JGCやJMBサファイアからJGCプレミア、JMBダイヤモンドまで自分にぴったりなJAL上級会員資格・ステイタスの選び方と考え方

JALでは、到達難易度の高い順番に、

  • JMB ダイヤモンド
  • JGC プレミア
  • JMB サファイア
  • JMB クリスタル

という4つの上級会員資格を提供しています。

しかも、この中でも、

  • JMBダイヤモンド
  • JMBサファイア

の2つの上級会員資格が与えられた会員だけは、JGC、JALグローバルクラブという年会費の支払いだけで維持できる永年上級会員資格サービスへの申込みが提供されているため、JALが用意している上級会員としてのステイタスは、特典の充実している順番に、

  • JMB ダイヤモンド
  • JGC プレミア
  • JMB サファイア
  • JGC
  • JMB クリスタル

の合計5種類が存在しているという考え方もできそうです。

JAL JMBダイヤモンドのインボラアップグレード(過酷な満席エコノミークラス便予約のメリット、最終防衛ラインは事前座席指定、おすすめな45A非常口席、「この予約はJALホームページではお取扱いできません」エラーでの事前確定通知、Eチケット印刷問題、厳しい条件で成功例)
JALサービスセレクション2019の各コース内容の詳細とお得度、利用開始のタイミング(e JALポイントコースの使いやすさと制限、パートナーステイタスコース大改善、JALクーポンコースの底力を引き出すJAL旅行券、パートナーステイタスでのJMBダイヤモンドカードとクーポンの到着&開封)

より上位の上級会員資格が気になった時に出会う悩み

こうした形で複数の上級会員資格が用意されていると気になるのは、今後どの上級会員資格を利用していくのか、ということかもしれません。

なぜなら、より上位の上級会員資格ほど、提供される特典の内容は充実している一方で、それを獲得・維持するために必要な有償での搭乗機会はとても大きなものになってしまいます。

もちろん、仕事で飛行機の移動が極端に多いというある種の例外を除き、プライベートでの旅行などで上級会員資格を獲得し、それを維持する場合、元々実施するつもりだった旅行の回数が最も基本的な条件を形作るのは避けられません。

そのため、その人のライフスタイルによって、自然と無理なく獲得・維持できる上級会員資格は決まっているように思います。

しかし、それをそのまま単純に扱うことを許さず、複雑なものにしているのが、上級会員資格ごとに提供される特典の数々です。

実際、上位の上級会員資格ほど、特典を活用できた時のお得度を中心としたメリットの中には想像以上に絶大ものもあり、そうした特典による還元も含めると、時に、元々予定していたものより旅行回数を少し増やして、より上位の上級会員資格を獲得・維持することも合理的な判断になってしまうケースも存在しています。

その結果、

  • 過去に一度JMBサファイア以上に到達し、今はJGCを維持・継続している方がJMBサファイア以上の獲得を目指すべきか
  • 現在JMBサファイア、あるいはJGCを維持している方が、より上位の特典を活用するために、JGCプレミア以上を目指すべきか
  • 現在JGCプレミアを維持している方が、より上位に位置づけられているJMBダイヤモンドを目指すべきか

というような考えてもなかなか答えの出ない悩みに遭遇することもあるはず。

永年上級会員、JGCの魅力

今後どの上級会員資格を利用していくのかという悩みに、1つの大胆な回答を提示してくれるのが、JGCの存在です。

なぜなら、一度でもJMBサファイアに到達し、その後の入会申込みでJGCを獲得できたのであれば、それ以後は最安10,800円の年会費負担だけで、JMBサファイアとほとんど同等の、

  • 専用チェックインカウンターによる優先チェックイン
  • 専用保安検査場の利用によるスムーズな検査通過
  • ラウンジへのアクセス
  • 優先搭乗
  • 前方座席や非常口の事前座席指定での優遇
  • 預入荷物の優先的な返却

といった十分に上級会員らしい、快適な搭乗を強力にサポートする特典の数々が提供されるから。

しかも、JGCを生計を同一にする、

  • 配偶者
  • 両親
  • 18歳以上の子供

についても、JGCの付与されたJALカードの家族カードを発行することで、仮に家族が全く有償の搭乗を経験していないとしても、本会員とほぼ同じ特典が提供される家族会員としてJGCへの入会が可能になるというお得すぎる特典も追加されています。

これは上級会員資格提供のルールから考えると、本当に信じられないほどの優遇と言えるはず。

そのため、上級会員資格とのお得な付き合い方に対する1つの最も大胆な回答としては、一度JMBサファイアに到達し、JGCに入会した後は、家族にJGCの家族カードを発行して、あえて上位の上級会員資格には目もくれず、JGCとしての特典をJAL搭乗時にしっかり利用するというもの。

