(高い搭乗時のお得度、インボラアップグレード前提予約、とりあえずキャンセル待ち、マイル&eJALポイントの高還元、旅行頻度増加とダイヤモンド維持難易度変化、他社移行ではなく10万FOPを超えてもJAL)

森伊蔵の複数本購入と注意点

このような形で機内販売が行われる森伊蔵ですが、その販売ルールのうち、

  • 販売本数は通常1人につき1本までに制限

のみ、必ず守られるものではなく、購入希望者が森伊蔵の搭載本数よりも少ないなどの理由で、1人で2本以上の複数本の購入が可能になるケースも意外に多く存在しています。

そういった場合、2本以上の複数本の購入は、ファーストクラス利用者や上級会員、特段のお得意様の中でも、早くに希望を出した方などの優遇され、調整完了後の最終的な購入可能本数の案内は機内販売終了のタイミングに行われます。

実際、上の写真は、2017年2月25日から3月25日までの約1ヶ月間限定で運航されたファーストクラス搭載機材での羽田-バンコク線で森伊蔵を購入した時のレシートですが、この時は早いタイミングでリクエストを行ったファーストクラス利用者に限って複数本の購入が可能でした。

そのため、確実に森伊蔵が購入できるファーストクラス利用者でも、複数本の森伊蔵購入を希望する場合には、できるだけ早いタイミングで客室乗務員の方にリクエストしておくことがおすすめなのはビジネスクラス利用時と全く変わりないということですね。

ただし、複数本の森伊蔵の購入にはとても重要な注意点が存在しています。

それが、日本以外の国に入国する時に持ち込みできるアルコール類の本数や分量の制限。

それを具体的にまとめてみたのが下の表です。

このように、国ごとに細かく制限が設けられているのですが、そうした制限に対してのうっかりミスが意外に深刻な刑罰や処罰につながるリスクがあることも、森伊蔵を複数本購入する時には、絶対に忘れてはいけないポイントです。

そうした事情も、我が家では往路での複数本購入はもちろん、森伊蔵の購入自体すらあまり積極的に検討せずに避けている理由の1つになっています。

JAL 森伊蔵 機内販売ルールと複数本購入の方法

ビジネスクラスでの争奪戦回避や複数本購入に有利な路線の見分け方

このような注意点も存在する森伊蔵の機内販売での購入でも、ビジネスクラス利用時の争奪戦の回避や複数本の購入の実現に有利な路線と不利な路線はある程度別々に分かれています。

具体的に有利な路線の条件としては、

  • 元々機内販売の利用者が少ない傾向のある深夜便
  • 目的地に到着してから荷物になるのが避けられない日本発の便
  • 優先的な在庫確保が提供されるファーストクラスが存在する便(ファーストクラス利用者目線)
  • 確約が行われるファーストクラス利用者が少ない、あるいはファーストクラス自体が存在しない便(ビジネスクラス利用者目線)
  • 森伊蔵の購入が可能なビジネスクラス利用者の利用者自体が少ない便(ビジネスクラス利用者目線)

といったものが挙げられます。

もちろん、旅行する時期や目的地、利用クラスによっては、常にこうした条件をすべて満たせるとは限らないものの、予約時にこうしたポイントのいくつかだけでも満たせるように工夫してみるというのも、森伊蔵の機内販売を楽しむ上では重要なことかもしれません。

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インボラアップグレードと出発当日の空港でのアップグレード

複数本の購入に比べ、しっかりと厳格な適用が行われているビジネスクラス以上という購入条件ですが、元々エコノミークラスを予約している場合でも、ビジネスクラス利用者として森伊蔵の購入が可能になることがあります。

それがインボラアップグレードや出発当日の空港でのマイルを利用したアップグレード。

なぜなら、これらのアップグレードによって、ビジネスクラス以上の利用が実現した場合でも、問題なく森伊蔵の機内販売での購入が可能になるから。

そのため、インボラアップグレードの発生に直結するエコノミークラスの満席が予想される便の予約や、出発当日の空港でのアップグレードのためのマイル利用などは思い切って挑戦したい事柄の1つです。

