JALホノルル線国際線ファーストクラスの予約受付開始日の特典航空券への開放状況と予約戦略(繁忙期予約争奪戦の敗者復活戦、ホノルル線ファーストクラス限定サービスの魅力、特典航空券への空席開放状況と予約戦略、隠された上級会員優遇としてのキャンセル待ち活用)

JALが提供するサービスの中で、最も洗練され高品質なものといえば、それは国際線ファーストクラス搭乗時に受けられるサービスなのは間違いありません。

なぜなら、そこで提供する料理や飲み物、さらには実際のサービスを提供する客室乗務員の方々の乗客1人あたりの人数など、最大限コストをかけて、最もJALの理想に近い空間と時間を実現しているから。

JAL国際線ファーストクラスの機内サービスを120%楽しむためのリクエスト(ワインリストに掲載されていないアルコール、食事でのアレンジ、アメニティ&パジャマ、アラカルトの楽しみ、ファーストクラス優先降機、誕生日&記念日の特典、森伊蔵の機内販売優遇)

JAL国際線ファーストクラスの運航路線でも変わり種のホノルル線

そうした魅力を持つJAL国際線ファーストクラスですが、利用する上での最大の注意点はJALが運航するすべての路線で設定されているわけではないこと。

具体的には、

北米:

  • ニューヨーク(羽田発着と成田発着の1日2往復)
  • シカゴ(成田発着の1日1往復)
  • サンフランシスコ(羽田発着の1日1往復)
  • ロサンゼルス(成田発着の1日1往復)

ヨーロッパ:

  • ロンドン(羽田発着の1日1往復)
  • パリ(羽田発着の1日1往復)

というように、北米とヨーロッパの本当に長距離の路線で運航されているのみです。

その結果、それらの長距離線で運航される国際線ファーストクラスを特典航空券で利用するためには、大人1人の往復に、

  • 北米:140,000マイル
  • ヨーロッパ:160,000マイル

というなかなか気軽に利用できるとは言えないマイル数が必要になってしまうのは避けられません。

そんな国際線ファーストクラスの中でも変わった存在と言えるのが、成田空港とハワイのホノルル・ダニエル・K・イノウエ国際空港間を結ぶ路線。

というのも、このホノルル線の国際線ファーストクラスは、

  • ゴールデンウィーク
  • お盆休み
  • 年末年始

といった繁忙期限定の運航に制限されるため、常に利用できるとは限らない一方、中距離戦として扱われるため、

  • 片道50,000マイル
  • 往復100,000マイル

というように、特典航空券での利用に必要マイル数も長距離線での利用に比べるととてもリーズナブルなものに抑えられています。

ちなみに、このホノルル線での国際線ファーストクラスの運航は、

  • 2016年/2017年の年末年始
  • 2017年のお盆休み
  • 2017年/2018年の年末年始
  • 2018年のお盆休み
  • 2018年/2019年の年末年始
  • 2019年のゴールデンウィーク
  • 2019年のお盆休み
  • 2019年/2020年の年末年始

というように、これまでに合計8回も運航が行われ、ある種の定番イベントとしての様相を呈するようになってきました。

JALホノルル線ファーストクラスサービスの魅力(かつて運航されていた中距離JAL国際線ファーストクラスの特長、繁忙期特典航空券争奪戦の敗者復活としてのホノルル線、復活のシャンパン・サロン、森伊蔵&波花の幻の焼酎飲み比べ)

JALホノルル線ファーストクラスの最大のメリット

期間限定でお得に特典航空券でのJAL国際線ファーストクラスの利用も可能なホノルル線ですが、その最大の魅力は、予約受付開始日が通常の約1年前(2019年3月31日までは330日前まで、2019年4月1日からは360日前)ではなく、特定の日付にすべての日程の空席の予約受け付けが開始されるということ。

それを確かめるため、ホノルル線の国際線ファーストクラスの予約受付開始のタイミングについて、JALのプレスリリースなどに記録が残っているものを参考に調べ、具体的にまとめたのが以下の結果です。(数字は「年/月/日」の順。)

2016/2/2~13

時期運航期間詳細発表日予約受付開始日通常予約受付開始
2016-2017年末年始2016/12/28~2017/1/82016/8/242016/8/29

14時から

2016/2/2~13
2017お盆2017/8/4~152017/1/19不明2016/9/8~19
2017-2018年末年始2017/12/28~30
2018/1/2~4
2017/8/222017/8/28