実際、ファーストクラスラウンジへのアクセスに加え、優先チェックインや最優先搭乗、預入荷物の優先返却、マイルの有効期限廃止などのより高品質な特典が用意されているJMBダイヤモンドやJGCプレミアとの違いは確かに存在しているのですが、支払ったコストに対する得られるメリットを元にした費用対効果を考えると、JGCをそのまま活用することに上回る結果を得るのは本当に困難なのも正直な部分です。

ちなみに、JGCとほぼ同等の特典とされるJMBサファイアでは、

  • 限定商品のマイルとの交換が可能になる「JALとっておきの逸品 限定商品」
  • 通常加算されるマイルの他に追加でボーナスマイルがもらえる「マイルUPボーナス」が50%から105%に増加

というJGCにはない2つのサービスが追加されます。

このうち、「JALとっておきの逸品 限定商品」は利用する方によってメリットを感じるかどうかは大きく分かれるものの、「マイルUPボーナス」については、JGCの一律35%のボーナスマイルに対して、JMBサファイアでは50%から105%に増加しますから、有償での搭乗が多い方ほどJGCとの違いを実感するはず。

そのため、JGCとJMBサファイアではそれらの違いは大きなわけではないものの、全く同じというわけではないため、少しだけ要注意ですね。

JGCのJMBサファイア相当の特典はJMBダイヤモンドやJGCプレミアと比べても十分お得な絶妙サービス(継続容易なJGCの特殊性、チェックインと保安検査での優遇、ファーストクラスラウンジとサクララウンジの比較、取扱い注意な優先搭乗と事前座席指定)
JAL永年上級会員JGC JALグローバルクラブを退会・解約する理由と必要な手続き(驚異的なJGCの特典&メリット、お得で最適な退会・解約のタイミング、退会・解約後の年会費の調整ルール、JGC再入会の制限と注意点)

JGCやJMBサファイアからJGCプレミア以上を目指すことで得られるメリット

JGCやJMBサファイアから最も近い上の上級会員資格として用意されているのがJGCプレミア。

このJGCプレミアは、JGCを維持している方のみを対象とした少し変わった上級会員資格で、実質的により上位のJMBダイヤモンドとほぼ同等の特典をより低い到達難易度で提供してもらえるというもの。

その結果、

  • ファーストクラスラウンジへのアクセス
  • 専用カウンターでの優先チェックイン
  • 国際線と一部の国内線での最優先搭乗
  • 預入荷物の優先返却
  • 事前座席指定やキャンセル待ち利用時の最優先扱い
  • マイルの有効期限廃止
  • もれなくプレゼントがもらえるサービスセレクション

といった、JGCやJMBサファイアでは提供されていなかった種類の特典が活用できるようになります。

さらに、JAL以外のワンワールドに加盟する航空会社での上級会員資格としての扱いも、JGCやJMBサファイアでは、ビジネスクラス利用者とほぼ同等とされるワンワールドサファイアだったものが、JGCプレミアやJMBダイヤモンドでは、ファーストクラス利用者とできるだけ同じような地上サービス提供を目指すワンワールドエメラルドとして扱われるようになるのも忘れてはいけないメリット。

その結果、JAL以外のワンワールド加盟航空会社利用時でも様々な最優先のサービスが受けられるのはもちろん、JALが運営するファーストクラスラウンジ以外にも、それぞれの航空会社が自信を持って用意しているファーストクラスラウンジを乗り継ぎなどの機会に利用できるようになります。

正直、JGCやJMBサファイアでは利用できなかったJGCプレミアとJMBダイヤモンドでようやく提供される特典にどれだけの価値を見出すのか、とても難しい問題だとは思います。

しかし、予約済みのキャビンクラスが快適性を大きく左右する機内はともかく、飛行機に搭乗する前と飛行機から降機した後のゆとりや手厚いサービスなどだけ見ても、JGCやJMBサファイアとは全くの別物になると感じるほど。

さらに、JGCプレミアから利用できるJALを始めとした様々なワンワールド加盟航空会社の運営するファーストクラスラウンジの中には本当に力の入ったものもあり、そこで過ごすゆったりとした時間が忘れられない思い出や旅の楽しみの1つにすらなるというのは、ファーストクラスラウンジ以外の利用ではなかなか遭遇できるものではありません。

確かに、JGCプレミアやJMBダイヤモンドに到達するためには、JGCを維持するコストはもちろん、JMBサファイアに到達するために必要なコストからさらなる上乗せが必要ですが、毎年有償と特典問わず、ある程度以上にJALやワンワールド加盟航空会社を利用するという方であれば、JGCプレミアやJMBダイヤモンド、そしてそれらに付随するワンワールドエメラルドのステイタスは、決して手放せないと感じるほど重要で不可欠なものになることも。