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森伊蔵を複数本購入を希望した時の上限本数

このようにして、「毎年3月1日から売り切れ前の時期」の「ビジネスクラス以上の上位クラス搭乗」という森伊蔵を購入するための2つの条件を満たせた場合、どうしても気になってしまうのは、何本までの森伊蔵が購入できるのかということかもしれません。

この部分については、

  • 販売時期ごとに変動することもある森伊蔵の最大搭載本数
  • 他の森伊蔵の購入希望者の有無
  • 復路便の場合のみ、往路分として搭載されたものの販売されなかった森伊蔵の残り本数
  • 搭乗便を担当する客室責任者の方の販売方針や考え方

によって左右されるという事情があるため、搭乗し、そのフライトを終えるまでは、分からないというのが正直な部分です。

実際、私自身、どんなに複数本の購入に良好な条件が揃ったと判断したフライトでも、1本のみの購入しかできないという悲しい経験もしています。

その場合は、売り切れになることなく購入できたという意味で、例え1本だけの購入でも運が良かったと考えるようにしています。

逆に、日本発の往路で購入希望者が極端に少なかった便の復路にあたる便を利用するというような幸運な状況に出会えた場合、10本を超える森伊蔵の購入も不可能ではありません。

上の写真のレシートの購入場面では、

  • ファーストクラスが搭載されている路線の中では夜行便に近い性質の便
  • ファーストクラスとビジネスクラスの両方に明らかな空席が目立つ繁忙期ではない時期
  • ファーストクラスの1Aに搭乗
  • 優先搭乗での搭乗開始直後のタイミングで客室責任者の方に複数本購入を希望
  • JMBダイヤモンドのステイタス保有

といった条件を満たしていたのですが、結果的に合計13本の購入が可能と案内を受けました。

まとめ

JAL国際線機内販売での森伊蔵購入を実現するためには、森伊蔵の販売期間に販売対象路線にファーストクラスやビジネスクラスで搭乗することに加え、機内での争奪戦に勝利する必要があるなど、なかなかの高い難易度を目の当たりにするリスクがあるのも事実。

しかし、いくつかの対策やテクニックを忘れずしっかりと活用することで、意外に購入のチャンスを広げられるため、一度でも利用してみると、毎年期間限定で開催される恒例イベントの1つとして楽しみになるという方も意外に多くいらっしゃるかもしれません。

実際、こうして購入できた森伊蔵は、自身で楽しむのはもちろん、お酒が好きな方への贈り物としてもとても喜ばれる一品として大活躍してくれるなど、そのメリットは魅力的なものですから、せっかくの貴重な森伊蔵購入のチャンスが得られたのなら、少し積極的に活かしてみるのもおすすめだと思いますよ。

コメント

  1. ゴルゴ より:

    詳細なアドバイスありがとうございました。
    大変参考になりました。
    4月SYDに行った際、往路は免税範囲の3本、
    帰りは購入希望を伝えるととともに、
    残ったら全部購入すると伝えて12本、
    往復で15本購入できました。
    運ぶのが大変で成田からタクシーでした。
    笑( ;∀;)

    • スタ好き より:

      コメントを頂き、ありがとうございます。

      この記事が少しでもお役に立てたのであれば嬉しい限りです。
      そして、1回の往復での合計15本の森伊蔵購入、おめでとうございます!

      しかも、実質的な制限のない復路のみで12本となると、シドニーからの機内で過ごす長いとは言えない時間の中で、客室乗務員の方々とのとても良好な信頼関係を築かれたことが実を結んだ結果とお見受けしました。

      それにしても、一番大きいサイズの機内販売用のビニール袋でも3袋以上になってしまう10本を超える森伊蔵購入となると、大小様々な種類のサポートが提供される国際線ファーストクラス運航路線利用時ならまだしも、それが期待できないビジネスクラスまでの路線で、(しかも仮にお一人でのご旅程であったのなら・・・)、空港からのお持ち帰りだけではなく、降機時からなかなか大変な労力を要したのではないかと心配になりました。

      いずれにしても、際立った成果獲得とそれらの無事に持ち帰った上でのご帰還、おめでとうございます。
      そして、本当にお疲れ様でした。