JALファーストクラス用フラッグシップシャンパン、サロンの魅力(サロンが貴重な理由、10年以上に渡るJALとサロン社の信頼関係、各ビンテージとJALでの先行提供開始時期、2種類のサロン飲み比べ、2020年提供開始予定のサロン2008の見通し)

日本を代表する航空会社の1つであるJALが提供するサービスの中で頂点に位置するのが国際線ファーストクラス。

この国際線ファーストクラスでは、様々な制限から解き放たれ、JALが理想とする品質に最も近いサービスが提供されているため、その内容は飛行機の中とは思えないものにも数多く出会うはずです。

そんなJAL国際線ファーストクラスの魅力を力強く支えるサービスの1つが、シャンパンの中でも貴重で高い価値を持つことでも有名なサロン(Champagne Salon)の提供。

実際、世界中で数ある航空会社の中でもJALだけが、その国際線ファーストクラスの機内でサロンの提供を実現しているため、JALのファーストクラスを利用する上での大きな魅力を形作る重要なパーツの1つなのは間違いありません。

JAL国際線ファーストクラスの機内サービスを120%楽しむためのリクエスト(ワインリストに掲載されていないアルコール、食事でのアレンジ、アメニティ&パジャマ、アラカルトの楽しみ、ファーストクラス優先降機、誕生日&記念日の特典、森伊蔵の機内販売優遇)
JAL国際線ファーストクラス機内食「石かわ」・「虎白」監修 新和食メニュー(合計8種のメニュー詳細、特長と味わい、先代監修店の龍吟との違いと優劣)

シャンパーニュ サロンの特長と貴重な理由

高価格なシャンパンとして、一般的なファーストクラスシャンパンの2倍から3倍程度の価格で販売されているサロンですが、高い値付けの直接的な原因となっているのは、やはりその希少性。

というのも、サロンは、

  • 原料となるぶどうの出来が良いとされる年しか生産しない
  • 生産を行う年でも5万本程度の生産量しか確保できない
  • 生産を行ってから実際の出荷まで最低でも10年間以上の熟成期間を要する

といったストイックな条件と制限の下で生産と出荷が行われているから。

実際、サロンが生産された年を意味するビンテージは、現在までのサロン史上、最新となる2008年までの約100年の間でも、

1921, 1925, 1928, 1934, 1937, 1943, 1945, 1946, 1947, 1948, 1949, 1951, 1952, 1953, 1955, 1959, 1961, 1964, 1966, 1969, 1971, 1973, 1976, 1979, 1982, 1983, 1985, 1988, 1990, 1995, 1996, 1997, 1999, 2002, 2004, 2006, 2007、2008

の38回しかサロンは生産されていません。

ちなみに、サロンの原料とするにはふさわしくない、ぶどうの出来が悪いとされる時はどうしているのかというと、同じくJAL国際線ビジネスクラスでの定番として搭載されている、サロンの下位ブランドのシャンパン、ドゥラモット(Delamotte Blanc de Blancs) の生産に活用されることになります。


JALとの10年以上にも渡る長く深い提携関係

そんなシャンパンとしても貴重なサロンですが、その製造を行うサロン社とJALとの関わりは長く深く、2007年12月の国際線ファーストクラスへの初搭載以後10年以上も続く提携関係を築いています。

そこで具体的に提供されたビンテージごとに提供開始日を比べてみたのが下の表。

ビンテージJALでの提供開始時期次のビンテージ提供開始までの期間
19972007年12月約3年1ヶ月
19992011年1月約2年11ヶ月
20022013年12月約1年11ヶ月
20042015年11月約1年2ヶ月
20062017年1月約1年(2018年1月に提供自体休止)

こうして見ると、新しいビンテージほど次のビンテージに切り替わるまでの期間がどんどん短くなっているものの、初めて提供された2007年12月から後述する休止が行われる2018年1月まで10年以上もの間、JALとサロン社の関係は変わることなく続いてきました。

また、JAL国際線ファーストクラスでの提供は、一般販売の3~4ヶ月前に開始されることからも、格別の配慮がサロン社からJALに対して行われていたことが分かります。

ちなみに、こうして継続的にサロンの提供が行われることで生み出される非公式なメリットの1つが、異なる2つのビンテージの飲み比べができること。

なぜなら、新しいビンテージの提供が開始されたからといって、過去のビンテージがお蔵入りし、死蔵されるわけではなく、時期や路線によっては新旧の異なるビンテージが同じ便に搭載され、希望者はそれら2種類のサロンを同時に楽しむことができるから。

この場合、機内に用意されたワインリストには当然新しい方のビンテージしか記載がなく、しかも、常に客室乗務員の方から飲み比べを提案してくれるとは限らないのは要注意。

そのため、もし飲み比べを希望するのであれば、担当の客室乗務員の方に、旧ビンテージのサロンを含めたワインリストに掲載されていないアルコールの有無を質問した上で、2つのビンテージのサロンの同時提供をお願いするのが確実でおすすめです。