14時から

2017/2/1~8
2018お盆2018/8/10~172018/1/182018/1/24

14時から

2017/9/14~21
2018-2019年末年始2018/12/29~2019/1/52018/8/212018/9/10

14時から

2018/2/2~9
2019GW2019/4/26~5/52019/1/232019/1/31

14時から

2018/5/31~6/9
2019お盆2019/8/8~172019/1/232019/1/31

14時から

2018/9/12~21
2019-2020年末年始2019/12/26~2020/1/42019/8/212019/8/27

14時から

2019/1/30~2/6

 

こうしてみると、いずれの予約受付開始のタイミングも、通常の約1年前の予約受付開始直後の争奪戦が完全に終わった後に、出発の数ヶ月前のタイミングに全く新しいチャンスとして登場していることがわかります。

そのため、通常の約1年前の予約受付開始直後の争奪戦で望むような成果が得られなかった時の保険や敗者復活戦といった活用もできるということですね。

ホノルル線JAL国際線ファーストクラスの魅力

こうした予約面でのメリットを持つホノルル線ですが、数ある国際線ファーストクラスの中でも、唯一ホノルル線だけで提供サービスが用意されているなど、特長的な路線の1つなのは間違いありません。

というのも、ハワイのノースショアに移住した日本人のご夫婦が2人だけで醸造されているため、年間わずか6,000本のみの出荷という高い希少性を持ち、ハワイの芋と日本の伝統的な製法とが生み出す味わいが魅力とされる焼酎、「波花」がこのホノルル線の国際線ファーストクラス限定で提供されているから。

もちろん、JAL国際線ファーストクラスでは定番となっている、森伊蔵も同じ機内で提供されていますから、いずれも希少な焼酎とされる波花と森伊蔵の飲み比べも難しいものではありません。

ちなみに、波花も森伊蔵も、かめ壺を利用した伝統的な製法で丁寧に生み出される焼酎という点で共通しているのも面白いですね。

また、日本発の国際線ファーストクラス利用時には、世界の航空会社で唯一JALだけが機内で提供するシャンパン、サロンも楽しめることに加え、機内食も他の長距離国際線ファーストクラスと同様のものが味わえるなど、まさにフルサービスのJAL国際線ファーストクラスを堪能できるという意味でも魅力的です。

一方の海外からの出発となるホノルル発の国際線ファーストクラス利用時には、シャンパンのラインナップからサロンがなくなり、機内食の内容も日本発のものに比べると簡素で少し寂しいと感じるものになりやすいのは少し要注意かもしれません。

そのため、往復ともに国際線ファーストクラスを利用できるのがベストなのは間違いないものの、仮にどちらか片方だけを利用するのであれば、日本発を国際線ファーストクラスで楽しむのがおすすめだと感じています。

JAL国際線ファーストクラス機内食「石かわ」・「虎白」監修 新和食メニュー(合計8種のメニュー詳細、特長と味わい、先代監修店の龍吟との違いと優劣)
JAL国際線ファーストクラス 機内食と提供アルコールの路線ごとの違い(日本発 VS 海外発、フラグシップ路線限定の極上森伊蔵、アラカルトメニューの特徴)

予約受付開始日の特典航空券開放状況から考える予約戦略

こうした特長を持つホノルル線の国際線ファーストクラスですが、マイルを利用した特典航空券で予約する場合に気になるのは、実際の特典航空券への開放状況かもしれません。

なぜなら、せっかく期間限定の国際線ファーストクラスの運航が行われたとしても、特典航空券への空席枠の開放がないのであれば、利用はあまり現実的ではなくなってしまうから。

そこで、実際に2019年12月26日から2020年1月4日までの2019年/2020年の年末年始のホノルル線国際線ファーストクラスの予約受付が開始される2019年8月27日14時に実際の特典航空券の開放状況を調べてみることにしました。

その結果、分かったのは、

  • 特典航空券への空席の開放は実施
  • 人気が集中しないと予想される日を中心に最大で4席程度開放される
  • 人気が集中すると予想される日は1席も開放されない

という3つ。

まず、そもそも特典航空券としての空席枠の開放が行われるのかということですが、これについては問題なく行われるだけでなく、利用する日付によっては最大で4席もの国際線ファーストクラスの空席が開放されていることが、上の画像から分かるはず。

JALの国際線ファーストクラスは1便に8席しか用意されていませんから、そのうちの半分が特典航空券として利用できる大盤振る舞い状態ということですね。

実際、我が家でも、我が家と親類夫妻を含めた合計4人で国際線ファーストクラスを楽しんだことがあったのですが、とても思い出深い時間を楽しむことができたため、家族など大人数での特別なひとときを過ごす時にも活用できるのも嬉しいポイントです。

