JGC家族会員最速入会方法(事前準備は家族カード入会、年会費負担の実際、JGC申込可能時期、ステイタス反映&ラウンジ利用開始タイミング)

多くの航空会社で用意されている搭乗実績に応じた特別なサービスを利用者に提供する上級会員制度。

JALも例外ではなく、1月1日から12月31日までの1暦年の間の有償航空券の利用状況に応じて、

  • JMB ダイヤモンド
  • JGC プレミア
  • JMB サファイア
  • JMB クリスタル

という4つの異なるステイタスを提供しています。

この中でも間違いなく特殊なステイタスと位置づけられているのがサファイア。

なぜなら、サファイアに到達することでJALグローバルクラブ(JGC)という、特別な有料会員サービスに申込可能になり、更新料金に相当するクレジットカード年会費を支払い続けることで、サファイアステイタスとあまり遜色のない特典提供を受け続けられるから。

しかも、配偶者や両親、子供などの生計を一にする家族に対しては、家族カードを発行するだけで、それぞれの家族が全くステイタス到達条件を満たしていない状況でも、本会員と同様の特典の提供が受けられるという強力としか言えないようなサービスが提供されています。

JALサファイアからJGCオンライン切替の必要日数(ステイタス反映、MyJALカードでの手続き、ラウンジ利用開始、ボーナスマイル加算、カード到着)
JAL上位ステイタスに必要なFOP獲得後の表示変化と特典提供開始のタイミング(ラウンジ・ボーナスマイル、ダイヤモンド・JGCプレミア・サファイア切り替え必要日数、JGC申し込み)

JGC家族会員の特典をできるだけ早く活用したくなる理由

このJGCでは一部の特典を除いてほとんどサファイアと同じような特典が提供されるため、サファイアステイタスに到達したからといって、すぐにJGCに申し込む必要はありません。

ただし、できるだけ早くにJGCに申し込む価値のある理由がいくつか存在しています。

その中でも代表的なものが、

  • 家族の旅行にサファイアステイタスに到達した会員が同行しない場合
  • ラウンジを会員本人+同伴者2名以上、つまり合計3人以上で利用する場合

の2つ。

これらの理由では、JGCの家族会員に申し込んでおくことで、会員が同行しない家族だけの旅行でもサファイアステイタスと同等の特典が提供されたり、ラウンジへの入室時にも、ラウンジクーポンを消費することなく同伴者としての利用が可能になったり、ラウンジを利用できる最大人数を増やしたりというようなメリットが生まれます。

JGC最速入会に必須の事前準備

JGCに入会するために必要な条件として、

  • 申し込みを行う会員がサファイアステイタスに到達していること
    JALカードのCLUB-A以上のカードを保有していること

という2つの分かりやすい条件が用意されています。

この中ではハードルが高く、特に達成までに時間を要するのは、上級会員資格獲得用の専用ポイント、フライオンポイント(FOP)が50,000ポイントに到達し、ステイタスをそれまでのクリスタルからサファイアに切り替えること。

逆に、家族カードを含め、JALカードのCLUB-A以上のカードを保有すること自体は手続き的にも難しいものではありません。

そのため、家族にもJGCのステイタスをできるだけ付与したいのなら、サファイアステイタスに到達した時にはすぐに手続きを進められるように、事前準備としてJALカードのCLUB-A以上のカードの発行を行うのがおすすめ。

この一手間を加えることでその後の手続きはぐっと楽に、それでいてスムーズに処理されるようになります。

事前に家族カードに入会した時の年会費負担増

こうして事前準備として家族カードに入会した時に気になるのは年会費の負担がどの程度増えてしまうのかということかもしれません。

しかし、それについてはあまり心配する必要はありません。

なぜなら、本会員の年会費請求月までは家族会員の年会費は月割での請求になるため、どのタイミングで家族カードに入会したり、あるいはJGCの家族会員に申し込んでも、それぞれのサービスに入会後の月数分の年会費負担が求められるからです。

例えば、年会費請求月が1月、実際の年会費引き落とし月が3月の本会員に対して、11月にCLUB-Aの家族会員として入会し、12月にJGCの家族会員としての申し込みを行った場合、

  • 1月に12月と1月分の合計2ヶ月分のCLUB-Aカードの月割年会費630円(3,780円÷12×2)が請求
  • 翌月2月に、1月分の合計1ヶ月分のJGCの家族会員の月割年会費900円(10,800円÷12×1)が請求されるものの、すでに1月分としてCLUB-Aカードの月割年会費315円を支払っているため、差額の585円のみ請求。
  • さらに翌月の3月には、本会員と家族会員のそれぞれに10,800円の1年分のJGCの年会費が請求

といった流れになります。

確かに、家族会員でも本会員と同額になる1年間分のJGC年会費の10,800円という金額だけを見ると、少しだけ身構えてしまいますが、実際には月割での計算がされるため、いつ入会や申し込みを行っても、使った分だけ請求される年会費ということで、ある程度の納得感を感じながら申込みができる点でなかなか好印象を感じています。

サファイアステイタス到達後の手続き

とは言え、サファイアステイタスの到達条件を満たすFOPが付与されても、すぐにJGCへの申し込みが可能になるわけではありません。

なぜなら、ステイタスの切り替え更新は条件を満たした翌日の日付が変わった頃に行なわれるから。

そのため、上の画像のように、JALホームページ上でFOPが60,000ポイントを越えているにも関わらず、クリスタルステイタスのままという状況でも、何らかのトラブルが発生しているわけでもありません。