2018年1月のサロン2006提供休止と2019年3月からのサロン2007提供再開

そうして長きに渡って継続し、このまま変わることなく協力関係が維持されるかに思われたJALとサロンですが、2018年1月に突然、その関係は終焉をむかえたかのように思われました。

なぜなら、サロン2006は2017年1月の提供開始から約1年後となる2018年1月には、JALの国際線ファーストクラス用としての確保が難しくなったことを理由に、サロンの提供自体が休止されてしまったから。

このJALによるサロン提供休止は私にとっても予想外のことで、JALの国際線ファーストクラスを利用する度に問題なく楽しめると期待して疑わうことのなかったサロンの提供終了には驚くしかありませんでした。

その時にサロン2006の後を引き継ぐ形で、JAL国際線ファーストクラスのフラッグシップシャンパンの座を手にしたのが、ルイ・ロデレール クリスタル 2009(Louis Roederer Cristal 2009)。

もちろん、このルイ・ロデレールも高級なシャンパンとして有名な銘柄で、評価自体も良好なものですが、味わいや風味、コク、奥深さなどのその他の品質でも、サロンと比べると色あせてしまうのは避けられず、私自身もまた2倍程度の価格差は伊達ではないと実感するには十分な経験となってしまいました。

そんな状況は2019年3月、サロン2007のJAL国際線ファーストクラスでの提供開始で大きく変わることになります。

というのも、サロン2006の提供が休止した2018年1月から約1年2ヶ月も経過した2019年3月から新しいビンテージのサロン2007の提供が開始されることになったから。

つまり、約1年2ヶ月ぶりに、JALは国際線ファーストクラスの象徴の1つとでも呼ぶべき存在のシャンパン、サロンを取り戻したということですね。

JAL国際線ファーストクラスの2017年以前と2018年以降との間の変更と改悪(サロンからルイ・ロデレール クリスタルへの切り替え、機内食和食メニューでの龍吟撤退からの石かわ&琥珀の2店体制への移行、メインディッシュ2品以上の事前予約受付終了)
JAL国際線ファーストクラス機内食 和食・洋食・アラカルト(成田-ロサンゼルス、ニューヨーク-羽田、メインディッシュ・メニュー選びのこだわり)

サロン2008の提供開始で2020年もサロンのサービスは継続するのか

このように、2019年3月からのサロン2007の提供開始によって、JAL国際線ファーストクラスでのサロンの提供サービスの復活が実現したのですが、気になるのは2020年以降のこと。

ちなみに、2019年3月から提供されるサロン2007の次のビンテージはサロン2008が今現在は熟成の最終段階と言える工程に差し掛かっていて、次に出荷されるサロンとなるのは確定しています。

ただし、問題となるのは、そのサロン2008の出荷開始がサロン2007の在庫払底前のタイミングに間に合うのかということ。

そこで、サロンのビンテージそれぞれの実際にJALで提供された時期と提供開始までの期間をまとめたのが下の表。

ビンテージJALでの提供開始時期JALでの先行提供までの期間
19972007年12月10年後の12月
19992011年1月12年後の1月
20022013年12月11年後の12月
20042015年11月11年後の11月
20062017年1月11年後の1月
20072019年3月12年後の3月

これを見ると、生産を開始した年から最も早いサロン1997で10年後の12月にJALでの提供が行われる一方、最も遅いサロン2007に至っては12年後の3月にようやくJALでの提供が行われていることが分かります。

そのため、これを元にしたサロン2008のJALでの提供開始時期は、

  • 最も早い場合で2018年12月(2019年3月時点ですでに経過済み)
  • 最も遅い場合で2020年3月

ということになりますから、余程の特別な事情がない限りサロン2007の提供が開始される2019年3月の1年以内には、提供が開始される可能性が高く、その結果、2020年もJAL国際線ファーストクラスでサロンを楽しめる状況は継続すると考えても良さそうですね。

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まとめ

JAL国際線ファーストクラスを利用する上での忘れてはいけない重要な魅力の1つといえる希少なシャンパン、サロンの提供。

一時はJALでのサロンの提供はもちろん、提携関係すら終わりかと思わせる突然の休止でしたが、無事に再開されることが決定し、胸を撫で下ろした方も多いはず。

また、気になる2020年以降のサロンの提供も、サロン2007の次のビンテージとなるサロン2008の熟成工程が進んでいる以上、

  • サロン2007のJAL割当分の在庫が極端に少なかった
  • JALによる1便あたりの搭載量の調整ミスなどでサロン2007の在庫が急激に減ってしまった
  • サロン2008の熟成に通常とは極端にかけ離れたより長い時間が必要になった

といったトラブルの発生などがない限り、基本的には切れ間なく、サロン2007からサロン2008へのバトンタッチが行われ、運が良ければ、サロン2007とサロン2008の飲み比べも可能になるかもしれません。

そうしたことを楽しみに、2019年3月以降のJAL国際線ファーストクラスを予約してみるというのもなかなかおすすめだと思いますよ。

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