フランスの空の玄関口、パリのシャルル・ド・ゴール空港からも直通バスで一本という良好なアクセスを誇るインターコンチネンタル パリ ルグラン。
滞在を安全で快適に始められるのはもちろん、サービス面でも素晴らしいの一言で、我が家にとってリピート滞在を継続したくなるパリの定番ホテルです。
目次
魅力的なラウンジサービスの利用条件と提供時間
そんなルグランの魅力の1つといえば、エグゼクティブラウンジとして運営されているクラブインターコンチネンタルの存在。
予約の段階でラウンジアクセスが付与されたカテゴリーの部屋を選択した場合はもちろん、混雑していない時という制限はあるものの、チェックイン時などのタイミングでラウンジアクセスの追加を行うことで利用可能になります。
我が家の場合、ラウンジアクセスがないルグラン滞在はあまりにもったいないと考えていますから、有償のクラブインターコンチネンタルルームの予約でのみ滞在中。
ちなみに、このクラブインターコンチネンタルルームを予約した場合、宿泊者以外に追加で1名までなら自由にラウンジ利用が可能な特典も提供中。
そのため、タイミングさえ合えば、別のホテルに宿泊している友人などをラウンジに招いて、アフタヌーンティーなどを楽しむといった活用も十分可能です。
利便性に直結するラウンジの営業時間は7時から22時。
その中で提供される特別なサービスとそれぞれの提供時間は、
- 朝食ビュッフェ:7時から11時まで
- ランチビュッフェ:12時から14時まで
- アフタヌーンティー:14時30分から16時30分まで
- アペタイザー:17時から18時30分まで
- ディナービュッフェ:18時30分から21時まで
- リフレッシュメント:21時から22時まで
というなかなか盛り沢山な内容。
特に、最大でも1時間程度の例外を除いて、大半の時間で何らかの特別なサービスが提供されているのは感心します。
この中でも注目に値するのはランチビュッフェとディナービュッフェの存在。
というのも、ランチビュッフェはこれまでに設定すらなかったものが新設され、ディナービュッフェも、通常レストランでの夕食前に少しだけお酒を楽しむカクテルタイムからのアップグレードが行われたことが分かるからです。
ルグラン ラウンジでの朝食サービス
ルグランのラウンジで朝食ビュッフェが提供されるの7時から11時まで。
スペース的な制限のあるラウンジのビュッフェ台ながら、多種多様なメニューを少量ずつ所狭しと用意し、丁寧で細やかな補充でカバーする一生懸命な提供が行なわれていました。
ラインナップとしては、農業国としてのフランスの実力をしっかりと実感できる焼きてたパンの数々。
この中でもクロワッサンとパンオショコラは絶品。
いずれのフルーツやサラダの彩りも美しく、ディスプレイ自体も好印象。
チーズやヨーグルト、ハム、スモークサーモンまで含めたコールドミールコーナーも1品1品の品質もかなり良好です。
一方のビュッフェ台に並んでいるホットミールはスクランブルエッグとベーコン。
クレープとベイクドポテトと言ったシンプルな4種類。
さらに、これらのホットミール以外にも、ラウンジの各席に用意されたメニューには
- 目玉焼き
- ポーチドエッグ
- ゆで卵
- オムレツ
- スクランブルエッグ
といった無料で注文できる卵料理が並んでいます。
我が家では滞在中に定番のオムレツはもちろん、目玉焼きやゆで卵も注文してみました。
そのいずれも卵自体が良質なものを利用しているのか、半熟状態でも濃厚なコクを感じる一方で、クセやくさみは全くなく、心地よく楽しめるものばかり。
また、シリアルやミューズリーなどの種類も高品質なものを中心に十分なもので、お好みで楽しめるラインナップに仕上がっていました。
飲み物もオレンジジュースやグレープフルーツジュースなどのフレッシュジュースだけではなく、ヨーグルトや牛乳、豆乳までクセがなくすっきりと美味しく楽しめるものばかり。
飲み物と言って、このルグランで忘れてはいけないのは、朝から自由に楽しめるシャンパンが提供されていること。
銘柄はニコラ・フィアット(Nicolas Feuillatte)。
しかも、ルグランのメインレストランであり、パリでも由緒正しいカフェ・ド・ラペの専用ラベル付き。
実際、日本を含め、パリ以外で楽しむニコラフィアットとは別物に感じるほどの飲みやすさと美味しさが感じられる1本。
滞在中は、朝から軽く乾杯なんてことも楽しみたくなる危険な魅力がありました。
ちなみに、この魅力的なシャンパンは、用意されている場所こそ微妙に変わるものの、7時から22時までのラウンジ営業時間の間ずっと自由に楽しめるように提供されています。
ルグラン ラウンジでのランチビュッフェ
ルグランのラウンジでサービス向上の象徴の1つと言えるのが、12時から14時までのランチビュッフェのサービス新設。
内容としてはサラダが中心に据えられ、その種類と質はあっさり朝食ビュッフェを上回るもの。
しかし、ランチビュッフェというだけあって、サラダだけということもなく、サンドイッチや野菜スティック、ハードタイプのパンなども用意。
高品質で美味しいチーズやフルーツ。
さらには、この後の時間に控えるアフタヌーンティーと一部共通のスイーツなど用意され、朝食ビュッフェとは異なる魅力がありました。
ただし、種類自体はビュッフェ台にスペースが残っていることからも、朝食やアフタヌーンティー、ディナービュッフェなどよりも比較的抑えられた内容になっている様子も感じられます。
それを補うために用意されているのが、有料で楽しむ追加メニュー。