その場合は、とりあえず落ち着いてFOPが付与された日の翌日を楽しみに待つと正しいステイタス表示に切り替わるはず。

こうしてせっかくサファイアステイタスが反映されたとしても、最速での家族会員のJGC入会を目的にした場合、ステイタスが反映された直後はできることはありません。

というのも、最速での家族会員のJGC入会には、JALホームページ上からもアクセスできるMyJALCARDから、オンラインでの手続きが重要なのですが、この手続きはサファイアステイタスが反映された翌日の日付が変わった直後頃からの受付になるから。

その結果、

1日目:

  • サファイアステイタス到達に必要なFOPが加算され、条件をクリア。
  • ステイタスはクリスタルのまま。

2日目:

  • ステイタスの表示がクリスタルからサファイアに切り替え完了。
  • MyJALCARDからのオンラインでのJGCへの切り替え手続きは不可。

3日目:

  • 日付が変わった直後、MyJALCARDにJGCへの切り替え手続き用のリンクが登場。

といったスケジュールに。

 

このMyJALCARDからのオンライン手続きでは、

  • 本会員と家族会員のそれぞれのJGCへの入会希望の有無
  • 年会費の確認
  • JAL国際線搭乗時希望座席属性の選択

といった内容を決定するだけとシンプルなもの。

ちなみに、本会員がJGCに加入したからといって、それに紐付けられる家族会員もJGCに入会することは必須ではなく、これまでどおり家族カードとしてのみの利用も可能です。

この辺りはJGC年会費が家族会員でも本会員並になってしまうため、本当に必要な方のみが利用できるようにという配慮なのかもしれませんね。

JGC申込後のステイタス反映&ラウンジ利用開始タイミング

こうして申し込みが完了した後になって気になるのは、どの程度の日数でJGCとしてのステータスが反映され、ラウンジ利用や優先搭乗などの特典が利用できるようになるのかということ。

この疑問については、できるだけ頻繁にJALホームページ上でのステイタス表示を確認したりできたことに加え、ちょうど連日JAL運航便を利用する日程に合わせる形でJGCへの申し込みを行えたので、我が家での申し込みケースについて調べることが可能でした。

その結果は、

1日目

  • サファイアステイタスに必要な50,000ポイント分のフライオンポイントに到達。
  • JALホームページ上のステイタス表示はクリスタルのまま変更なし。

2日目

  • JALホームページ上のステイタス表示がサファイアに変更。
  • MyJALCARD上に変化はなし。

3日目(JGC申し込み1日目)

  • 日付変更直後の深夜、オンライン上で切替手続きが可能になった直後にJGCに申し込み。

8日目(JGC申し込み6日目)

  • 15時30分頃、本会員と家族会員共にJGCにステイタスが変更完了。
  • 搭乗券のステイタス表示はJGCが反映されず、家族会員だけでのラウンジ利用は不可。
  • マイルの加算についてはシステムの内部的にJGCとして扱われているのか、ボーナスマイルも後日問題なく加算。

9日目(JGC申し込み7日目)

  • 15時30分以降、搭乗券のステイタス表示にJGCが反映。家族会員だけでのラウンジ利用が可能に。

14日目(JGC申し込み12日目)

  • JGCクレジットカードが簡易書留で到着。

というもの。

つまり、ラウンジ利用や優先搭乗など、空港で役立つ特典を活用するためには、申し込み手続きから6日間は待つ必要がある一方で、JALホームページ上のステイタス表示やマイルの加算などについてはそれよりも早く5日程度で反映されることが分かりますね。

ちなみに、ラウンジ利用については、ステイタスカードやJGCに切り替え済みの新しいクレジットカードが手元になくても、搭乗券上にJGCの表記が反映されているのなら、JALが運営するラウンジはもちろん、ワンワールドの提携航空会社が運営するラウンジでも問題なく利用可能。

そのため、申し込みから12日目頃にJGCのクレジットカードが実際に届くまで、ラウンジ利用を控える必要は全くありません。

電話での問い合わせ+郵送での手続きをおすすめしない理由

こうしたMyJALCARDからのオンライン手続きの他に、JMB事務局に電話での問い合わせを行った後、JALカードの専門窓口に転送してもらい、JGC申込み用の用紙を郵送してもらい、それに必要事項を記入の上、返送することで手続きを完了する方法もあります。

しかし、この方法では、JALカードから書類が送られてくる往路とJALカードに書類を返送する復路のいずれでも速達での郵送などの特別対応が取られたとしても、受取と発送で時間のロスが生まれるのは避けられませんから、オンラインでの手続きに比べ、数日程度の遅れが発生することは避けられません。

そのため、何らかの特別な事情がない限り、基本的にはMyJALCARDからのオンライン手続きが最初に選ぶ選択肢としておすすめです。

まとめ

JGCの家族会員として特典をフル活用するまでの最短の日数は、FOP加算から数えて9日目、JGC申込みから数えると7日目と意外に早くに手続きが完了するサービスという印象を感じています。

もちろん、すべてのサファイアステイタスに到達した方が急いでJGCの家族会員申込みが必要というわけではないものの、到達するタイミングとその次の旅行の日程によっては、少し早めの手続きを頑張るだけで、JGCの魅力的な特典をフル活用できる可能性があるのも事実です。

また、申込みの手続きはとてもシンプルで、すぐに完了できるものですから、身構えず気軽に手続きを開始してみるのもおすすめだと思いますよ。

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