ただし、この4席の開放は、2019年12月26日から2020年1月4日までの2019年/2020年の年末年始のホノルル線国際線ファーストクラス運航期間全てで行われているわけではなく、あくまで、人気が集中しないと予想される日に限られているのは要注意です。

多くの日付では、通常の360日前の予約受付開始日に特典航空券の空席枠として開放される国際線ファーストクラスと同様の2席しか用意されていない状況も多く見られました。

さらに、あまりに人気が集中すると予想される日については、そもそも特典航空券の空席枠としての開放がまったくないこともあるため、さらに注意を要します。

具体的には、上の画像は2019年12月29日の有償航空券での日本発ホノルル行きの国際線ファーストクラスの空席状況ですが、空席としては8席全てのファーストクラスの空席が残っていることが分かります。

しかし、特典航空券としての空席を見てみると、キャンセル待ちとなっていますから、8席のファーストクラスの座席すべてが有償用として用意され、特典航空券用には1席も提供されていないと判断できます。

もちろん、JAL国際線特典航空券のルール上、特典航空券の空席枠が全く開放されないことも明記されているため、利用者側としてリスクと考慮すべきですが、どんなに頑張って予約手続きに臨んでも、成功する可能性が全くゼロの日付もあることは、頭の片隅に置いておく価値があるはずです。

JAL国際線ファーストクラスをJAL国際線特典航空券で予約するための可能な限り具体的な戦略&テクニックの全て

上級会員優遇を見逃さないために活用したいキャンセル待ち

そうした特典航空券の空席枠自体が存在しない日程を予約することが不可能なのかというと、実はそうではありません。

なぜなら、JALの上級会員の1つ、JMBダイヤモンドとして、とりあえずキャンセル待ちの手続きをしてみると、数時間から数日程度であっさりでキャンセル待ちの座席が確保できた旨を案内するメールが届けられることがあるから。

その際には、元々用意されていた有償枠から特典枠への空席の移行が行われた上で、キャンセル待ち分の空席の確保が行われていました。

そうしたことから、個人的には、人気の集中すると予想される日の国際線ファーストクラスの空席を特典枠には最初から開放せず、キャンセル待ちの手続きを行った上級会員にあっさり提供が行われているのは、こっそり隠されて実施されているある種の上級会員優遇なのかもしれないと考え中。

そのため、JALの上級会員ステイタスを保有している方は、希望する日付に空席がなく、キャンセル待ち状態になっていても、とりあえずキャンセル待ちの手続きを行ってみるのがおすすめと感じています。

JAL JMBダイヤモンド到達ビフォー&アフター(高い搭乗時のお得度、インボラアップグレード前提予約、とりあえずキャンセル待ち、マイル&eJALポイントの高還元、旅行頻度増加とダイヤモンド維持難易度変化、他社移行ではなく10万FOPを超えてもJAL)
JAL JMBダイヤモンドとJGCプレミアの違いとお得度(共通特典とメリット、JMBダイヤモンドだけの魅力、高頻度の隣席ブロック&インボラアップグレード、高い自由度のパートナーステイタス、JGCプレミアで十分な条件、JMBダイヤモンドを維持する理由)

まとめ

JALの最も理想とする1つのサービスを形作り、それが提供されるJAL国際線ファーストクラス。

そのサービスを最もお手軽に楽しむ方法として、

  • ゴールデンウィーク
  • お盆休み
  • 年末年始

の期間限定で運航が行われるホノルル線のJAL国際線ファーストクラスはとても貴重なチャンスと言えるはずです。

確かに、希望する日付ごとに元々特典航空券向けとして提供される空席に違いがあるのはもちろん、そもそも特典航空券としての空席枠自体が全くないといったリスクが存在するのも事実ですが、極端に人気の集中する日を避けることで、そのリスクも十分に低減できる種類のもの。

また、キャンセル待ちを活用することで、上級会員ステイタスを保有している利用者向けの優遇がこっそり行われている感触を感じますから、そうしたチャンスを活かせる方にとって、より一層気軽で魅力的なチャンスと言えるかもしれませんね。

そういった意味でも、今や毎年恒例のイベントとして定着を見せ始めている、JALホノルル線の国際線ファーストクラスの運航は、積極的に利用したいマイルの活用方法として、なかなかおすすめできると思いますよ。

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