そんな不可欠なステイタスですから、現在それらのステイタスを獲得・維持している場合、自然と維持・継続することが前提に一年間を過ごすようになっているという方も多くいらっしゃるはず。

逆に、JGCやJMBサファイアからJGCプレミア以上への到達を目指して悩むという場合は、獲得や維持のために上乗せとして必要な追加コストに見合うほど頻繁には、JALやワンワールド加盟航空会社利用の旅行に出発しないというように、無意識、あるいは理性の中では予想していることも、その悩む理由の1つかもしれません。

その場合は、JGCプレミアやJMBダイヤモンドに到達することで得られるそれぞれの特典について、自分自身が自身の利用状況でどれだけの価値を感じているのか、一度冷静に分析し、その後判断してみるのがおすすめだと考えています。

JAL国際線ファーストクラス搭乗者だけが利用できるファーストクラスラウンジの少し特別なサービス(ラウンジ入室直後のアテンド、シャワー&仮眠室の優先確保、新刊本の優先プレゼント、機内までつながる地上係員の本気としてのサービス)
ワンワールドエメラルドステイタス保有者とファーストクラス利用者の空港サービスで提供される特典の違いと注意点(ラウンジアクセスと専用エリア、搭乗ゲートでの優先搭乗、ファーストクラスチェックインカウンター)

実質的にほぼ同じ特典のJGCプレミアとJMBダイヤモンド?

JGCプレミアの上位に位置しているJMBダイヤモンド。

確かに、JALが用意しているステイタスの中では、JGCプレミアの上にJMBダイヤモンドが用意されていますが、実際に提供される特典を見比べてみると、

  • 国内線限定の有償座席が残っている限り2倍の必要マイル数で特典航空券が確保できるダイヤモンド特典航空券
  • JALとアメリカン航空利用時のボーナスマイル130%(JGCプレミアは105%)
  • サービスセレクションでの最大60,000円相当のプレゼント(JGCプレミアは最大30,000円相当)

といった3つの違いがあるのみ。

逆に、JGCやJMBサファイアでは利用できない、より上位の特典として期待される、

  • 携帯電話からフリーダイヤル利用と優先的な接続が提供される電話予約用ダイヤモンドプレミアムデスクの利用
  • 予約時または出発空港での最優先空席待ち
  • 前方座席や非常口の事前座席指定での優遇提供
  • 国内線特典航空券限定で2週間の先行予約サービス
  • ファーストクラスチェックインカウンターでの手続き
  • ダイヤモンドプレミア専用を含めた優先保安検査場へのアクセス
  • 一部の例外を除くJALファーストクラスラウンジを含めたファーストクラス利用者用ラウンジへのアクセス
  • 国際線と一部国内線利用時の最優先搭乗
  • 40回までの国際線Wi-Fi無料利用クーポンの提供
  • 預入荷物の最優先返却
  • マイルの有効期限廃止
  • 特定の商品のみを対象にした国際線機内販売事前予約
  • マイルを利用したパイロット体験航空教室
  • JALからのプレゼントがもれなくもらえるサービスセレクション

といったサービスはいずれも、JMBダイヤモンドはもちろん、JGCプレミアでも問題なく利用可能です。

そのため、JGCプレミアは実質的にJMBダイヤモンドと同等ですから、そこからさらにJMBダイヤモンドを目指す必要はないと考える方も多いはず。

実際、これは前述の実質的にボーナスマイルの増加分の違いのみだったJGCとJMBサファイアと、非常に似ている構図と感じるかもしれません。

JAL隣席ブロック確約はJMBダイヤモンドとJGCプレミアの最大の魅力(隣席ブロックの快適性、上級会員向けの隣席ブロックの特長と限界、チェックイン時のおすすめリクエスト方法)
JMBダイヤモンド特典航空券の割高批判に隠されたメリットとお得な活用方法(2倍の必要マイル数とキャンセル手数料、前日まで延長された予約期限、ライバルは普通運賃、中長距離路線のお得度、短距離路線はe JALポイント&普通運賃)

必ずJGCプレミア以上のメリットが得られるとは限らないJMBダイヤモンドの難しさ

では、JGCプレミアとJMBダイヤモンドの2つは、本当に実質的に同じステイタスなのかというと、それは利用者ごとに全く異なる利用の傾向に左右されるというのが、私の正直な回答です。

なぜなら、JMBダイヤモンドにはJGCプレミアにはない特典や優遇が存在しているものの、それを実際に活用できる機会に遭遇できるのかどうかは、利用者の利用スタンスに大きく左右されてしまうから。