ルグランを訪れたならぜひとも一度は試したいカフェ・ド・ラペのシグニチャーメニューのオニオンスープを始め、サラダや前菜。
さらにはパスタやステーキなどのメインディッシュや締めのデザートまで。
ラウンジのランチビュッフェと組み合わせて楽しめるようなメニューがさり気なく用意されていました。
ルグラン ラウンジのアフタヌーンティー
ルグランのラウンジサービスで最も楽しみなものと言えば、それは間違いなく、14時30分から16時30分までの時間で提供されるアフタヌーンティー。
その最大の理由は、美食の都のパリらしい、上品な繊細さと幸福感すら感じる美味しさの両方が味わえるスイーツが並ぶから。
その中でもカフェ・ド・ラペで有名なミルフィーユやオペラも惜しげもなく提供されるのは間違いなく必見です。
特に、ラウンジ向けにはよりコンパクトなサイズに切り分けられているため、あれこれ少しずつ楽しむには嬉しい配慮。
上の写真はメインレストランのカフェ・ド・ラペでミルフィーユを注文した時に撮影したものですが、ミルフィーユだけでかなりのボリュームの一皿が届けられていることが分かります。
スイーツ以外にもサンドイッチなども用意されているのですが、そのいずれも一手間と工夫が感じられる美味しいものばかり。
実際、上の写真はきゅうりをメインにした野菜サンドですが、かすかに感じるだけのソースがきゅうりの風味を自然に活かす働きをしっかりとこなしていて、少し警戒感を感じてしまう見かけに反してとても興味深くも美味しい一品になっていました。
アフタヌーンティーとそれまでのランチビュッフェとの大きな違いと言えば、アルコールのラインナップ。
というのも、この時間からシャンパン以外のアルコールの提供が開始されるようになるから。
もちろん、シャンパンとしてニコラフィアットが提供されているのは朝食ビュッフェから変わらないのですが、消費量の増加を見込んでか、いつもの場所の他に、ラウンジ入り口近くにも飲み物コーナーが追加され、常時3本体制に移行。
また、シャンパン以外の赤や白のワインも、ワインの世界的な名産地だけあって、美味しく楽しめるものばかりが次々と用意されていきます。
ソフトドリンクもラインナップ自体は変わらないものの、アルコールと同じく、ラウンジ入り口近くに場所を移して提供されていました。
アフタヌーンティーでは主役のスイーツを引き立てるお茶の銘柄はドイツの高級メーカー、ロンネフェルト(Ronnefeldt)製。
最近では営業攻勢を強めているのか、ラウンジリニューアル後のコンラッド東京も含め、様々な高品質ホテルで見かけますね。
ルグラン ラウンジでのディナービュッフェ
ルグランのラウンジサービスは高品質なことは理解しているものの、一番驚かされることになったのが、ディナービュッフェサービス。
というのも、ラウンジで夕方の時間に提供されるサービスはあくまでレストランでの有償を前に軽くお酒やおつまみを楽しむためのカクテルタイムが大半で、ディナーという名称のサービスを夕方以降のラウンジであまり見かけるものではないから。
こうした形でラウンジのカクテルタイムを充実させないことは、ホテル側がレストランでの収益を重視する場合のセオリーとしては当然のこと。
しかし、ルグランの場合は、そのセオリーに真っ向から挑戦するかのようにカクテルタイムではなくあくまでディナービュッフェとしてのサービスを提供し、夕食すら楽しんでもらおうという気概も感じられます。
ディナービュッフェのラインナップとしては、ルグランのラウンジでは定番のフォアグラやキャビアに加えて、トリュフ利用の肉料理に、旨み十分のカキも含めたシーフードまで。
好きなものを好きなように楽しめるラウンジという特別な場所で提供される料理のレベルを完全に越えています。
すべての料理はなくなる度にどんどん惜しげもなく追加されていく大盤振る舞い状態。
とは言え、2017年夏のルグラン滞在ではちょうどラウンジが改装中だったのですが、その時にラウンジサービスの代わりに提供されたのが、コース料理やスイーツ、アルコールに至るまで全ての注文が無料になるカフェ・ド・ラペのフリーオーダーサービスでしたから、ルグランには顧客満足度のためなら惜しげもない大盤振る舞いをも良しとする方針があるのかもしれませんね。
また、ディナーというだけあって、朝食と同様にしっかりと楽しめるパンも用意されていました。
さらに、全種類ではないものの、アフタヌーンティーにも見かけたチーズやスイーツ、フルーツなども用意されていますから、様々な料理を楽しんだ後のデザートの準備も万端。
美食の都パリにいながら、油断すると本当にラウンジだけで夕食が終わってしまうので、ルグラン ラウンジでのディナービュッフェは本当に要注意です。
まとめ
我が家が利用するお気に入りのホテル内のラウンジの中で最も評価が高く、信頼すらしているインターコンチネンタルルグランのクラブインターコンチネンタル。
そこで提供されるサービスは、ランチビュッフェの新設とカクテルタイムのディナービュッフェへのアップグレードによって、これまでよりもさらに数段上のものに生まれ変わりました。
確かに、ラウンジアクセスまで追加すると、ルグランの宿泊では宿泊費自体もあまり安価とはいえないのですが、利用できるサービスはそこで支払ったコスト以上のものが十二分に提供されています。
少なくとも我が家にとって、インターコンチネンタル パリ ルグランは毎年、夏と年末年始の2回はリピート宿泊で訪れたいと思うほど、魅力的なサービスを楽しめるホテルの筆頭になっています。
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