そのため、そもそもJMBダイヤモンドだからこその特典や優遇が提供されるような状況での搭乗機会が少ないという方は、JGCプレミアまでの到達でも全く損はなく、逆にJMBダイヤモンドに到達するための追加コストを支払わずに済んだという意味でもお得と言えるはず。

一方で、利用の傾向自体がJMBダイヤモンドだからこそ提供される特典や優遇を受ける機会の多いものであれば、JGCプレミアとの違いや差をしっかりと感じることになります。

具体的には、

  • 隣席ブロック
  • インボラアップグレード
  • 遅延や欠航などトラブル発生時の大胆な代替案の優先提供

といったもの。

実際、隣席ブロックやインボラアップグレードはかなりお得な金銭的な価値に換算できるだけではなく、搭乗時の快適性も大きく向上させてくれるものです。

また、トラブルが発生した時にも、利便性を優先し、航空券ルールを大胆に逸脱した代替案を優先的に提供してもらえることも、万が一の時の安心感を確保する上で、とても重要なポイントになるはず。

さらに、JMBダイヤモンドとしての利用を続ける中で出会い始めることになるのは、JAL側から口外しないようにとお願いされた上で提供される、信じられないような厚遇。

もちろん、これらの特別な対応は、今後のJALとの信頼関係を考えると、私自身、ブログやツイッター上では公表できない種類のものばかりですが、そのいずれもJMBダイヤモンドを今後も続けようと思わせてくれる大きな理由の1つになっています。

ただし、これらの魅力的な特典や優遇も、そもそも利用する機会や幸運に遭遇することがなければ、全く恩恵を得られないというのも紛れもない事実。

具体的には、少なくとも、

  • 隣席ブロックが役立つそこそこ空いている便を利用する機会が少ない
  • インボラアップグレードが役立つ満席か満席にかなり近い便を利用する機会が少ない
  • 隣席ブロックのメリットが得にくく、インボラアップグレードのハードルが高くなる2人以上の家族などと一緒の同伴旅行が多い
  • 遅延や欠航などのトラブルが発生しやすい時期にはあまり搭乗しない

といった方はJGCプレミアからJMBダイヤモンドを目指す大きなメリットはなく、ここにJGCプレミアまでの到達で十分なのか、それともJMBダイヤモンドまで到達するべきなのか、という大きな分かれ道がはっきりと存在しているように思います。

JAL JMBダイヤモンドとJGCプレミアの違いとお得度(共通特典とメリット、JMBダイヤモンドだけの魅力、高頻度の隣席ブロック&インボラアップグレード、高い自由度のパートナーステイタス、JGCプレミアで十分な条件、JMBダイヤモンドを維持する理由)
JAL JMBダイヤモンド到達ビフォー&アフター(高い搭乗時のお得度、インボラアップグレード前提予約、とりあえずキャンセル待ち、マイル&eJALポイントの高還元、旅行頻度増加とダイヤモンド維持難易度変化、他社移行ではなく10万FOPを超えてもJAL)

一番の解決策は1つ上のステイタス到達後の実体験

このように、より上位に用意されているステイタスを目指すべきかどうかの選び方や考え方を見てきたものの、それはあくまで私の経験を元にした結論です。

実際には、旅行の頻度はもちろん、上に位置するステイタス到達までに必要なコスト、利用の傾向など細かな部分まで利用者一人一人で大きく異なるわけですから、目標となるステイタス到達後の実際に活用できる特典や優遇の種類、さらにはそれで得られる満足度までも、全く違う結果になってしまうはずです。

そのため、もしさらに上に位置するステイタスがとても気になり、追加コストの負担を看過できるのであれば、思い切ってそのステイタス到達に挑戦してみるのが一番おすすめです。

そうすることで、

  • JGCやJMBサファイアでもお得で十分だったのか
  • JGCプレミアでも実際には問題はなかったのか
  • JMBダイヤモンドにあえて到達する価値はあったのか

といったことがはっきりと分かり、自然と納得もできるはずですから。

意外にファーストクラスラウンジの居心地の良さが気に入ったり、逆にJGCの本当に信じられないくらいのお得度や気楽さといった魅力を再確認する良い機会になるかもしれません。

まとめ

航空会社のサービスを楽しむ上で間違いなく重要なツールとなる上級会員資格。

そのラインナップが複数に分かれている以上、それらの到達難易度や必要なコスト、特典などによって、どの上級会員資格を獲得・維持するのかということは、とても気になり、悩みの1つという方もいらっしゃるかもしれません。

とは言え、それぞれの上級会員資格は航空会社側によって、しっかりとした吟味を経た結果、とても合理的な内容になっていますから、より上位に位置する上級会員資格には確かな魅力が存在しているのも事実。

そうした特長を持つ上級会員資格ですから、本当に気になる場合には一度体験してみるのも本当におすすめだと思いますよ。

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